野村裕之著「頭のいい人だけが解ける論理的思考問題」(ダイヤモンド社:税別1,800円)という本をご存知だろうか。読書好きの私は、新聞やネットなどから書籍情報は入手、本屋さんがあれば、専門誌から雑誌まで、様々なジャンルの本を読みます。その中で興味ある本は購入しますが、こんな面白い本があったとは、ちっとも気がつきませんでした。
発売(初版)は2024年3月26日、アマゾンビジネス書売れ行き総合ランキングで、常に1位、2位に位置しています。私が購入したのは、2025年11月13日(第13版)ですが、帯にある通り、現在25万部売れています。ビジネス書として10万部超えればベストセラーと言われますが、本を読まない子供までが夢中で読んでいるという、売れ行きに拍車がかかっているのです。
購入のきっかけは、通っているスポーツクラブのジム友が、この本にある最初の問題「3人の村人」を解いてみてと、問題コピーを私に見せてくれたのが始まりです。最終的に正解したのですが、解くまでのプロセスが、頭の体操になりとても楽しめたのです。また次の問題を持ってくることになっていましたが、この問題タイトルをキーワードとして、ネット検索したらこの本がヒット、即アマゾンより購入したものです。もちろん、ジム友には買ったことを伝えました。
問題「3人の村人」の難易度は☆一つ(☆五つが最高難易度)は序の口です。問題を解くヒントや解説もあります。できればヒントだけを参考にして、問題を読み解くほうが、頭の体操(論理的思考が鍛えられます)になります。どうしてもというとき、解説を読むと言う流れにした方がよいと思います。
問題を解くのに思いのほか時間を費やし、その面白さにあっという間に時間が経ってしまいます。後半にゆくほど太刀打ちできない、かなり難易度が上がるようですが、著者曰く「こんなのわかるわけがない」と思う問題の解説を読み、答えに近づいていくときのワクワクは、まるでミステリー小説を読んでいる気分で、答えが分かった時の爽快感はたまらないそうです。
答えを言い当てることが目的ではなく、仮説や検証を繰り返し、答えを導き出すまでのプロセスが大事なのです。正直なところ、面倒くさがりの人には向いていません。直感ではなく、仮説をたてさまざまな切り口から、論理的思考で問題を解いて行くのです。
この本には、①論理的思考、②批判思考、③水平思考、④俯瞰思考(ふかんしこう)、⑤多面的思考という五つの能力に分けて、「論理的思考問題」が高められる選りすぐりの全67問を、著者が世界から収集したものを載せています。「論理クイズ」「論理的パズル」など呼び名はさまざまですが、共通していることは、「特別な知識は必要とせず、問題文を読んで論理的に考えれば答えが導ける」いうことです。要するに「考える力」があれば誰でも解けるということなのです。
Google、Apple、Micorsoftといった世界的有名企業が、こういった問題を入社試験で出題しています。「優秀な人材」を測る尺度として活用しているんだそうです。
この本には、本題に入る前、小手調べに、「5秒で考えて下さい」という3問の例題が、冒頭に紹介されています。ハーバード大学やイェール大学といった世界的超名門校の大学生ですら、全問正解は17%しかいなかったそうです。ネタバレになってもいけませんので、答えは本を買ってください(笑)
問題1
ボールペンと消しゴムは、併せて110円、ボールペンは消しゴムより100円高い
では、消しゴムの値段は? 答えは「10円」ではありません。
問題2
社員4人で作業して4日で4つ生産できる商品がある。この商品を100日で100個つくるには、
最低何人の社員が必要? 答えは「100人」ではありません。
*この問題は、冒頭スクショで本を紹介してる表紙中央「Q」<Questionの意> の円の中にも記されています。
問題3
あるイベントで、開始時は観客が1人だったが、1分ごとに2倍に増え、12分で会場が満員になった。観客が会場のちょうど半分を占めたのは、開始から何分後?答えは「6分後」ではありません。
私は撃沈でした。まさにすべて上記にある答えを出してしまいました。5秒で解けと言われれば、どうしても直感による判断に頼るしかありません。しかし、一方でこれらの問題の正解を出す人たちもいるのです。これら3問は、「どれだけ直感による判断に頼っているか」を測るために作られた「認知反応テスト」と呼ばれる問題なのです。
これを3分以内に解きなさいと言われれば、人によって正解を出す人がいるかもしれませんが、それでは意味がないのです。直感的に判断せざるを得ない状況の中でも、論理的思考で答えを導くことに意味があります。物事を体系的に整理し、そこから得た情報を根拠として、矛盾なく考える。それが論理的思考なのです。頭のいい人はなんとなくの判断はしないのです。
まだすべて読み切っていませんが、読み終わるには相当時間がかかりそうです。私には興味ある本であり、とても面白いです。

