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【三省堂国語辞典】第八版から消える言葉 新たに追加された言葉

12月17日 8年ぶりに全面的に刷新される「三省堂国語辞典 第八版」が発売されます。日常生活にも使われる約3500語の新たな言葉が追加される一方で、あまり使われなくなった約1100語が無くなり、総収録項目は約84,000となるそうです。1990年代から2000代初頭あたりの言葉が消えているように思います。

「消えた言葉」

コギャル、スッチー、着メロ、着歌、携帯メール、テレカ、赤外線通信、パソコン通信、BBS、MD、キーパンチャー、地味婚、派手婚、ペレストロイカ、コレクトコール、闇将軍 など

「新たに追加された言葉」

黙食、人流、置き配、eスポーツ、遠慮のかたまり、ガテン系、完コピ、キラキラネーム、猫パンチ、羽根付きギョウザ、持ってる、DMT チル、ぴえん など

レコード、カセットテープ、CDは消えていないのに、カセットテープより音質がよくCDより扱いやすいMD(ミニデスク)が消えています。MDは1991年ソニーが開発し、オーディオ機器と共に発売されたものですが、現在 MD録音・再生機を販売しているメーカーはありません。しかしソニーでは2021年現在もディスクは販売しています。なのに、国語辞典からは削除されました。

削除の理由としては「最新の新聞や雑誌、ネットでほとんど使われなくなったもの、テレビやラジオで見聞きしなくなったものは、“死語化した”と判断され、削除されるみたいです。今使われているか言葉かどうかが、辞典に残るポイントになります。

「スッチー」は、キャビンアテンダントに置き換わりましたし、ガラケーの着メロ・着うた・携帯メールは今や死語となりました。「赤外線通信」はテレビリモコンはじめ今でもAV機器に使われている技術なので消えたのは意外です。「ペレストロイカ」もなつかしいですね。”建て直し”というロシア語で、ゴルバチョフ政権時代のソビエト連邦の経済改革を表しています。

「コギャル」と言うとガングロ・ヤマンバやルーズソックスを連想します^^ 「パソコン通信」もインターネットの前身ともいえるシステムです。インターネットでは、ネットワーク網の各サーバーを通して、世界のパソコン端末同士で直接繋がりますが、パソコン通信は、専用ソフトを使い、管理者のいるホストコンピューターを通して、参加を希望したパソコン端末だけが繋がる閉鎖的なネットワークでした。インターネット時代にはもう死語ですね。

「BBS(Bulletin Board System / 電子掲示板)」は、最たるものが西村博之さんが”ひろゆき”と名乗り開設した「2ちゃんねる」です。当時 テーマ毎の電子掲示板(スレッド)を抱合した日本最大級のWebサイトでした。私もささやかに2001年BBSを開設、パソコン仲間と交流した時期がありました。ガラケーやスマホの普及で全く使わなくなったテレカ2枚をまだ持っています。

新たに追加された言葉で、黙食、人流、置き配は、コロナ禍で使われるようになった言葉です。また、キラキラネームが今まで無かったのは驚きです。2021年の新語にも選ばれた ”チル”、”ぴえん”は、私には何の意味かもわかりません。「チル」は、のんびりくつろくことを表すとのこと。”Chill out”から来たようです。

「ぴえん」は、泣いていること、泣きたい気持ちにある時を表す言葉だそうです。説明をきかないと私の世代では意味がわかりません。時の言葉は時代を反映します。使われなくなった古い言葉は消えて、新しく使われる言葉が優先します。時代の流れは誰にも止められません。

しかし、三省堂には「三省堂国語辞典」のほかに「三省堂新明解国語辞典」「三省堂現代新国語辞典」、辞典の最高峰である「大辞林」があります。インターネットで何でも調べられる時代、スマホの普及でいつどこでも利用できる時代に、紙で利用する国語辞書なんて必要なのかと思ってしまいますが、思いのほかベストセラーとして売れているのだそうです。

本買取サービス~文庫本6冊で初めて千円を超えた

 

ウィンドウショッピングが好きなカミさんのためにほぼ毎日出かけますが、目的地のショッピングセンターについたら私は別行動で、待ち合わせ時間まで1時間~1時間半はあるので、時間つぶしのために予め購入した文庫本を読みます。

「モーレツ社員」や「企業戦士」が美徳とされた1980年代は、私が40代でバリバリの現役真っ只中の時代 ~ 今、会社でそんなことを言ったら時代遅れとバカにされそうですが、当時はサラリーマンとして誇り高いものでした。休みも取れず仕事どっぷりの時代でしたので、退職後は毎日2~3時間付き合うことで、カミさんへの罪滅ぼしであります(笑)

今の時代は、残業する人=仕事のできない人=時間の使い方が下手な人と言う意見もありますが、内勤ならともかく相手のいるサービス業や営業など、机上論・理想論通りにはゆきません。
働き改革が進んでも、残業は無くならず、実態はサービス残業をしている企業は少なくありません。

 

スミマセン<(_ _)> 話が逸れましたが、ショッピングセンターに書籍店や家電コーナーがあれば、そちらの方で時間がつぶれますので、文庫本を読むか読まないかは日によってまちまちです。
時にはスマホでFBやLINEのチェック、YouTube鑑賞、ニュースや調べもので時間を費やすこともあり、本の読むペースは、3ヵ月間で5~6冊です。読み終わった本は、ゴミとして出すのはもったないので、本買取サービスに出す流れです。

買取サービスには、地元大手書籍店の「フタバ図書」に出します。
以前、一気に読んだため、購入まもない山崎豊子著「沈まぬ太陽」全5巻(ハードカバー)を、「ブックオフ」に出したことがあります。

1冊が1600円~1700円もしたのに、初版にも関わらず受付の女性店員が装丁や傷だけのチェックだけで、何たる本かもチェックせずに、「1冊100円です」の査定には、馬鹿らしくて声も出ませんでした。当時、新刊として書店で一冊1600円前後の定価通りで売られているのにです。

結局、違う書店で1冊300円で買取り(それでも安いと思いましたが)してもらいました。
20年近く前なので、現在はどうか分かりませんが、もっぱらフタバ図書の買取サービスに出しています。

フタバ図書は、発刊された書籍のデータベースがあり、端末PC(店頭)から書籍名を、バーコードから読み取り、ベストセラー作家や売れ筋書籍などの評価から決められた買取価格が表示・印刷されるしくみになっています。どの社員がやっても査定価格は同じになります。

 

今回、本買取サービスに出した文庫本

貴志祐介 「鍵のかかった部屋」 4つ短編で密室トリックの謎解きが面白い
東野圭吾 「11文字の殺人」 ” 無人島より殺意をこめて”という11文字 
柚月裕子 「合理的にあり得ない」元弁護士があり得ない事件を解明する謎解き 5つの短編
大鐘稔彦 「孤高のメス 遥かなる峰」現役医者の著作で医療現場描写が専門的でリアル
宮部みゆき「鳩笛草」 生まれながらにして超能力をもつ主人公 3つの短編

 

好きな作家ばかりです。柚月裕子さんの文庫本になった11冊はすべて読みました。
東野圭吾さんは、文庫本の7割は読んでいます。
大鐘稔彦さんは、現役の医者ですが、「孤高のメス(外科医当麻鉄彦)」(全6巻)、「孤高のメス(神の手にはあらず)」(全4巻)は、隠れたベストセラーで、すべて読みましたが、今回の文庫本880円だったのに、買取50円とは安い!

東野圭吾さんや人気上昇中の柚月裕子さんの本の買取はさすがに高いです。
「11文字の殺人」は30年前の作品で、文庫本になって一度読んでいるのに今回間違って購入。
二度読みになりましたが350円とは・・・やはり売れ筋なのですね。

でも、6冊で買取1000円を超えたのは、はじめてです。

死という最後の未来(石原慎太郎・曽野綾子著:幻冬舎)を読んだ

 

「死という最後の未来」~石原慎太郎さんと曽野綾子さんの本が先月発刊されました。
中身はお二人の人生観や死生観のテーマに基づいた対談集となっています。

興味あるタイトルでもあり、二人の論客の対談だったので、発売直後すぐ購入しました。
読み終えてから1ヵ月近く経ちますが、ブログネタもなくなってきたので、記事として取り上げました^^;

さすがに、若い人が興味を持つような本ではないと思いますが、仏教徒の石原慎太郎さん88歳、キリスト教徒の曽野綾子さん89歳~ともに功成り名を遂げた人の対談であります。
老いて益々元気で語彙の豊富なお二人の対談は、死生観は対極にあるものの、とても読みごたえがありました。人間死んだらどうなるのか~「老い」や「死」について語り合っています。

 

霊魂について語る一節です(書籍より引用)

曽野 私は霊魂というものはあって、不滅かなと思っています。
石原 あると考えているのですね。
曽野 信じる人たちは「永遠の前の一瞬」という言い方をします。この世に生きて、たくさんのことを考え、喜び、悲しんできたことが、死によって終わる。パタリとその働きをやめてしまうことはないと思いますね。
石原 そうですか。僕は息を引き取ったら、一瞬で魂もなくなると思いますけどね。瞬時にチリ芥になる。

 

来世について

石原 来世はありますか
曽野 あるという考え方です。でも未知ですから、来世があるとか、死別したら会いたい人に会えるかもしれないとか、そういう希望はあるかもしれないし、ないかもしれないし、絶望があるのかもしれない。両方あるのかしれない。希望と絶望のどちらかをとるというのは、人間の浅はかさかもしれません。
石原 そういった考えは、仏教にはないですな。お釈迦様はまったくそんなことは言っていない。仏教での来世は平安時代末期に浄土宗の法然が、人々の恐怖を救うために言い出したんです。
今で言えは一種のセールス。釈迦自身は、来世とか輪廻転生とか、天国とか地獄などとはひとことも言っていないんです。だから僕は「最後の未知」だと思っていて、何とかそれを知りたいわけです。
曽野 私にもわかりませんよ。実際に行ったわけではないのですから。天国と地獄がどういうところだということもわからない。わからないことを追及しても仕方ないですからね。私は知ろうとしたことがないんです。ただ、死にかけて、生きて戻ってきたという人の体験談は多いわね。花畑を歩いていたというような。

 

人間誰しも、必ず死にます。この世に生を受けたとたん死亡率100%の人生を歩んで行く訳です。
死後の世界を知っている人は誰もいません。死にかけて戻ってきた人は、脳内に描かれた夢を持ち帰っただけで、決して死んだ訳ではありません。私は石原さんの考え方に近いですね。

人間として生を受けたことに感謝をし、死のことはあまり意識せず、悔いのない人生を送りたいものです。臨終を迎えたとき「いい人生だった」と言えれば最高ですね。

 

ほかに、生命論・生命哲学に関する本としては、15年前に「永遠のなかに生きる」(柳澤桂子著)や「死後体験」(坂本政道)など読みました。

柳澤桂子さんは、お茶の水女子大学理学部卒で遺伝学者・生命科学者であり、サイエンスライターでもあります。坂本政道さんは、東京大学物理学科卒 カナダのトロント大学で電子工学を学び、ソニーに就職し半導体の開発にも携わっています。

生命に拘わる著作本ながら、お二人とも怪しげなスピチュアリストや霊能者でなく、れっきとした科学者であることに興味を覚えます。

 

米俳優のクリント・イーストウッドに、「花畑のある死後の世界を信じますか?」とある記者が聞いたところ、「僕は信じない だけどあるといいね」と。私も同感です。

「だんなデスノート」の凄い内容に今更ながらびっくり!

 

先日、朝のテレビ番組で「だんなデスノート」(だんなDEATH NOTE)なるサイトの紹介があり、この内容の凄さにびっくりしてしまいました。現在、月間サイト利用者数13万人突破したそうな。

2017年7月には宝島社から書籍化され、「だんなデス・ノート」~夫の「死」を願う妻たちの叫び~と題して売り出され、アマゾンの家庭生活(カテゴリ)でベストセラー1位にもなっています。

私が知らなかっただけで、この話題はすでに2017年7月ごろから2018年1月にかけてテレビのワイドショーやメディアなどでかなり取り上げられたようです。しかし、他人事とは思えないブラックジョーク満載で思わず笑ってしまいます。

 

以下、本の帯に紹介している投稿内容の一部もかなり過激です^^

◆ 朝起きたら冷たくなって死んでますように
◆ 死体で帰ってこい!赤飯炊いてやるから
◆ 旦那の歯ブラシで毎日トイレ掃除をしています
◆ 屍の前で大笑いしながら家族とハイタッチが夢
◆ 借金まみれの結婚生活 腎臓売って返却しろ
◆ テクニックもなにもない 小学生以下のエッチ
◆ てめえのことATMとしかみてねえからな

 

投稿内容の一例です。(だんなデスノート傑作選より引用)

■ 投稿者:apple
「〇〇がイッたら俺もイク」。はぁ~!? テメーなんかのテクで私がイクと思ってんの!? セックスしないと逆ギレしやがって(中略)させてやりゃあ~こっちが毎回イク演技をしないといけなくて、つべこべ言わず、さっさとイケや! このヘタクソ! っつーか、さっさと逝ってくれ。

■ 投稿者:revenger
社内結婚。結婚3年目。(中略)とりあえずもう少しおまえと生きるのを我慢してやるよ。きのうはあいつの歯ブラシで排水溝掃除。ボディタオルで風呂掃除。クモの死骸が落ちてたからあいつの枕カバーの中に供養。ついでにキャベツについてた青虫も。さて今日はどこを掃除しようかな♪♪

 

「だんなデスノート」は、妻にとって望ましくない夫のモラハラ事例集であり、妻が匿名という形をとって、うっぷんを晴らしているとも言えます。投稿者は30代~50代の主婦が多いそうです。

投稿者の顔出しのインタビューがありましたが、ごく普通の若い主婦の方でした。
匿名だと日ごろのうっぷんを思いっきり吐き出すことができるので、それがストレス解消になるようです。亭主に若干不満はあるものの、投稿内容から受ける印象とは違い、思うほど深刻な夫婦関係ではなさそうでした。

 

同サイトの管理人は牧田幸一朗氏で、ブログ「だんなしねっと」とSNS「だんなデスノート」を運営。公式Twitterは、2014年12月登録されていたようなので、だんなデスノートはずいぶん前から秘密裏に運営されていたようです。現在は普通に閲覧できますが、先日のテレビ番組の紹介では、 裏アカウントで投稿された人のみしか閲覧できず、昔は非公開だったとのこと。

 

以前 少年ジャンプに連載された人気漫画「デスノート」が藤原竜也主演で実写映画化(2006年)されました。前編後編の2本立てですが、当時興行収入100億円を超す大ヒット作品になりました。

主人公がふとしたことから、名前の書かれたノートを拾い、書き込んだ名前の人間に死をもたらすことができる「デスノート」であることを知り、それを軸に物語が展開してゆきます。
邦画はあまり見ない私もこの映画は見ました^^ 「だんなデスノート」は、その由来からつけられたものです。

柚月裕子さんの本が面白い「検事の本懐」ほか

 

映画「孤狼の血」の原作者と言えば分かりやすいと思いますが、柚月裕子(ゆづきゆうこ)さんの本が面白いです。まだ4冊しか読んでおりませんが、いずれも期待を裏切りません。
「このミステリーがすごい!」大賞受賞ほか多数~近年着実に評価をあげている女流作家です。

彼女の本は、今回はじめて読みます。
手始めに読んだのが「最後の証人」です。
続けて、「検事の本懐」「検事の死命」と読んだのですがどれも面白いです。

三作品は法廷ミステリーですが、ヒューマンドラマでもあります。
物語は一話完結になっていますがすべて繋がっています。

 

検事をやめて弁護士になった佐方貞人が、正義とは何か~犯罪の背景にある動機を重視し罪を全うに裁く事とはどういうことなのかその人間が犯した罪で裁かなければ意味がない~という正義のもとに物的証拠からも有罪と思える被告人の犯罪を土壇場でひっくりかえす醍醐味にハマってしまいます。一気読み請け合いです^^ ちなみに三作品はすでにテレビドラマ化されています。

 

佐方貞人の生き様もさることながら、すでに亡くなった彼の父親も弁護士であったが、恩義ある友人の金を横領し罪を問われ、全額返済しているのにも拘らずあえて刑事罰に服するという・・・
父親の犯罪は佐方にとって職業上のハンディにもなる出来事なのに、言い訳ひとつせず仕事を全うするのですが、この父親の犯罪にはとんでもない秘密があったのです。
小説ではありますが、この息子にしてこの父親はすごいなと思ってしまいます。

 

柚月裕子さんの発想やアイディアはどこからくるのか、警察や法廷関連の知識の豊富さ感服します。柚月さんは岩手県出身ですが、小説に出てくる佐方貞人は広島県出身になっています。
最後に読んだ「孤狼の血」の舞台も広島県(呉を模した架空の街『呉原』)になっています。
飛び交う広島弁がすごいです。 私も広島県人なので言葉が響きます^^

「孤狼の血」は本を読んだ後に、DVDを借りて映画も見ました。
読んでから見ることになりましたが、原作よりエグイところもありましたがビジュアル化の凄さを感じました。

 

映画は、冒頭から豚小屋で男性の拷問シーンから始まります。
なんと豚の肛門からウンチがでるところズームアップ!
このウンチを男性の口に押し込み、草刈り用のハサミで指を切り落とすというシーンの描写がリアルでした。この頃R15指定が普通になってきました。役所広司演じるアウトローの大上と、松坂桃李演ずる新人の日岡がこの物語の主人公です。

 

日岡(松坂)が「正義とは何ですか」と大上(役所)に問い正すシーンがありますが、佐方定人シリーズと同じく、作者の一貫した犯罪を裁く作品のテーマが伝わってきます。
エグいシーンは多いですが、ただのヤクザ映画とは違います。
この映画で役所広司は第42回日本アカデミー賞(2019年)で主演男優賞、松坂桃李は助演男優賞を受賞しました。原作が良かったのだと思います。

 

話は変わりますが、この4冊と先に読んでいた別の2冊を合わせて、書籍店「フタバ図書」に買い取りして貰ったところ、なんとベストセラーの「孤狼の血」は10円でした^^;
買ってそんなに日が経ってないのにほんと安いです。
ゴミになるので買い取って貰っているだけなので、読みたい人がいたらタダで譲りたいです。

 

本買取サービス~書店への持込はもう時代遅れ?


 

最近購入した700円~800円前後の文庫本6冊を、広島では有名な複合書店「フタバ図書」の買取サービスに出しました。 6冊~10冊くらいたまると買取に出しています。

本を預けて番号札を貰いますが、査定時間は短く店内を歩いていると5分位で構内放送で呼ばれます。 買取価格は書店のデータベースに入っていて、装丁とか汚れなどのチェックだけを店員がしているのだと思われます。

今回はトータルで金774円でした。文庫本の買取額としては高いほうだと思います。
今までは点数(冊数)と合計金額のみでしたが、最近は内訳の分かる買取書なるレシートをくれるようになりました。

 

今回は買取価格20%アップキャンペーン期間中で、買取価格が2段に表記されています。
上段が本来の買取価格、下段がその20%アップ分です。
キャンペーンがない場合、現買取価格から△129円安となります。

 

 

高杉良著「最強の経営者」など4冊は、初版は30年以上前の企業小説ですが、思いのほか内容は新鮮でした。表紙カバーや帯などを新しくしたリニューアル発刊されたものです。
リニューアル時期は同じなのに、買取10円~200円巾の基準は何なのか分かりません。

東野圭吾著「人魚の眠る家」は、単行本から文庫本になって日が浅く、流行作家ということもあって、ほぼ半額に近い買取でした。仮面病棟」の著者は現役の医者ですが、75万部というベストセラーにもかかわらず買取はたったの5円! 何だこの差は!と思ってしまう。

 

同じ書店持込でも「BOOKOFF(ブックオフ)」は最悪です。
昔、新刊書籍の持込だったのにあまりの安さに持ち帰ったことがありました。
今もメチャ安いみたいですね。
売り場を構えスタッフの多いところはコストもかかるので買取は安いです。
これからはコストのかからないネット系の業者がいいかもしれません。

現在ではたくさんの本買取業者がいますが、家にいてすべて完結する買取サービスが楽チンですね。 有名どころのそのひとつは「アマゾン」~

一冊でも集荷してくれるそうで、事前に買取価格も分かるようになっています。
買取価格が高いという紹介記事もありますが実際のところはどうなんでしょうね。
価格テーブルのサンプルを見ると3円~6円で、本によるのでしょうが安い感が強いです。
また、お金ではなくギフトカードなので、アマゾン通販を利用しない人にとってはデメリットになります。

 

本に特化したフリマアプリ「ブクマ!」の買取サービスも注目されています。
UIは「メルカリ」と似ています。メルカリはご存知のように売却額の10%の手数料がとられますが、ブクマは手数料無料(但し送料負担あり)

本の裏表紙にあるバーコードを読み込み、希望する価格と郵送方法,発送元,本の状態などを入力~ あとは買い手がつくのを待つだけです。
本の写真を自分で撮る必要もありません。取引先の相手とチャットでやりとりもできます。

価格は自分の希望値になるものの、最終的には最安値のものが売れてしまうので、価格設定を高くするといつまでも売れ残ることになるようです。
「ブクマ」の市場はまだ小さいので買い手がつくまで時間がかかり、市場規模の大きいメルカリの方が早く決まるみたいです。

 

結局、高く売れること(買取)を期待せず、ゴミとして処分することを思えば、僅かでも元がとれるだけマシだと思うくらいでいいのかもしれません。

私の場合、「フタバ図書」の買取価格で満足していますし、書店持込みで問題ありません^^

ところで、駅に行っても交通機関に乗ってもスマホを操作している人ばかり~
最近、本を読む人を見掛けなくなりました。

池井戸潤「陸王」~高価買取に満足なり^^

現在、放送中のTBSの日曜劇場「陸王」をご存知ですか?

 

原作は、「半沢直樹」や「下町のロケット」でも人気を呼んだ池井戸潤さんの人気小説です。

 

老舗の足袋業者が、世界的なスポーツブランド企業を相手に、これまで培った足袋製造の技術を生かしてランニングシューズに挑戦する物語です。

 

原作も秀逸ですが、素晴らしいドラマに出来あがっており、毎回感動しています。
主役を演ずる役所広司や脇を固める寺尾聰など演技が渋いです。
若手の山﨑賢人や竹内涼真など出演しており、若い視聴者にも人気があるようです。

 

「読んでから見るか、見てから読むか」・・・

 

1970年代後半の角川映画のキャッチコピーですが、「陸王」をみていると同じ気持ちにさせられ、1週間前に原作本を購入し、全部読み終えました^^

 


 

定価1,700円(税別)と、文庫本より少々高めですが読んでも感動します。

 

先週日曜日(第6話)より、ストーリーを承知の上で見ていますが、読んでからみても十分楽しめるドラマです。

 

ところで、本題の前置きが長くなりましたが^^;

読み終わった本は、7~8冊まとめて市内にある書店「フタバ図書」買取コーナにもってゆくのですが、書店のWebをチェックしていたところ、「陸王」が最高で700円の高価買取キャンペーン中!

早速書店に持参したところ、装丁や帯など新刊と同じ状態であり、購入して一週間ということもあり、査定700円で買取決定!

 

 

この手の新刊で有名作家のものでも、通常200円~300円なので、破格の買取価格です。
定価600円~900円の文庫本は、新しくても買取相場は10円~150円で、中には0円というのもあります。 買い取ったものは中古本として再販するので売れるものでないと価格はつきません。

 

 

ちなみに、以下の池井戸潤氏の文庫本はすべて読みました。
銀行・融資に絡めむ物語が多いですが、どれもおもしろいのでお勧めです。

半沢直樹シリーズ《「オレたちバブル入行組」、「オレたち花のバブル組」、「ロスジェネの逆襲」、「銀翼のイカロス」》、花咲舞シリーズ《「不祥事」、「花咲舞が黙ってない」》

「空飛ぶタイヤ」、「ルーズヴエルト・ゲーム」、「仇敵」、「ようこそ、わが家へ」、「七つの会議」、「アキラとあきら」、「かばん屋の相続」、「果つる底なき」、「鉄の骨」、「下町のロケット」

文庫本は、中古本で十分です!

カミさんの食材などの買い物にアッシーとしてほぼ毎日夕方2時間くらいつきあっています。
市内や近郊の大手ショッピングセンターを日替わりで巡回~(笑)

ショッピングセンターでウィンドウショッピングするのがカミさんの趣味~
もちろん、安くて良いものがあれば買うこともあります。

ただ、着いてからは時間を決めて別行動です。
ショッピングセンター内、もしくは近くに家電量販店があれば私もウィンドウーショッピングをしますが、
書店があればそこで立ち読みしたり、文庫本を購入し読書で時間をつぶします。
Wi-Fiスポット(無料)があれば、Tubeで格闘技系の動画を見たりすることも・・・

前置きが長くなりましたが・・・^^;

文庫本は、いつも新本を購入し読み終わると不要になるので、いつも「フタバ図書」で買取って貰っていますが、一冊700円前後の文庫本で100円です。
著名な作家や現行のベストセラー本であれば150円ということもあります。

5~6冊になったらまとめて持ってゆきますが総額4000円~5000円のものが、買取りでは500円~650円程度になります。 約10分の1です。

書店はこれらをおよそ定価の半額で売ります。
本の売り手は損した気持ちになりますが、買い手は新本の半額で入手できるのでお得感があります。


※最近購入した文庫本(A6)と上の「銀翼のイカロス」は四六版(すべて中古本)

思いのほか汚れや折り目などもなくきれいなものが多く、半年前から中古本も視野に入れ、読みたい文庫本があれば買うことにしています。 読み捨てならば中古本で十分です。

最近は 葉室燐池井戸潤東野圭吾のものが多いです(いずれも直木賞作家)。

文庫本だけでなく、パソコン関連雑誌や専門書も熟読の必要なものは購入します。
雑誌については、保存版以外は定期的に処分。


※パソコン関連の雑誌

ところで書店でいつも感じることですが、マナーのない人が多いのにびっくりさせられます。

買う気が無いと思われる人ほど、週刊誌や単行本を数冊積み上げてベンチで読んでいます~
必要な一冊だけを読めばいいのに、何なんでしょうねぇ。

単行本やハードカバー本でも、折り目がつきそうなめくり方をする人がいます。
その本を知らずに買う人はたまったものではありません。中にはメモをとったりする人も・・
買えよ!といいたくなります。

読んだ後も投げ捨てるような置きかたをしたり・・・買う訳でもないのに数冊下の中から抜き取って読んだり・・・マナーがなっていません。

客寄せやPRの一環として机と椅子を置いていた書店も、最近は椅子だけにしたり数も減らす傾向にあります。  週刊誌も最上段の一冊だけを除きビニール本化しているところ店も出てきました。  

事情はあるにせよ必要であれば買えばいいのですから当然の対応だと思います。
買わないのであればマナーは守るべきですね。

表題以外の内容が多くなり失礼しました。 読んで頂きありがとうございます^^;

「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を読んで~

増田俊也著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」をいっきに読みました。
格闘技好きの私にとっては、とても興味深い内容でした。

著者も柔道家であり、敬愛をこめて木村政彦の生き様や彼に関わった人たちを絡めながら、戦前・戦後の柔道界や格闘技界の裏側にスポットをあてています。
力道山との試合で人生を狂わされた木村政彦のリベンジ本ともいえます。

kimuramasa

この本は「ゴング格闘技」に3年余り、連載され2011年9月単行本で新潮社から発売されたものです。
かなりセンセーショナルなタイトルで、しかも700ページを越える大著でしたが発売と同時にたちまちベストセラーになりました。今回読んだのは文庫本ですが、内容的にも圧倒的なボリウムがあります。

プロ柔道からプロレスに転じた木村政彦と人気絶頂の力道山との実力日本一を争う「昭和の巌流島決戦」といわれた試合は幼心に興奮したものです。

この試合は仕組まれた試合であったことを後年知ることとなりましたが、負けた木村政彦は「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と言われ、毎日9時間以上練習をし全日本選手権13連覇、公式戦は15年間無敗という偉大な最強の柔道家であったことをこの本ではじめて知りました。
本来負ける筈のない格闘家だったのです。

タッグを組んでいた木村政彦は、いつも外人レスラーに負かされる力道山の引き立て役ばかり。
片や力道山は負け知らずでフォールされることは決してなかったのです。
当時のプロレスはすべて台本があり、力道山がヒーローになるよう演出されていました。

木村としてはおもしろくなくガチンコでやれば、絶対負けないという申し出から試合が実現しましたが、試合は当然ながらセメント(真剣勝負)の筈だったのに、裏では引き分けにする念書が二人の間に交わされていました。

30才の力道山も寝技に持ち込まれれば勝ち目はなく、柔道家としてピークはすぎているとは言え当時37才の木村の実力は認めていたようで、事前の打合せでお互い一本ずつを勝ち星をとり、3本目の試合は時間切れ引き分けにする手筈になっていました。

 

ところが、力道山は最初からその積もりはなかったようで紹介ビデオのような試合運びになりました。
視聴率100%のこの試合に台本があったことを観客は知るよしもありません。
巷に流れる当時の試合映像も木村政彦の有利な試合や力道山の反則などはカットされています(延べ6分間)。

この試合の勝利で力道山は国民的スターを確固たるものとし、木村は落ちぶれこの試合を機に生き恥をさらす結果になりました。 力道山は後に台本破りで違約金を木村側に払っています。

力道山はファンにとってヒーローでしたが、猜疑心の強さ、傲慢さ、酒ぐせの悪さ、金銭への執着など人一倍強いものがあり、可愛がられたジャイアント馬場でさえ「人間として何一ついいところのない人でした」と言っていることに驚きを感じます。

木村は、格闘技バカでした。 ビジネスセンスはなく玄人筋の女好きで底なしの酒豪でした。
力道山との試合前日、取り決めがあったとはいえ1升4合の酒と瓶ビール6本飲んで試合に臨んでいます。
万全を期して臨んだ力道山に対してプロレスをなめてかかったことも敗因に繋がったとも言われてます。

その後、力道山は39才のとき暴漢の刃に倒れ、木村は病により75才で亡くなりました。

力道山没30年後、猪瀬直樹(元東京都知事)のインタビューに対して「力道山を殺したのはヤクザではなく私だ。私が死という言葉を念じて彼を殺したのだ」と語っています。 台本破りは彼にとって終生忘れることのない無念の出来事だったに違いありません。

木村政彦も力道山も波乱万丈の人生を送り、昭和の怪物だったとことに違いありません。

本の買取りビジネスはボロ儲け~

ここ2ヶ月で読んだ文庫本8冊(定価総額で6000円位)を「フタバ図書」で買い取りして貰ったら750円也! 売れっ子作家の新刊文庫本も数冊ありましたが、買取りはトータルで約1割程度でした。

新刊650円~750円の文庫本を100円~150円で買取り、400円前後で売っているのですから新刊文庫本より儲けが良いかもしれませんね。 本の買取りビジネスは、正直ボロ儲けだと思います。

※8冊のうち5冊は新刊文庫本(初版)として発刊されたばかり。

※査定0円もあったかも~
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昔、山崎豊子著「沈まぬ太陽」のハードカバー単行本(1,600円前後/冊)全5巻を「ブック・オフ」に出したところ、買取り価格は全部でたったの500円!  発刊したばかりで通勤時1ヶ月で読んですぐ買取りに出したもので、書店の店頭に当時現行本として並んでいるのに、作家とかタイトルも見もせず装丁状態だけをチェックし関係なく1冊100円査定でした。 

現在はどうか知りませんが、それだったらタダで友人に上げたほうがマシだと思い即取りやめした経緯があります。 それでもあきらめきれず、念のため近くの小さな古本屋さんにもっていったら、全5巻を1500円(一冊300円)で買い取ってくれました。

本は専門書も含め、かなり本は読むので文庫本などは定期的に買い取ってもらっています。
でも、査定方法も気に入らないし、買取り価格の安いブックオフにはそれ以来出していません。
しかし、店にとってはアルバイトでも査定できるので効率はいいかもしれませんね。

ローカルではありますが、広島では複合専門大型書店である「フタバ図書」というところに出しています。文庫本で100円から150円で買い取ってくれます。 作家によっては50円とか0円とかあるかもしれませんが、高額買取りキャンペーンがあったり、査定にメリハリがあるので良しとしています。