昨年暮れに、私は絶対ひっかからないと、豪語していたカミさんが、振り込め詐欺にひっかかりました。
風邪を引いた息子を騙る相手に、金200万円也を見事にもってゆかれ、まさに悪夢!!
銀行窓口からの一括振込みはダメだと言い、携帯電話でやりとりしながら、ATMから50万円ずつ4回に分け、各々違う口座に振り込まされたのです。
同じ名義人から4日続けて同じ時刻に送金しているので、ATMの履歴をみた銀行が、詐欺被害にあっているのでは?と・・・警察に通報してくれたのです。
銀行窓口で下ろす金額が大きかったので、振り込め詐欺防止のためと、使用目的を聞かれていたのに気づかずスルー(もちろん本当の理由は言っていません)
年末も押し迫った昨年、突然自宅に訪れた三人の警官が、息子さんの携帯に前の番号で電話をしてみてほしいと言われ、かけた電話に「何の用事?」といつもの息子の声を聴いた瞬間・・・
「やられた!」と・・・カミさんガックリ。
警察への通報がなかったら、息子が帰省するまで気がつかなかったかもしれません。
振込先の銀行口座の凍結手続きや警察の調書などで半日つぶれ、昨年は散々の年越しをしました。
被害額の甚大さに、悔いてもあとの祭り~年末ぎりぎり最悪の出来事でした。
ところが、先日 一年ぶりに被害額の一部、約10万円がもどってきました。
被害額の20分の1ではありますが、戻ってくるのは100%諦めていたので、それはそれで有難い出来事でした。
「振り込め詐欺救済法」という法律があり、その恩恵にあずかったようです。
全国銀行協会で構成される「預金保険機構(DICJ)」により、振込み先の口座から犯人が引き出す前に凍結出来た場合、同じ口座に振り込んだ被害者人数と残高金額により、分配額が支払われます。
なりすましの息子が、「帰省した際、不祥事は自分から話すのでオヤジには内緒にしておいてくれ」と口止めされ、私に一切話さなかったことが被害を大きくしました。
これも、第三者に相談させないための手段です。
カミさんは、心配のあまりなりすまし息子に、こちらからも再三電話をかけているのに、全く気がつかなかったのですから驚きです。
風邪を引いて声がおかしいとか、スマホが故障して電話番号が変わったというのは、オレオレ詐欺(振り込め詐欺)の常套手段です。
発覚しやすい銀行窓口を利用させず、携帯電話とATMを使ったパターンは典型的な振り込め詐欺なのに、全然おかしいと思わなかったカミさん~息子の窮地を助けたい一心で、周りが見えない親心の弱みにつけこんだ詐欺行為は本当に許せないです。
振り込め詐欺は益々巧妙になり、被害は年々増える一方~特に子供をもつ高齢者は気をつけて頂きたいものです。