【三省堂国語辞典】第八版から消える言葉 新たに追加された言葉

12月17日 8年ぶりに全面的に刷新される「三省堂国語辞典 第八版」が発売されます。日常生活にも使われる約3500語の新たな言葉が追加される一方で、あまり使われなくなった約1100語が無くなり、総収録項目は約84,000となるそうです。1990年代から2000代初頭あたりの言葉が消えているように思います。

「消えた言葉」

コギャル、スッチー、着メロ、着歌、携帯メール、テレカ、赤外線通信、パソコン通信、BBS、MD、キーパンチャー、地味婚、派手婚、ペレストロイカ、コレクトコール、闇将軍 など

「新たに追加された言葉」

黙食、人流、置き配、eスポーツ、遠慮のかたまり、ガテン系、完コピ、キラキラネーム、猫パンチ、羽根付きギョウザ、持ってる、DMT チル、ぴえん など

レコード、カセットテープ、CDは消えていないのに、カセットテープより音質がよくCDより扱いやすいMD(ミニデスク)が消えています。MDは1991年ソニーが開発し、オーディオ機器と共に発売されたものですが、現在 MD録音・再生機を販売しているメーカーはありません。しかしソニーでは2021年現在もディスクは販売しています。なのに、国語辞典からは削除されました。

削除の理由としては「最新の新聞や雑誌、ネットでほとんど使われなくなったもの、テレビやラジオで見聞きしなくなったものは、“死語化した”と判断され、削除されるみたいです。今使われているか言葉かどうかが、辞典に残るポイントになります。

「スッチー」は、キャビンアテンダントに置き換わりましたし、ガラケーの着メロ・着うた・携帯メールは今や死語となりました。「赤外線通信」はテレビリモコンはじめ今でもAV機器に使われている技術なので消えたのは意外です。「ペレストロイカ」もなつかしいですね。”建て直し”というロシア語で、ゴルバチョフ政権時代のソビエト連邦の経済改革を表しています。

「コギャル」と言うとガングロ・ヤマンバやルーズソックスを連想します^^ 「パソコン通信」もインターネットの前身ともいえるシステムです。インターネットでは、ネットワーク網の各サーバーを通して、世界のパソコン端末同士で直接繋がりますが、パソコン通信は、専用ソフトを使い、管理者のいるホストコンピューターを通して、参加を希望したパソコン端末だけが繋がる閉鎖的なネットワークでした。インターネット時代にはもう死語ですね。

「BBS(Bulletin Board System / 電子掲示板)」は、最たるものが西村博之さんが”ひろゆき”と名乗り開設した「2ちゃんねる」です。当時 テーマ毎の電子掲示板(スレッド)を抱合した日本最大級のWebサイトでした。私もささやかに2001年BBSを開設、パソコン仲間と交流した時期がありました。ガラケーやスマホの普及で全く使わなくなったテレカ2枚をまだ持っています。

新たに追加された言葉で、黙食、人流、置き配は、コロナ禍で使われるようになった言葉です。また、キラキラネームが今まで無かったのは驚きです。2021年の新語にも選ばれた ”チル”、”ぴえん”は、私には何の意味かもわかりません。「チル」は、のんびりくつろくことを表すとのこと。”Chill out”から来たようです。

「ぴえん」は、泣いていること、泣きたい気持ちにある時を表す言葉だそうです。説明をきかないと私の世代では意味がわかりません。時の言葉は時代を反映します。使われなくなった古い言葉は消えて、新しく使われる言葉が優先します。時代の流れは誰にも止められません。

しかし、三省堂には「三省堂国語辞典」のほかに「三省堂新明解国語辞典」「三省堂現代新国語辞典」、辞典の最高峰である「大辞林」があります。インターネットで何でも調べられる時代、スマホの普及でいつどこでも利用できる時代に、紙で利用する国語辞書なんて必要なのかと思ってしまいますが、思いのほかベストセラーとして売れているのだそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。