皆さんは、不要なCD-RやDVD-R・BD-R(光ディスク)をどのように廃棄処分されていますか?
廃棄する光ディスクには、第三者に見られたくない個人情報も含むものもある訳で、知らないところで勝手に利用されたり、見られたりするのはいやですものね。つまり、読めない状態で廃棄することが不可欠になります。
そこで、ベストな方法で廃棄するにあたり、光ディクスの構造を理解すると分かりやすいです。
3種のメディアに共通していることは、直径120mm、厚み1.2mm の光ディスク(光学ディスク)であるという事です。 光ディスクの物理的な構造(蒸着層を除く)をざっくり言えば、CDは一層、DVD/BDは2層構造 になっています。 基盤材質はポリカーボネート樹脂で貼り合わせています(2層)。
CDは、マスター兼保護基盤(1.2mm)の一層
DVDは、マスター基盤(0.6mm)と保護基盤(0.6mm)の2層
BDは、マスター基盤(1.1mm)と保護基盤(0.1mm)の2層
CDは 上部(ラベル面側)に記録層が蒸着されており、DVD / BDは、2層基盤の間に記録層があります。BDは、保護層が0.1mmと薄く傷つきやすいですが、CDは1.2mm ・DVDは保護層が0.6mmと厚みがありますので、傷がついても研磨すれば読み込み可能になる場合があります。
1. CD-Rの廃棄方法
ラベル側に蒸着記録層がありますので、カッター刃で傷をつけるとポロポロと簡単に剥がれてしまいます。布製のガムテープでも簡単に剥がれます。
2. DVD-Rの廃棄方法
0.6mmずつの2層基盤構造なのでディスクを立て、カッターの刃先を真ん中に差し入れると簡単に二つに分かれます。マスタ基盤側に記録層が蒸着されていますが、(傷をつけなくても)この状態では読み取ることは出来ません。
※新しいカッター刃(エッジ)で2層の真ん中に差し入れる
※下まで押し下げる
※2層に分かれたDVD-R(左:マスター基盤 右:保護基盤)
3. BD-Rの廃棄方法
DVD同様に2層構造ではあるのですが、保護基盤(0.1mm)があまりにも薄いので隙間にカッターの刃先を入れることは不可能。なので、中心から外側に向けてカッターで8本くらい傷を入れ、さらに円周方向に蜘蛛の巣のように同心円で傷を入れてゆきます。
その上から布製ガムテープを貼り付けて剥がすと、保護基盤&記録層ともに剥がれます。
縦横に細かくブロック状の傷を入れても同じで、要は面積を小さくすれば、ガムテープで簡単に剥がれやすくなるということです。(傷を入れないでガムテープを貼り付けても剥がれません)
参考までに、「VHSテープの廃棄方法」はこちらです。