Windows10 NAS(ネットワークHDD)や共有フォルダが見えない

 

1月14日以降、それまで併用していたWindows7では問題なかったので気にも止めていませんでしたが、Windows10をメインとして本格的に使いはじめてみると、使い勝手において色々気づかされることがあります。

 

そのひとつに、4年前(2016年2月)に購入したバッファロー製LS210D0201 Link Station(NAS:ネットワークHDD)がネットワーク上から見えなくなりました。
VistaやWindows7、8.1では全く問題なかったのに、NASだけでなく複数のパソコンの共有フォルダも、Windows10(Ver.1909)では見えなくなりました。もちろん、すべて同じネットワークグループになっています。

以前のVer(バージョン)では、見えていたように記憶しているのですが、Win7をメインにしていた関係上、Win10の利用頻度が少なかったので、はっきり覚えておりません。アップデートにより、セキュリティ上の問題で見えなくなった可能性はあります。

 

調べてみると、Windowsのファイル共有やプリンター共有などに使われている通信プロトコルSMB1.0が起因しているようです。SMB1.0は、すでに脆弱性が見つかっており、Windows10ではこれを無効にしているためです。

2017年、SMB1.0の脆弱性を狙ったランサムウェアにより多くの被害がでた為に、2017年10月提供された大型アップデートWindows10 Fall Creators Update(Ver.1709)から、SMB1.0はインストールされないようになりました(無効化)。

 

私が、4年前購入したNASはSMB1.0だったために生じた現象といえそうです。
しかし、NAS側の設定でSMB2.0にすることができましたが結果は同じでした。
結局、SMB3.0以上に対応しているNASでないと改善しないのかもしれません。

 

NASをみえるようにするためには、以下の手順で、SMB1.0を有効化(インストール)することにより解決します。

 

1. 画面左下のスタートボタンより、Windowsシステムツールの「コントロールパネル」をクリック

 

2.「プログラム」をクリック

 

3.「Windowsの機能の有効化または無効化」(リンク)をクリック

 

4.「SMB 1.0/CIFSファイル共有サポート」にチェックマークを入れる

 

5. 今回必要なのは「SMB 1.0/CIFSクライアント」のみですが、3つチェックを入れておいてもかまいません。但し、一番下にある「SMB 1.0/CIFS 自動削除」にチェックがあると、15日間(電源OFF時は除く)経過すると、自動的にアンインストール(無効化)されます。チェックを外すと自動削除はされません。「OK」タブをクリックするとインストールが開始されます。

 

6.「今すぐ再起動」をクリック

 

SMB1.0を有効化にした結果、LAN傘下にあるNASやパソコンが見えるようになり、共有フォルダにアクセスできるようになりました。

 

実は、まだ問題がありまして、現在Windows10パソコンは3台あるのですが、OSバージョンはすべて1909なのに、メインに使っているドスパラのGALLERIA(ガレリア)のみ、SMB1.0を有効にしても、なぜかNASやPCが見えません。

レジストリ設定で解決する可能性はあるのですが、SMB1.0の脆弱性を知ると常に有効化することは、セキュリティ上 非常に問題ありなので、すべてのパソコンからアクセスできるようにする必要はないと思いました。従って、3台のうち1台からのみNASにアクセスできるようにしました。
または、必要時のみSMB1.0を有効にするという手もあります。

NASも常時電源をオンにしている訳ではありませんので、他の共有フォルダを含めて、必要な時にのみアクセスできれば良いと思っています。

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