カローラツーリング(重要なお知らせ)ディーラーより改善対策の案内が届く

11月末にディーラーより、カローラツーリングに対して「重要なお知らせ(ご愛用者の改善対策のご案内)」が郵送されてきた。内容を読んだところリコールではないようですが、ブレーキの制動に関する改善対策だったので、早速予約の上 12月1日に愛車をディーラーに持ち込みました。内容と修理内容は以下の通り。

「内容」
ブレーキアクチュエータ用制御用コンピューターにおいて、制御プログラムの検討が不十分なため、旋回制御時にブレーキ油圧を適切に調整できないことがあります。そのため、一時的に意図どおりの制動力を得られず、予測より制動停止距離が伸びるおそれがあります。

「修理内容」
ブレーキアクチュエータ用制御コンピューターのプログラムを対策仕様に修正します。

プログラムの修正作業は、約30分で終了しました。

これで一安心ですが、旋回時のブレーキ制御が、ある条件下(滑りやすい路面、段差乗り越えなど)において、コンピューターのプログラム不備でブレーキの効きが悪いことがあるということのようです。もっと詳しく言えば、旋回時のブレーキ操作で、センサーから得るデータから、タイヤの動きや負荷をブレーキアクチュエータ用コンピューターが解析し、想定された条件に対して、ブレーキ油圧のプログラム制御が不十分だったので、適切な制動をサポート(運転支援)出来るようプログラムを修正したということになります。

余談になりますが、ADAS(先進運転支援システム)は、今や全ての車種クラスで当たり前のものとなっています。私の愛車であるカローラツーリングにも搭載されています。ADASにおいてECU(Electronic Control Unit)は重要な役割を果たしています。多くのECUが、自動車の電子制御技術の進化に伴い搭載されています。ADASにおいてECUは重要な役割を果たします。上記のブレーキアクチュエータ用コンピューターもECUの一つです。

現在発売されている自動車には、約100個のECUが搭載されおり、すべてのECUはバス(データや制御信号が流れる通信路)によって相互に繋がれ、CPU(中央演算処理装置:コンピューターの頭脳)の管理下のもとに、緊急ブレーキシステム車線維持システム車間距離制御システムなど、さまざまな先進運転支援システムの制御を司っています。

このECUは、そのほかエンジン制御など要の制御をはじめ、ヘッドライトオーディオ関連エアコンなど電気機器類の制御にも電子制御コントローラーが用いられており、自動車の電動化・自動化を支えています。先進運転支援システムを搭載した車は、ぶつからない車と言われる所以です。

これらのセンサーを含めた電子制御装置のチェックは、人間の目では到底チェックできませんので、OBD(車載型故障診断装置)にスキャンツールを接続して、車両に記録された特定DTC(Diagnostic Trouble Code:故障コードやエラーコード)を読み取り合否を判断します。ODBコネクタは、大抵 ハンドルの下にあります。

2024年10月から車検に「OBD検査」が加わります。対象車両には車検証の備考欄に「OBD検査対象」と明記されています。国産車は2021年10月1日以降に発売された新型車(フルモデルチェンジした車)、輸入車は2010年10月1日以降がそれぞれ対象です。

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