【24時間テレビ43】高橋尚子さんの新企画「募金ラン」に思う

提供:報知新聞

 

毎夏恒例の第43回を迎えるチャリティー番組「24時間テレビ43 愛は地球を救う」(日本テレビ系)が、22日(土) から23日(日) にかけてありました。
コロナ禍で例年の密になる形では行うことができず、何もかも異例づくめの内容でした。特に高橋尚子さん(Qちゃん)が、持ち込んだ新企画「募金ラン」は、初めての試みで番組の中でも目玉だったように思います。

24時間テレビは、べったり見ている訳ではありませんが、難病で苦しむ子供に対して、憧れのタレントが訪れて願いを叶えてあげたり、病でハンディを抱えているのにタレントと共に目指している目標をクリアしたり等々~世の中には大変な思いをして生きている人もいるんだと、逆に元気を貰ったり、健康であることへの感謝の気持ちをこの番組で再認識する人もいると思います。

堀ちえみちゃんが、舌癌で舌の6割を切除、腿(モモ)の皮膚を移植して、血のにじむようなビハビリを乗り越えて、自分の歌を披露している場面がありました。
思うほど違和感もなく立派に歌い切っていました。歌い終わると同時に、感動のあまり一人泣き崩れて号泣するシーンがありましたが、コロナ感染予防のため、誰も近寄ることが出来ず、アナウンサーの徳光さんが「コロナで近寄れないんだよ ごめんね」と慰めていたのが印象的でした。

 

ブログ表題の、高橋尚子さんの新企画「募金ラン」については色々賛否もあるようです。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、沿道に人が集まり「密」状態にならないよう、公道ではなく、1周5キロの私有地を周回する形がとられました。しかも、1周毎にランナー自身が10万円を募金するという

ランナー自身が10万円を募金?とは・・・募金は ”お金を募る” という意味ですが、ランナーが走ることにより、賛同した有志・スポンサー・企業などに、1周ごとに募金をお願いするのかなと思っていました。

ところが、「ランナーのポケットマネーで募金する」という~つまり5キロ1周ごとにランナー自身が10万円を寄付する」ということなのです。走ってつらい思いをした上に、さらに自らお金を寄付するのですから大変です。ランナーひとり一人の一生懸命走る姿をみて、スポンサーから募金するならば、批判も少なく納得する視聴者は多かったと思います。外国ではそういうスタイルが多いそうです。

 

走らなくても、普通に寄付(募金)だけでいいのではと意見があるのも当然です。そこが、ランナー高橋尚子たる所以で、偽善と言われようとも、チームQ(5人)の皆さんと共に、アクシデントにも負けることなく走る姿勢を示したということでしょう。コロナ禍の多くの日本人が元気を貰ったに違いありません。

Qちゃんが、個人で116kmを走り募金額230万円、チームQ(120km)と合わせて合計470万円の募金をしました。

≪チームQメンバー≫
*土屋太鳳  30km(60万円)
*吉田沙保里 25km(50万円)
*陣内貴美子 10km(20万円)
*松本薫   15km(30万円)
*野口みずき 40km(80万円)

 

私もマラソンランナーの末席を汚す一人ですが、チームQの皆さんが予定周回をさらに増やし、(周回を増やすということは、自ら寄付金をつり上げる事になります)限界に挑戦する姿に感動しました。

Qちゃんは、116kmを走り切りました。中には痛々しいとかいう人もいたようですが、私は全然思いません。過去の24時間テレビのチャリティーマラソンに参加したタレントや俳優などたくさんいましたが、にわか練習ということもあり、時間内にゴールしなかったり、後半は笑顔も少なくなりヘロヘロ状態だった人たちばかりです。その点、Qちゃんのゴールはゆとりでしたね。

彼女の現役時代は、毎日40キロ以上を走り、現役を退いた今でも毎日20キロ走っています。起き掛けの安静時の心拍数は35。80キロ以上の距離は未知と言っていましたが、足のアクシデントはあったものの、走りながら調整の出来るプロなので、走り切ると確信していました。

 

ちなみに、サロマ湖100kmウルトラマラソン(公式)がありますが、男女共に優勝者タイムは6時間台前半ですから、Qちゃんだけでなく、世の中には凄い人たちがいます。

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