日別アーカイブ: 2025年1月25日

ウェブサイトで最近見かけるCookie(クッキー)の同意許可 あなたならどうする?

パソコンやスマホでウェブサイトを見ていると、上記のサンプル事例にあるように『このサイトはcookieを使用しています。「同意する」をクリックするとプライバーポリシーに同意したとみなされます。cookieを拒否する場合は「拒否する」をクリックしてください』という「同意」を求めるポップアップが表示されることがありませんか。

ポップに出てくる「Cookie(クッキー)」や「プライバシーポリシー」とは何ぞや~この言葉の意味を知らないと何のことやらさっぱりという人もいるのではないかと思います。同意すると個人情報がもれたり不具合があるのではないかと不安を覚えたりしますよね。

「Cookie」とは、ウェブサイト(運営元)とユーザー間でやりとりされた行動履歴(検索・閲覧・利用時間など)やログイン情報などです。利用した端末(パソコン又はスマホ)にテキストファイルとして保存されます。次回サイトをアクセスしたとき、保存されたクッキー(前の情報)も送られますので、アカウント入力なしでログインできます。

通販サイトの買い物途中で、カートに品物を追加したままログアウトし、他のサイトに移動後 再び通販サイトに戻ってきても、カートの中は保持されています。YouTubeを再生途中でやめても、次にアクセスしたとき続きが見れるのは、すべてクッキーのおかげです。運営元(企業)にとってもマーケティングの解析から、ユーザーの嗜好を把握したり、広告の最適化などに役立ています。このように、Cookieは、Webのアクセスや操作を快適にしたり、さまざまなサービス提供に役立っているのです。

2022年4月、個人情報保護法が改正され、Cookieを含む個人情報を、第三者に提供する際には本人の同意が必要になりました。 これは「プライバシーポリシー」指針の一つになっており、この遵守が重要視されています。この法律が改正されるまでは、サイト運営側はユーザーに無断でクッキーを使用していました。保護法改正以降はユーザーへの義務であるため、同意を求めるポップアップが表示されるようになりました。

前説が長くなりましたが、クッキー使用の同意を求められたら、個人的には、信頼のおけるWebサイトのみクッキー使用に同意します。聞いたこともないサイトや怪しいサイトは同意しません。同意を拒否したから、すぐ危険に繋がる訳ではありませんが、サーバーのシステムに脆弱性があれば、漏洩する可能性がゼロではありません。また、クレジットカード情報などの重要なデータが保存されることはないものの注意は必要です。

学校や職場、ネットカフェなどで、共用パソコンの利用時には注意が必要です。サイトからログアウトした上で、cookieやキャッシュを削除し、履歴を残さないようにしましょう。

いつも利用している Google Chromeには、ブラウジングしても、閲覧履歴、クッキー、入力情報が残らない「シークレットモード」があります。シークレット タブと通常の Chrome タブを切り替えて使用することもできます(Edgeにも「In Privateインプライベート)」という名称で、同じ機能があります)。共用パソコンを利用時には重宝します。

ブラウザ右上の「Google chromeの設定」から「新しいシークレットウィンドウ」をクリック。

クッキーとの違いを問われることがあるキャッシュ」は、一度読み込んだ情報(Webページや画像など)を一時的に保存しておくため、ページを毎回読み込まなくても済むので、次回閲覧するときの表示や処理を速くするための仕組みです。古い情報が出る場合ありますが、ファンクションキー「F5」で更新できます。クッキーとキャッシュは全く別物です。

尚、クッキーには、アクセスしているサイトによって作成される「ファーストパーティクッキー」と、他のサイトによって作成される「サードパーティクッキー」の2種類があります。今まで説明したクッキーは前者です。

ネット上でチェックしたお得な情報が、まったく関係のないウェブサイトで表示されたことはありませんか? これは「サードパーティクッキー」よるものなのですが、ユーザーが訪問したWebサイトとは、異なるドメイン(サーバー)から発行されるクッキーです。

サード・パーティクッキーは、複数のWebサイトにわたって、ユーザーの行動を追跡・データ収集・分析(トラッキング)できるのが特徴です。この技術は、ユーザーの嗜好(興味・関心)などを把握するために広く活用されています。一方で著しくプライバシー侵害にもつながるため規制の方向で検討されています。Safari」は 2020年3月に完全ブロック、「Edge」もすでにブロック、 「Chrome」は2024年?までに段階的に廃止となっています。いずれも「設定」からブロック解除は可能です。