軽自動車のヘッドライトが眩しいホントの理由

数年前からですが、すれ違う軽自動車のヘッドライトが眩しくて、目くらましに遭遇することがあります。最近 特に顕著になったように思います。昔はドレスアップの一つに、明るいヘッドランプへの交換(高輝度ハロゲンランプやHID・LEDランプへの交換)がありました。純正ランプ装着を前提に設計されたレンズカットや反射板に市販のヘッドランプをつければ、光拡散や光軸ずれを生ずる場合もあります。この場合、対向車にとって眩しいヘッドランプとなる訳で、迷惑なお話になりますが、今はそれだけではないようです。

愛車「新型カローラツーリング」のLEDヘッドランプ

ヘッドランプは当初 白熱ランプ(シールドビーム)に始まり、1960年代~ハロゲンランプ、1996年~HIDランプ(キセノン/ディスチャージヘッドライト、2007年~LEDランプと進化してきました。ハイブリット車や車格によりLED仕様のクルマも増えてきましたが、現在もハロゲンやHIDはヘッドランプの主流になっています。

HID、LEDのライトの特徴は、ハロゲンよりも明るく、それでいて「白く鋭い光」を放ちます。とくにHIDはその特徴が顕著に見られます。

HIDやLEDを採用した高輝度のヘッドライト普及に合わせて、オートハイビーム機能の搭載車が増えたことも眩しさの原因となっているようです。オートハイビームとは、先行する車や対向車のライトを自動で認識して、ハイビームとロービームを切り替える便利な機能です。この機能の誤動作や手動によるハイビームの切り替え忘れがその原因の一つとなっています。

しかし、何故 軽自動車がやり玉に挙げられるのでしょうか。いろいろ調べてみると、軽自動車でありながら、クルマの全高が高く車内が広いため、居住性も高く快適な点が大きな特徴である、ホンダ「N-BOX」やダイハツ「タント」に代表される軽スーパーハイトワゴンが巷に増えてきたことにあるようです。

スーパーハイトワゴンは、軽自動車規格内で最大限に室内空間を確保し、全高とともに運転席の着座位置も高く、さらにヘッドライトも高めの位置に設置されています。対向車がセダンやスポーツカーなど視点が低いクルマだった場合には、軽ハイトワゴンの光軸から放たれた光が眼に直接入ってしまう可能性があるというのです。軽自動車の直近のシェアは約40%と言われており、県別によっては50%超えるところもあります。2台に1台が軽自動車であり、それだけにすれ違う機会も多いという訳です。

軽自動車に限った話ではなく、技術の進歩によってクルマのヘッドライトは以前よりも格段に明るく、広く照らせるようになりましたので、すれ違う全高の高いSUV系の普通自動車も眩しい時があります。まぶしいヘッドランプは、まともに見ると目くらましにあうので、視線を左側にそらすとか工夫しないといけません。愛車である新型カロツーも車高が低く、夜のドライブも多いので、より注意に心掛ける今日この頃です。

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