10月12日、米ロックバンド「ザ・ベンチャーズ」元メンバーのジェリー・マギーさんが東京都内の病院で亡くなった。享年81歳でした。ソロ公演のため来日中でしたが、リハーサル中に倒れ病院に搬送されましたが、帰らぬ人となりました。これでオリジナルメンバーで残ったのはドン・ウィルソンだけになりました。
今の若い人たちにはベンチャーズといっても、知らない人も多くジェリー・マギーが亡くなっても大きな話題になる訳でもなく、テレビの報道も目にすることはなかったように思います。
私を含む70代の人たちにとっては、時代が流れても青春時代のベンチャーズのイメージそのまんまですが、リアルに黄金時代を共有していない若い人たちには ”老ギターリストの死” にしか映らないのかもしれませんね。
1960年代全盛期の「ザ・ベンチャーズ」メンバーは、リードギター(兼ベース)のノーキ・エドワーズ、ベースのボブ・ボーグル(兼リードギター)、リズムギターのドン・ウィルソン、ドラムスのメル・テイラー 4人の日本おける活躍は一世を風靡しました。
1968年に脱退したノーキ・エドワーズの代わりに、ジェリー・マギー(リードギター兼ベース)がメンバーに加わりました。メル・テイラーが亡くなった後は、息子のリオン・テイラーが入ったり、メンバーに脱退や復活など入れ替えがいろいろありましたが、「ザ・ベンチャーズ」サウンドは、日本にエレキブームを巻きおこしました。
ベンチャーズは1962年の初来日以来、これまで73回目を数える来日公演を果たしており、全ての都道府県を制覇しています。その間に日本において空前のエレキ・ブームをもたらし、ジェリー・マギーは「京都の恋」、「雨の御堂筋」の作曲にも拘っています。彼は2010年に旭日小綬章も貰っています。
令和に入って、昭和の顔やヒーローが時代の流れと共に消え、昭和がずっと遠くなりました。
私もそれだけ老いたということかもしれません^^
寂しい限りですが、こういう気持ちは年を重ねると共に、誰も避けて通れないことだと思います。
下記の映像において、前半は 来日当初のもので、リードギターはノーキー・エドワーズです。
後半の映像がジェリー・マギーによるリード・ギター演奏です。二人はいずれもベーシストでもあり、名ギターリストでもあります。(私がYoutubeにアップしているものですが、著作権所有者によってTube以外のウェブでの再生は禁じられています)
来日当初のドラム構成はシンプルな3点セットですが、バスドラムの低音、スネアドラムの中音、シンバルの高音~メル・テイラーのバランスのとれた切れの良いドラミングはすごいものがあります。
https://youtu.be/_TaupKWycgg