100年時代を生き抜くために「夫婦そろって65歳から30年間生きると、老後資金が総額で2000万円不足する」との試算を発表した金融庁の金融審議会報告書も話題になりました。
70歳まで働くためにも余命を生き抜くためにも健康とお金は不可欠ですが、1に健康、2にお金といったところで優先すべきは健康だと思います。
2017年度
・「平均寿命」 男性:81.09歳 女性:87.26歳 (2018年に公表されたもの)
2016年度
・「平均寿命」 男性:80.98歳 女性:87.14歳
・「健康寿命」 男性:72.14歳 女性:74.79歳
健康上の理由で日常生活が制限されることなく過ごせる「健康寿命」が、平均寿命との間に男性で約8年、女性で約12年の差があります。(健康寿命は3年毎に公表されますが、2019年データはまだ未公表)
「平均余命」というものがあります。
統計的にあと何年ぐらい余命があるのかという期待値が計算されています。この数字をまとめた表を「生命表」と言い、厚生労働省が毎年発表しています。
平均寿命から、今の年齢を引けば、平均余命が出そうな気がしますが、そうではありません。
「平均寿命」というのは、現在0歳(出生時)の人の平均余命なのです。
人の死亡率は幼少時の方が高いので、ある程度生き延びると、その人は平均寿命よりも長く生きる可能性が高くなります
例えば現在75歳男性の平均余命は12.18年なので、簡易生命表から87歳まで生きられることが判ります。しかし、病気をしては意味がなく、元気であってこそ人生が謳歌できます。
いつも見ている朝7時30分に始まるTBS系「サワコの朝」の本日ゲストは、長野県諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さん(71歳)でしたが、脳卒中死亡率が全国ワースト2位だった長野県を日本一の長寿県へと導いた医師です。
100年時代を元気で生きるために「老後に必要なのは貯金ではなく貯筋」とかねてより提唱されており、本も出されていますが「鎌田式スクワット&かかと落し」なる体操を紹介していました。
スクワットは、ご存知の方も多いと思いますが、両足を肩幅に開き腰を落とし、ヒザをつま先より出さないのがコツです。かかと落しは以下のように行います。
1. 背すじを伸ばし足を肩幅に開いて立つ。
2. 両足のかかとを上げ3秒間保つ。
3. 両足のかかとを床にストンと落とす。
ジャンプで骨に衝撃を与えれば、骨を作る骨芽細胞が活性化して骨が丈夫になりますが、ジャンプは高齢者にとってリスクが大きい。そこで誰にでも安全にできる方法として、このジャンプを応用したのがかかと落としなのだそうです。
スクワットもかかと落しも、1セット10回を3セット(計30回)します。連続でも良いし、時間をおいて1セットずつ分けてやるのも良いと思います。
ちなみに私はマラソン練習のストレッチでスクワットはやっています。ヒザはつま先より出さずヒザの角度90度以下に腰をしっかり落として実践しています。
ジムでは30キロのバーベルを肩にかついでスクワットをしますが、さすがにバーベルが重たいので腰は深く落とせません^^
私の場合、走ること自体が骨密度を上げていることになるので、体にはいい影響を与えていると思います。高齢者といわれる皆さんにはぜひ「鎌田式スクワット&かかと落し」はお勧めです。