60代後半より、半年毎に前立腺ガンの腫瘍マーカーであるPSA検査(血液検査)を受けています。
検査開始時は3.5くらいでしたが、古希を過ぎて4.1となり、以降ゆるやかに上昇しており、5月現在の測定で7.6になりました。 半年毎に1.0づつあがっています。
しかし、排尿障害や夜中に尿が近くなることも全くありません。
PSA検査で4.0ng/ml以下は陰性、4.1~10.0は前立腺ガンの可能性のある陽性、10.1以上は前立腺ガンの可能性が高い陽性と言われています。
私のPSA値はグレーゾーンにあたり、ガンの確率は30%(残り70%は異常なし)になります。
で、3回目のMRI検査を受けました。 筒状の中に入り非常に強い磁石と電波を利用して、人体の様々な断面を撮像する検査です。 検査時間は30分ですが、その間ガタンガタンとかなり大きなメカ音が定期的に繰り返されますのでヘッドホンをかけます。
検査結果では、小さな影が二つあり断定は出来ないがガンの疑いはあるそうで、正確な判断は針生検しかないそうだ。 1回目のMRI検査の時も小さな影があったので、一度針生検をしましたが異常はありませんでした。
今回 影は深い(腹側)ところにあるので、(技術的にむずかしいのか?)現在かかっているT病院での針生検はせず、広島大学病院で検査することになると言われました(担当医は広大医学部出身)。
針生検は直腸越しに前立腺に10箇所以上サンプリング~臓器に大変なダメージを与えますので、検査後2~3日は血尿はもちろんのこと人によっては合併症もゼロではありません。
針生検をして異常がなかった場合、ガンでなかったのに不必要な前立腺生検を行ったことになります。 またガンが小さいとサンプリングから外れることもあり、不必要でないまでも確定できるまで針生検を続けなければなりません。
担当医にそのことを問うと、PSA値が高値で上昇しているのにガンと判定するまでに3回~4回針生検を行ったケースもあるとのこと(ネット上にも事例が掲載されています)。
リスクを伴っても前立腺ガンの早期発見には針生検は大事ではありますが、やみくもに何度も針生検を行われてもたまったものではありません。 まして大学病院だとまさにモルモット的な扱いにされることが目に見えています。 針生検は生体の摂理を壊し寝た子を起こす説もあり複雑です。
結局、半年後のPSA値が8.0を越えるようであれば、針生検を受けることにしました。
今の上昇スピードであれば、半年後でも早期発見の範ちゅうにはいるので治療の選択肢は色々あると言われました。
しかし、前立腺ガンの進行は遅いことでも知られ、高齢者は他の病気で亡くなる事のほうが多く、年齢によってはダメージもあるので手術しないこともあるそうです。
私の友人や周りに、思いのほか前立腺ガンになった人が多いです。
全摘した人や放射線治療した人もいますが、早期発見だったのか完治した人ばかりです。
完治するとPSA値は限りなくゼロになります。
ちなみに、納豆やとうふなどは男性ホルモンを抑制するので、前立腺ガン防止の食物として知られていますが、古希を過ぎて朝と夕食には必ず納豆を食べているもののPSA値が下がる気配がありません^^;
欧米化の食事や平均寿命が延びたおかげで前立腺ガンが急増しています。 男性諸氏は50歳過ぎたら一度はPSA検診をしまししょう。