一昨日(9/2)広島大学病院へPSA検査に行ってきました。前立腺がん放射線治療終了から、1年6ヵ月になりますが、検査結果はPSA値0.065 (ng/ml)でした。担当医から検査値が下がり続けることはなく、次回の検査値は少し上がるかもしれないと言われていたので、さらに低くなりびっくりです。上がるよりは下がることは良いことなので喜ばしいことであります。
放射線治療の場合 、2回の検査で連続して最低値からPSA値2.0以上、全摘手術の場合、 PSA値0.2以上で、再発と判断されます。前立腺がんの手術(全摘)または放射線治療後は、いずれもPSA検査による定期的な経過観察は必須となります。前立腺がんの完治率はPSA値の推移によって判断されます。
PSA検査を始めてから10年目になる2020年7月(77歳)のとき、PSA値13.0(正常値4.0以下)まで上昇、延べ3回目の針生検で前立腺がんが見つかりました。それまで延べ5回のMRI検査をし、画像所見は「前立腺がんの疑いあり」でしたが、それを受けて過去2回の針生検を実施するも、がんは見つからず、「異常なし」だった経緯があります。
広島大学病院泌尿器科と放射線治療科 (HIPRAC)の連携で行うことになり、7ヵ月間のホルモン治療と2ヵ月間の放射線治療を受けました。放射線治療中はホルモン治療と併用となりました。治療は昨年3月を以て滞りなく終了~今日に至っています。
治療は、「広島がん高精度放射線治療センター(通称HIPRAC:ハイプラック)」にて、昨年2月1日~3月29日まで、IMRT(強度変調放射線治療)による前立腺がんの放射線治療を延べ39回(78Gy:グレイ)を受けました。
治療後のPSA値推移
*2021/03/29 放射線治療&ホルモン治療終了
*2021/06/11 PSA値 0.147
*2021/09/10 PSA値 0.092
*2021/12/10 PSA値 0.160
*2022/03/04 PSA値 0.147
*2022/06/03 PSA値 0.098
*2022/09/02 PSA値 0.065
「前立腺がん治療日記」はNo15を以て終了させて頂きましたが、今後は放射線治療後の経過観察状況を折にふれ紹介して、同世代の前立腺がんを罹患している方への参考になればと情報発信しています。前立腺がんは早期発見し適切な治療を受ければ完治を望めるがんです。
2021年4月27日国立がん研究センターの発表されたデータでは、前立腺がんの5年生存率98.5%、10年生存率98.7%と他のがんと比べて一番高いのが特徴です。全体のがん10年生存率59.4%です。二人に一人ががんになる時代~どうにもならないことですが、日ごろの食事や適度な運動などを通して、免疫力を上げることも大事だと思います。