Youtubeの映像を再生するとき、右下の歯車をクリックすると、自動・144p~1080pの数字が表示されますが、何を意味するかご存知でしょうか。これは再生映像の解像度を表す数値で、どのくらい細部まで表示されるかを示す度合いのことです。1080p~720p~144pは、縦方向のドット数を表しており、ドットが画面上にどれくらい並んでいるかを示すのが「解像度」です。 つまり、ドット(画素:ピクセル)の数が多ければ多いほど、くっきりはっきりした精細な映像表現が可能となります。数字が大きいほどドット数も増えるのでサイズも大きくなります。
テレビ放送もデジタル化され、ハイビジョン映像とかHD映像と言われる1920×1080の映像(約200画素)は、当たり前になっていますが、ひと昔前のアナログ時代の映像は720×480(約35万画素)や640×480(約30万画素)でした。セル版(レンタル版)DVDの解像度も720×480です。BDの解像度は1920×1080。つまり、HD映像はアナログ映像の約5倍の解像度がある訳です。
1920×1080p映像は、水平方向に1920ドット(水平解像度)、縦方向に1080ドット(垂直解像度)で構成される約200万画素の画像になります(1920×1080=2,073,600画素)。
テレビやYoutubeの映像は、パラパラ漫画と同じで、1秒間に30枚(又は60枚)の画像を受信することで、動画が映し出されています。テレビやディスプレイに映し出される映像の走査方式にはインターレース方式(飛び越し走査)とプログレッシブ方式(順次走査)の二通りがあります。テレビ放送は前者で、Youtubeは後者を採用しています。詳細は専門的になりますので省力しますが、1080pや720pの「p」は、プログレッシブの頭文字になります。
また、1080pの正確な表記は「1920×1080p30」です。つまり、1920×1080(約200万画素)で構成される画像を、1秒間に30コマの動画として再生すると言う意味です。5分間の動画であれば9000コマ(5分×60秒×30コマ)のパラパラ漫画として再生される訳です。
4K(3840×2160p)は約800万画素の映像になりますが、業務用ビデオカメラや高価なミラーレス一眼カメラは4K 60p撮影ができます。Youtubeに紹介されている4K映像の解像度は、「1080p60」とか「2160p60」と表示されていますが、4K映像の場合 2160pやダウンスケールの1080pも、1秒間に60コマで再生されており、高解像度と共に非常に滑らかな映像として再生されています。
時代の流れとはいえ、インターネット上で4K映像が見れるなんて、ひと昔前までそういう時代がくると予想されていたものの、実際にリアルで鑑賞できるとは思いもしませんでした。長生きはするものです。
ところで、アナログ映像(720×480)やボケた映像などを、何でもかんでも意味なくHD映像(1920×1080)で、Youtubeに動画アップしている方を見かけますが全く意味がありません。サイズアップとアップスケーリング(アップコンバーター/アップコン)を勘違いしているようです。市販の動画編集ソフトなどによるアナログ映像のサイズアップでは、同じ画素数が増えるだけで解像度が上がる訳ではありません。
本格的なアップスケーリングであっても、疑似的なものなので、デジタル放送の2K(1920×1080)や4K(3840×2160)映像の解像度には到底及びません。比べると明らかに違うことが分かる筈です。アナログ映像はアップスケールしても720Pまでです。ボケたアナログ映像をサイズアップしても、どこまでもボケたままですw 適正サイズで再生した方が相対的に解像度は上がります。