1週間前に行ったPSA検査10.2と高値だったこともあり、昨日 経過観察をしている病院で 4回目のMRI検査を受けました。診断結果は、3回目MRI検査の時と同様、「前立腺ガンの疑いあり」でした。(70歳以上の正常なPSA値は4.0以下)
MRI検査医師の画像診断報告書をそのまま引用すると~
「前立腺のinner glandの腹側(頭側寄り)に、拡散強調像で高信号(図1)、ADC mapで低信号(図2)を呈する部位が認められます。 T2WIでは、同部がわずかに低信号に見えます(図3)。
同部にprostatic cancerが存在することが疑われます。 同部が腫瘍とすると、TstageはT2a程度と思われます。骨盤内に有意なリンパ節腫大は認めません。 撮影範囲内の骨に転移を疑わせる所見はありません」※図(MRI写真)は省略
医学用語が並んでいますが~
inner gland:「内腺」のこと。部位を高信号で描出する方法は拡散強調像(DWI)と言われ、低信号で描出する方法はADC mapと言われます。この二つの描出法は前立腺ガンの診断には不可欠なものらしいです。prostatic cancer:「前立腺ガン」のこと。
T2WI:描出方法の1つです。辺縁域で高信号域内の低信号腫瘤として描出される。
Tステージは「T2a」程度とは~
TNM分類によるステージ表現です。
MRI検査医師所見の「前立腺ガンの疑いあり」を踏まえ、私の担当医である泌尿器科S先生の判断は、今回4回目のMRI画像と3回目MRI画像(2017年6月)を比べても、問題の部位は大きくなっておらず、もう半年(2020年1月まで)経過を見ようということになりました。
実は以下に述べる経緯(2回の針生検実施するも異常なし)があり、直近の針生検から日が浅く、今回 針生検をしても異常が出ないことも予想されるので、やみくもに針生検をしても時期尚早と思われたようです。
3回目MRI検査(PSA検査値:7.6でした)の時も、MRI医師所見は「前立腺の疑いあり」でしたが、その時も担当医の判断で針生検は行わず。 半年経過観察後の2017年12月にPSA検査値9.2と上昇したため、通院している中電病院ではなく、担当医S先生の依頼で翌2018年1月に広島大学病院にて針生検を行いました。
大学病院での針生検は先進医療と言われるもので、MRI画像と針生検プローブのエコー映像と同期をとり、前立腺ガンの疑いのある部位の組織片をピンポイントで採取するもので、通常行われる任意の箇所からランダムに採取する針生検と比べて検査精度はかなり高くなります。
1回目の針生検(中電病院)に続き、針生検としては2回目となりましたが、広島大学病院の針生検結果も異常ありませんでした。
問題の部位が良性のものであることを願うばかりですが、昔から食事は野菜中心でタンパク源は魚や豆腐が多いです。前立腺ガン予防に良いという納豆も毎日朝夕2食は食べています。
目的は健康維持のためですが、週3回のマラソン練習も足腰を鍛えると共に運動不足を解消。
前立腺ガンの罹患率は欧米では1位になっているそうですが、日本男性のかかる病気のトップにくるのは時間の問題だと言われています。加齢、食事の欧米化、PSA検査の普及、遺伝、運動不足等、色々言われていますが、明確な原因は分かっていません。
PSA検査にまつわる備忘録として引き続きブログに記してゆきたいと思っています。
今後どんな展開になるか判りませんが、こういう事例もあるんだなとか、私を含む前立腺ガン罹患の予備軍とも言われる65歳以上高齢者の共有情報として参考になればいいかなと思っています^^