今朝テレビ(TBS:あさチャン)を見ていたら「レンタルなんもしない人」なるサービスの話題を取り上げていた。依頼者のそばにいるだけの対価のないビジネス?なのであります。
*一人カラオケのそばにいてほしい。
*花見の人数合わせに参加してほしい。
*お面を被った写真のモデルになってほしい
*結婚記念日に亡くなった夫の代わりにそばにいてほしい
*離婚届提出に同行してほしい 等々
費用は国分寺駅からの交通費と飲食代等の諸経費(かかれば)のみでOKという。
なにかと忙しい現代社会において、こんなニーズがあるのかとびっくりしてしまう。
斬新な発想とは言え見方をかえれば、一緒にいるだけで食事をごちそうしてもらうなんてただのタカリと大して違わない。
ネットで調べたら、今年4月ごろからすでに話題になっており、関連記事がいっぱいありました。 関連本もすでに2冊出版されており3冊目も出版予定という。
定点カメラで映し出される人々の人間模様が面白くて時々見ているNHK総合「ドキュメント72時間」でも取り上げられました。たまたま今回は見ておりませんでしたが、人材派遣サービス「レンタルなんもしない人」の密着取材の模様が放送されたようです。
「レンタルなんもしない人」のサービス提供は2018年6月2日、ご本人のツィッターで告知されました。サービス開始記事から約一年経った現在、すでにリツィート19136人、Twitterフォロワーも18万人を越えています(2019年7月1日現在)途中炎上したこともあったようです。
リツィートした人の傘下には各々フォロワーがおり、記事の拡散は膨大でPR効果は絶大です。
すでに提供者の素性は公開されていますが、森本祥司さんという方で大学院を卒業、一児の父親で既婚者であります。
卒業後、出版社に就職はされたようですが、どこへ行ってもコミュニケーションを求められ、仕事を転々とするなかでどうしても組織になじめず「なんもしたくない」自分に気がついたという。
サービスの提供による対価は求めていないので、基本的には発生せず収入はほぼゼロ。
かって仮想通貨で一儲けした実績があり、その蓄えを取り崩して生活しているそうです。
奥様も公認しているとのこと。 最近は本の出版で多少のロイヤリティは入るようです。
今後、何もせず人の奢りだけで生計を立てることが可能なのだろうか?
今は話題沸騰だけど、発想はユニークであっても対価を産まない仕事?がいつまで続くのか他人事ながら心配。もし蓄えがなかったら果たしてやっていたのだろうかと思ってしまう。
もっとも本の出版でビジネスに繋がったともいえる面はありますが・・・
情報社会(デジタル社会)の時代に生きていると、YouTuberをはじめとするアナログ時代にはなかった予想外の職種をいろいろ目にする。彼は頭が良さそうなだけにただの話題で終わらないことを祈るばかりであります。