年末年始はいかが過ごされましたか。お正月番組は、お笑い系番組や音楽番組の特番が目白押しでした。M-1グランプリや面白さを期待して漫才系のお笑い番組のさわりを見ることがありますが、コントは漫才とも違うし全然笑えない。要は面白くないのです。昭和の笑いと質が違うのかなぁ。
昭和のお笑い芸人は、何も言っていないのに、舞台に出てくるだけで、どっと笑いがくる芸人が少なくありませんでした。「第72回NHK紅白歌合戦」二部の関東地区 平均世帯視聴率も34.3%だったとのこと、二部制になった1989年以降最低の視聴率だったそうです。内容が若者にシフトし高齢者離れがあるようです。
私は、ここ15年以上紅白歌合戦は見たことがありません。年末年始見るのは格闘技番組(RIZIN)と駅伝番組のみ。朝倉未来と斎藤裕の試合はシビれました。シバターと元K1王者久保優太の八百長?もなんだかなぁと思ってしまう。ニューイヤー駅伝はホンダが創部51年目に初優勝、本命の富士通が脱落。選手に責任はないけれど、メンタルな世界なので優勝旗紛失が影響していたのかも。関東圏大学対抗の箱根駅伝は、青山学院はさすがですね。6度目の総合優勝でタイムも新記録樹立。いずれも裏にドラマがあり感動します。
前置きが長くなりました<(_ _)> Netflixが動画配信している「浅草キッド」はお勧めです。ビートたけしの自伝「浅草キッド」の映画化です。実は見たのは昨年12月半ばなのですが、FBで友人の勧めがきっかけです。洋画好きの私にとって、邦画はあまり見ないのですが、今回は思いのほか良かったです。とても感動しました。しかも、エンドロールで監督・脚本が「劇団ひとり」と知ってびっくり、映画はなかなかの出来栄えでした。
大泉洋と柳楽優弥の熱演がすばらしかったです。幻の浅草芸人と呼ばれていた伝説の芸人 深見千三郎を大泉が、若き日のたけしを柳楽が演じています。約50年後の姿を演じるシーンもあるのですが、本人と見間違えてしまうぐらい正確に捉えています。声は 松村邦彦が担当しているので、ビートたけしが特別出演したのかと思ってしまうほどです。
映画に挿入されている同名主題歌「浅草キッド」(作詞・作曲・歌:ビードたけし)も、決して歌がうまい訳ではないが、セリフを語るような哀愁を帯びた彼の歌声はぴったり。エンドロールで流れるサザン桑田佳祐の「Saulコブラツイスト~魂の悶絶」も、昭和男には心に響く楽曲でした。
最近のたけしさんはテレビに出ているわりに、ほとんど喋る訳でもないのに、あれでがっぽり出演料を貰うのかと思うと、腹立たしい気持ちがありました。しかし、この映画をみて、彼の若い頃は数々つらいハードルを乗り越えて今日があるのだなと思うと、彼を見る目が少し変わりました。
本人も劇団ひとりからBDを渡され、この映画を見て泣いたそうです。実際はもっとひどかったけど、きれいに描かれているので映画っていいなと、TBS系「新・情報7days ニュースキャスター」で感想を語っていたそうです。
英語・韓国語・ブラジル語・ポルトガル語などの字幕表示もあり、全世界に配信されています。