2020年10月10日、UIのデザインも一新され、使い勝手も良くなったDVDFab12(Ver12.0.0.3)が、リリースされました。機能も強化され、コピー・リッピング処理スピードは、業界最速と謳っています。中華製(フェンタオ)のリッパーで、DVD、BDのみならず4K/UHD BDもOKという最強のソフトであります。
DVDFab8からFab10まで必要に応じて活用しましたが、それまでは30日間無料試用だけでしたので、その間は何枚でもコピー可能でした。しかし、DVDFab11よりコピー枚数3枚の制限が加わり、30日間無料試用のいずれかに達すると、同じパソコン上では全く使えなくなりました。試用期間を過ぎても、復活させることが出来た裏技も、このバージョンでは全く通用しませんでした。
別のパソコンにインストールするか、今回のように次期バージョンDVD Fab12がリリースされない限り、同じパソコンでの利用は出来ません。Fabサイトでは、試用期間過ぎても機能制限はあるものの、「DVDFab HD Decrypter」で、コピー・リッピングのみは出来ると説明しているのに、DVDFab11からどうやっても出来なくなりました(DVDFab10までは可能でした)
実は、BSデジタル番組で録ったBD(BDAV)を編集する必要性が生じたのですが、編集するにはプロテクタを解除しないと出来ません。Fab11から次期バージョンDVDFab12がリリースされるまで、約1年はかかったように思います(※セル版/レンタルBD:BDMV)
で、前回Fab11の検証から、10ヵ月ぶり になりますが、DVDFab12を久々に使ってみました。
バージョンが変わると、仕様変更や使い勝手が突然変わることがあるので期待をこめてチェックする次第です。30日間試用期間中(又はディスク3枚まで)は、問題なく全機能が使えることは分かっていますので、検証のポイントは、期間切れ後に自動でフリーソフト「DVDFab HD Dicrypter」に切替わり、問題なくコピー機能が使えるかどうかであります。手順としては、3回の録画BDのコピーを行い、期間切れにしてチェック。
DVDFab12アイコンをクリックすると、最初に現れるオプションメニュー画面です。
左側の縦に並んでいる23種の各機能は、30日間無料試用または3回までの体験が可能になっています。以下画面は、録画BDを挿入してから、ディスクコピー(リッピング)終了までの流れです。
3枚ディスクコピーの後、録画済BDを挿入すると期間切れと表示されます。右側下の「開始」ボタンで、ディスクフルコピー(非圧縮)については、自動的に「DVDFab HD Decrypter」に切替わり利用できると期待していましたが、Fab11と同様、DVDFab12もソフト購入を勧めるウィンドウが現れ、コピーは出来ませんでした。
DVDFavb12の紹介サイトには、以下のようにDVDとBDのコピー・リッピングについて、無料で使えると説明してあります。Fab12に限らず今までのバージョンもそういう説明がなされています。
説明内容を見ると、1年以上前に発売されたDVDやBD、テレビ番組の録画BDが対象(Fab10までは、このような制約はありませんでした)とあるので、新しいものはNGということであります。
しかし、一年以上前のTV番組録画BDを何枚か試してもダメでしたので、DVDFab HD Decrypteによるコピーは、期待しない方がよさそうです。結論、DVDFab12も、試用期間すぎると使えないという事であります。
「DVDFab HD Decrypter」は、DVDコピー、DVDリッピング、BDコピー、BDリッピングと4つのソフトに分かれていますが、いずれをダウンロードしても、名称は違っても実行ファイルの中身は「DVDFab12」と同じものがインストールされます。つまり、有料ソフト「DVDFab12」とフリーソフト「DVDFab HD Decrypter」とは一体となっており、試用期間切れ後、後者に切替わるということです。カメラ映像から作成されたプロテクタのないBDやDVDは、期間切れ後のDVDFabでも問題なくコピーできます。
プロテクタの施された市販ディスクのコピーは違法であるものの罰則はないという微妙な内容になっています。しかし人に譲ったり販売したりすると、2020年10月著作権法改正により、「違反者には刑事罰(3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金)が科せられます。紹介記事はあくまで検証のためのものですので、すべて自己責任でお願いします。