日別アーカイブ: 2019年5月16日

あおり運転される3つの理由

 

大きな死傷事故にもつながる「あおり運転」はいまや社会問題になっています。
たまたま見た朝のテレビ番組で、あおり運転について取り上げており、煽られる場合の上位ランキングを発表していました。番組は終り近かったのですがフリップに書いてあったのをメモしたものです。統計方法や年齢層、サンプリング数によっても違うでしょうが、この3つであおり運転を受ける理由の半分を占めます。

 

1位 車線変更 17.7%、2位 追い越し車線を走る 15.5%、3位 法定速度で走る 14.5%

 

あおり運転とは、前方を走る車両に対して車間距離を極端に詰めて道を譲るよう威圧したり、幅寄せや蛇行、いきなり割り込んで急停車する後続車への妨害などを言います。
車両を詰めてクラクション・パッシング・ハイビームによる威嚇などの行為も含まれます。

 

道路交通法では、あおり運転は「車間距離不保持義務違反」という罰則に該当します。
余裕ある車間距離を保持しない運転者を取り締まる罰則です。
各都道府県公安委員会の発表では、2018年度は約13,000件摘発され、前年のほぼ倍増の由。

一番摘発の多かったワースト県は、兵庫1,746件、埼玉1,420件、愛知1,233件で、私の住む広島395件で、山口28件、岡山139件と続く。 一番少ないところは、青森・秋田・島根の1件です。

 

車好きで現在も毎日乗る私は、おかげさまであおり運転を受けたことはありません。
突然急な割り込みをされた場合は、パッシングまたはクラクションの警告で終わることが多いですが、悪質なものに対しては距離を詰めてしばらく追っかけ、眼(ガン)を飛ばして終わる程度の事は何度かあります^^; 煽る側の経験はあるのですが、もちろん若い頃のお話です。

あおりを受けたことのあるドライバーは、3つの理由に対して相手側に問題があるとは言え、気をつければ避けられることもあります。

 

1. 車線変更

割り込むときはウィンカーを出しながらしばらく走行し、割り込む通行帯の後続車がスピードをゆるめ、スペースが空いたときに車線変更します。ハザードランプで感謝の意を伝えれば完璧です。

方向指示器も出さず、後方車両の距離も考えず急ブレーキを踏ませる車線変更(割り込み)は、最悪でさすがに頭にきます。方向指示器を出すと同時に割り込んでくるのも同罪。要するに後続車にブレーキを踏ませる割り込みはアウトです。煽られる原因を作っているようなもの。

 

2. 追い越し車線を走る

走行車線が空いているのに、追い越し車線をチンタラ走行している場合を指していると思いますが、後続車が早いスピードで追ってきたら、事前に走行車線に移動すれば良いだけのことです。
煽りを受けた人は、何で?ってことなのでしょうが、周りを省みずマイペースでゆっくり走行するから煽られる訳なので、最初から走行車線を走るべきなのです。

高速道路の場合、追い越し車線を2km以上走ると「通行帯義務違反」に問われます。
追い越したらすみやかに走行車線に戻らなければなりません。意外に知らない人が多いようです。

一般道路も適用されるそうですが、各都道府県の公安委員会によって車両通行帯の指定がされていなければその限りではなく違反は適用されません。一般道路が車両通行帯の指定をされているかどうかの判別は外見からは判断できません

 

3. 法定速度で走る

これが、一番由々しき問題でしょうね。
法定速度を遵守した車両走行は、違反ではないので煽るほうがおかしいという事になります。

しかし、相当な交通量のあるところでは、法定速度以上で車が流れているケースが多いので、法定速度できっちり走行すると、車の流れを阻害することになる場合があります。

先行車との車間距離を保ちながら、車の流れに沿って走れば何の問題もないのに、法定速度を遵守するあまり先行車とのスペースは開くばかりで、たちまち後続車は金魚の糞状態になります。
法的には何ら問題ないし非難される筋合いはないのですが、現実は車の流れを止める迷惑なドライバーとなり、場合により後続車からあおりの洗礼を受ける対象になる訳であります。

 

原則は道路交通法の遵守は言うまでもありませんが、煽る側に問題があるものの洗礼を受けないためには、交通状況に応じて臨機応変に対応する運転技量も必要になります。