上記写真は、自宅の近くにある医院から処方されたヘルミチンS坐剤(座薬)とヘモレックス軟膏です。2ヵ月分(各60個)あります。痔の症状を和らげ、炎症を抑えることを目的に1日1回就寝前に使用します。かなりの量あります。様子をみながら、1ヵ月分毎に処方してもいいのではないかと思うのですが、一度に60日分が処方されました。
数日前に排便したとき、お尻を拭いたチリ紙にいつもよりは真っ赤になった感があり、痔出血とは思われましたが、以前 痔の施術をお願いしたことがある医院に行き、診察して貰うことにしました。
また、前立腺がん放射腺治療前にも、大腸検査(2回目)をした医院でもあります。事前に大腸・直腸には異常ないことを担保するためです。治療後の副作用や別な要因による出血があったとしても、放射線による腸壁へのダメージがあるため、大腸検査は数年間できません。
診察の結果、前立腺がん放射線治療の晩期副作用だと言われました。痔出血もあるが放射線の当たった直腸(肛門のすぐ上部)部分にかなりの充血が見られるとのこと。そのため、診察時に使用した直腸内視鏡カメラの先端に血がついていることを先生が見せてくれました。
私 数十年来の痔主の為、11年前(2013年12月)にジオン(硫酸アルミニウムカリウム)注射による痔手術をして貰った大腸・肛門系の専門医院であります。別名 ALTA療法または痔核硬化療法とも言います。4段階による注射技法によって患部を硬化させ痔核を縮小させるものです。但し、結紮切除術に比べると再発率が高いとされていますので、再発の可能性はゼロではありません。
ジオン注射による治療後、問題なく順調に推移しました。排便は毎日ありますし、便の硬さも色も健康と言われている範疇にありました。直近の数年間でも、お尻を拭いたチリ紙にわずかに血がつくようなことは稀にありますが、出血は1日のみで、以降 出血が続くことはありません。
前立腺がん放射線治療は、2021年2月~3月の2ヵ月間(39回)受けました。副作用には急性期(治療中~終了後数週間)排尿障害・排尿回数の増加・排尿痛・排便痛と、晩期(治療後3ヵ月~2年)膀胱炎・尿道狭窄・直腸出血があります。晩期副作用は、経過観察(無治療)や内科的治療で済む程度のことが多いのですが、稀に内視鏡的での処置が必要になることもあるそうです。
放射線治療後、3年以上経過していますが、急性期や晩期において大きな副作用もなく順調に推移していると思っていました。晩期副作用で2ヵ月分の痔治療と同じ処方にはびっくりです(ジオン注射治療後に処方された座薬および軟膏と同じ、この時は90日間でした)。
今までと同様、今回の痔出血(直腸出血?)も1日のみでした。その後も便に血が混じったりすることもなく、便の色も正常です。出血の原因は判明したので、しばらく様子を見ようと思います。放射線治療による晩期副作用は無治療で改善することもありますので、せっかくの処方された座薬等ですが、出血もないので今のところ使わない積りです。
私が受けた放射線治療は、前立腺の形状に合わせてピンポイントで照射するIMRTという最新療法であり、膀胱や直腸など周りの臓器への影響を極力少なくしたものです。日本の医者は必要以上に薬を処方する傾向があります。もちろん、素人判断は禁物ですが、薬の効能や副作用はネットなどで調べることができます。薬の過剰投与は出来るだけ避けたいものです。