お墓参りに行ってきました 少子化で 墓守・墓地不足は深刻な課題

お墓参りに行ってきました。親戚の墓も含めて1日で4カ所のお参りを済ませました。毎年のお盆は帰省した息子の家族らと一緒にお墓参りをしていましたが、コロナ禍で3年も帰省していません。先祖代々のお墓(1981年両親が新しく建立)は、自宅から車で約20分のところにあります。墓は小高い山のふもとにあり、真ん前にはショッピングセンターや分譲地に新しく建った住宅棟がずらりと並んでいます。

私が幼少のころ、毎年、親父に連れられてお墓参りに来ていました。電車で1時間かけてきていましたが、当時はド田舎で 周りは田んぼで家もまばらでした。昼間はキリギリスが「チョン ギース」と鳴いており、夕暮れになると西の山は赤く染まり、たくさんの赤とんぼが飛びかい、夜はカエルや鈴虫の大合唱。今ではなかなか味わえない里山風景そのものでした。お参りした後は、親父が叔父の家に寄ってビールを酌み交わし、楽しく話していたのを覚えています。

あれから70年以上もたち、墓地のある山の周辺はずいぶんと様変わりしました。ほとんどの田んぼが造成され多くの住宅が建ちました。また墓地のあった山が、2013年急傾斜地法の対象になり、土砂崩れを防止するために、我が家の墓のところも周辺の樹木が伐採されてのり面になり、お墓への参道にも立派な階段がつけられました。3年がかりの工事で2016年2月に工事が終了しました。

下の写真は、この階段を登り切ったところに踊り場があり、冒頭写真の階段に続きます。

ふもとから階段で約8mの高さにある墓地から、ショッピングセンターを中心に開けた住宅街が傘下に広がります。時折、新幹線が通るのも見れます。

両親も他界し、妹は嫁いだので私が墓守をしています。80歳になる私の余生もカウントダウンに入っていますが、名古屋在住の一人息子(現在東京に単身赴任)にバトンタッチすることになります。本人には申し伝え了解してくれていますが、孫にも継承させるとうれしいことも言ってくれています。先のことは分らないものの、親として感謝あるのみであります。

お金はかかりますが、お墓のメンテは墓清掃の代行業者に頼む方法もあり、遠く離れていても年1回~2回のお墓参りでもしてくれればと思っています。

今後団塊世代の移行で、少子化に拍車がかかり高齢者も増加する未来~墓守や墓地・墓問題は深刻であります。墓の新規購入の場合、利便性の良いところであれば、1㎡(一畳の半分)当りでも200万~250万円は当たり前。しかも墓地は借り物なので永代供養料や墓地代金を支払っていても、墓守がいなくなり管理料支払いがストップすれば、墓は墓地共々お寺や自治体(公営)に没収されます。

過疎地では、墓守がいないと墓が荒れたり無縁墓になります。墓仕舞いする人も少なくないようです。そこでお寺がビジネスとして、ビルの一角に納骨堂を作り遺骨を管理する方法もトレンドになっているそうです。番号入力すれば位牌がせり出してお参りをするみたいな・・・何だか味気ない感じもします。

今後、納骨堂ビジネスは発展してゆくかもしれませんが、お寺も信徒の高齢化や少子化による信徒減少で、経営破綻もゼロではありません。老人ホームもここぞと思って申し込んだのに経営破綻でお金が戻ってこないという事例もあるので、納骨堂といえども決めるときは見極めが必要です。高齢者の人口比率が増え、なんだか大変な時代になったものです。

ちなみに我が家の墓地は、曾祖父の代から墓地を法務局に登記していますので、管理料も永代供養も不要です。

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