先日、PSA検査に行ってきました。
半年毎に検査していますが、推移は上昇傾向にあり、ついにPSA値が10の大台に乗り10.41(ng/ml)になりました。
2014年10月 4.71 ng/ml (単位 1ml=1000分の1リットル、1ng=10億分の1グラム)
2015年03月 5.22
2015年08月 5.41
2016年02月 4.95
2016年08月 5.70
2016年12月 6.67
2017年06月 7.62
2017年12月 9.18
2018年08月 10.41 ng/ml
PSA検査は、血液中にある前立腺に特異的なタンパク質の一種「PSA」の値を測定します。
PSAは前立腺ガンの腫瘍マーカーで、数値が高くなるほど「前立腺ガンの疑い」の確立が高まってきます。
70歳以上の正常値は4.0 ng/ml以下なので、PSA値10以上になると前立腺ガンの見つかる確率は50%以上と言われています。しかし、良性腫瘍による前立腺肥大でも高値になりますし、PSA値が高いとしても必ずしも前立腺ガンとは限らず(PSA値異常の60%~70%が異常なし)、逆に、PSA値が上昇しない前立腺がんも存在します(全体の2~3パーセント)。
私の場合、PSA値4.0を越えてから、4年前より泌尿器科の専門医にかかっており、目下 経過観察中であります。 次回、PSA値がさらに高くなるようであれば、MRI検査(4回目)を受けてその結果により方針を考えようということになりました。
PSA検査経緯については、都度ブログに紹介していますが、昨年12月、PSA値9.18およびMRIの画像所見により、年を明けた今年1月 広島大学病院にて針生検(2回目)を受けました。
この時は、MRIの病変のある画像と針生検プローブ(エコーセンサー)からのエコー画像と同期をとって、病変から組織片をピンポイントで2ヶ所採取するものでした。
そのほか所定部位から10ヶ所、計12ヶ所から組織片を採取。
検査結果は、病変は良性のもので、12ヶ所すべて異常ありませんでした。
その後の8ヶ月ぶりのPSA値が今回の10.41ということです。
そういう経緯があるため、経緯は上昇傾向ではありますが、良性の腫瘍や前立腺肥大などで10を越える事もあり、その後数値が横ばいになり安定することもあるらしく、引き続き経過観察を続行ということになった次第です。
最近、「週刊G」「週刊P」記事のなどで70歳以上の人が受けてはいけない手術のひとつに、前立腺ガンの全摘手術をあげています。進行の遅いガンであることや尿漏れ・男性機能喪失など手術によるリスクも高いこともあり、手術をしてもしなくても生存率が変わらないのであれば、高齢者にとって有意義に過ごせる、手術をしない選択肢もあるということのようです。
「日本人の高齢化」、「食生活の欧米化」ならびに「PSA検査の普及」により前立腺ガンの罹患率は年々高くなっております。治療方法について何が正しくて何が悪いのか判断には迷いますが、早期発見であれば選択肢は多くあるので、60歳を待たず50歳以上になったら男性諸氏はPSA検査をした方が良いかもしれませんね。