82歳にして生まれてはじめて帯状疱疹にかかっちゃいました。男性より女性の方が発症率が高く、強い痛みが伴うという話は聞いたことはあるものの、しょせん他人事と思っていました。まさか自分がこの歳になって罹患するとは夢にも思っていませんでした。おかげさまで、すでに治癒しておりますが、治療期間は約20日間でした。一般的な治療期間 平均1ヵ月と比べると少し早く治ったようです。
治療を誤ると後々まで後遺症として痛みが継続する場合があります。帯状疱疹を知ることにより、適切なタイミングで治療を受けることができたり、症状の重症化や治療事後の痛みを未然に防ぐことができますので、私の帯状疱疹治療体験を紹介したいと思います。
「帯状疱疹」とは、水ぼうそう・帯状疱疹ウイルスが原因で発症する皮膚の病気です。子どもの頃に発症した水ぼうそうは1週間程度で治ります。しかし、治癒後もウイルスは、体内の神経節に長い間(数十年単位) 潜んでいます。その後、加齢やストレス・過労などが原因となってウイルスに対する免疫力が低下すると、神経節に潜伏していたウイルスが再活性化し、帯状に痛みを伴う赤い発疹を生じます。これが帯状疱疹です。
幼少時、水ぼうそうに罹患しなかった人は、ウイルスが体内に潜伏していないので、帯状疱疹にはなりません。ワクチン予防接種も不要です。ただ、罹患しても症状が出ない場合もあるので、親の伝言や罹患していない記憶がある人でも、帯状疱疹に罹らないという保証はなく微妙なところです。
データ上からは、約9割の人が水ぼうそうに罹患しているそうです。帯状疱疹は50歳過ぎると発症が増え始め、加齢と共にリスクが高まります。80歳までに約3人に1人が発症するともいわれています。身体の左右のいずれか一方の神経にそって発疹が現れます。
私の場合、治療期間は9月10日~10月1日まで約20日間でした。
診断を受ける1週間前から、 腰や下肢にかけて皮膚の表面がピリピリするような兆候がありました。皮膚の軽いヤケドのような感覚です。皮膚表面に触っても痛い訳ではなく、皮膚の下がピリピリする感じでした。その後、腰の左側後ろが痒くなり、掻いているとじんま疹のような発疹がでて、赤く濃い小さな盛り上がり範囲が、徐々に広がってゆきました。そして、下着が当たっているだけで痛みが発生するようになり、発疹はおよそ15cm四方までに広がりました。
冒頭紹介の「帯状疱疹の症状」から引用すると「みずぶくれ」の状態でした(皮膚科医院から貰った小冊子から)。写真ほどひどくはないですが、この状態のとき、かかりつけの皮膚科医院に行って診断を受けたところ(9月10日)、即「帯状疱疹だ」と言われました。原因となるストレスや過労の自覚もなく、診断を受けるまで帯状疱疹なんて、予想もしていなかったので、まさに「晴天の霹靂(へきれき)」でした。
発疹発生から1週間経過(9月半ば)で、皮膚表面のピリピリ感がより強くなり、「焼けるような」「刺すような」な痛みに変わりました。就寝時、仰向けになると患部の左腰を圧迫し、皮膚が焼けるような痛みで、とても仰向けに寝ることが出来なくなりました。眠りも浅くなります。痛い時だけ服用するようにと処方された痛み止め「カロナール」も効きが悪く痛みが取れません。横向きに寝るとガマンできる痛みでしたので、服用しない方が早く治るかもしれないと、根拠のない理由で数日間 痛み止めを服用しませんでした。
痛み止めを数日間服用していないことを先生に話したこところ、「痛みを我慢してはいけない」、ガマンするとその痛みを脳が記憶して、発疹痕が消えたあとも、痛みだけが残る「帯状疱疹後神経痛」という、場合によっては一生続く痛みになりかねないと言われ、より薬効のある同じ神経ブロック系の内服薬「プレバガリンカプセル25mg」を朝夕服用を続けた経緯があります。これにより焼けるような痛みがかなり軽くなりました。
治療開始の最初7日間は、抗生物質(アメナリーフ錠200mg)1日1回2錠 経口投与します。神経節の帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える薬です。効果があってもなくても投与は一週間までだそうです。併せて、発疹患部には同じく、ウイルスの増殖を抑えるために、抗生物質外用薬(ゲンタマイシン硫酸塩軟膏)を1日1回風呂上りに塗布します。帯状疱疹は、皮膚と神経節の両方でウイルスが増殖し炎症が起こっているため、皮膚症状の痛みだけでなく、強い神経痛も発生するのが特徴です。
プレバガリンカプセルは治療期間中ずっと服用しました。治療中は絶対安静なので、スポーツジム通いも中止、お酒もNGです。
私の場合は、「水ぶくれ」が破れることはなく、発疹内の水分が体内に吸収され、そのまま固まり「かさぶた」になりました。治療終盤「かさぶた」に移行し始めると痛みも徐々に軽減してゆきます。治療終了の目安としては、すべての「かさぶた」がとれた時です。この頃は痛みも殆ど感じなくなります。それ以降は、抗生物質外用薬を塗布する必要はありません。痛み止め服用も辞めましたが、その後の痛みの発生はありません。
かさぶたがとれたあと、発疹痕はしばらく残りますが、日々徐々に薄くなってゆきます。10月半ばごろからスポーツジム通いを復活させウォーキングから徐々に体を慣らしています。
最近、テレビによるスポットで、2025年度4月1日から翌年3月31日まで、帯状疱疹ワクチンの定期予防接種が、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上になる人は、一部公費負担で受けることができるようになりました。但し、 定期接種による公費負担を受けられるのは生涯に一度だけだそうです。
自治体によって違うようですが、接種費用の一部公費負担があっても、個人の負担費用は思うほど安くありません。発疹が出る一週間前の兆候である皮膚にピリピリ感があるときに対処すれば、一週間以内に治癒するそうです。もちろん保険適用なので安く上がります。私の知り合いで、発疹発生前に対処して3日間の治療で治った人もいます。


