昨日15日に行われた東京オリンピックのマラソン代表選手選考のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)は、マラソンを趣味としている私にとってとても見ごたえのあるレースでした。
2017年から主要大会を勝ち抜いてMGC出場権を得た選手のうち、「一発勝負」でタイム上位2名をもって、オリンピック出場選手を決める大会であります。
3人目枠はその後、男子は福岡国際、東京、びわ湖の3大会、女子はさいたま国際、大阪国際女子、名古屋ウィメンズの3大会で、男子2時間5分49秒、女子2時間22分22秒の基準記録以内で走れば3人目に選ばれます。複数いれば一番記録のいい選手、誰もいなければMGC 3位の選手が代表になります。
TBSで男子(30人)、NHKで女子(10人)の同時中継でしたが(女子は少し遅れてスタート)、どちらも見たいので2画面でと思いましたが、見づらいので男子の方を主体に、コマーシャルの合間に女子を見るという感じでした^^
スタート直後、すぐに設楽選手がキロ3分のハイペースで飛び出し、コース半ばまで第ニ集団にタイムで2分少々、距離にして600m以上引き離しており、このまま走り抜けば優勝するかもと思わせる快調な走りでした。
しかし、疲れがでてくる30km付近で、今まで5kmを15分ペース(キロ3分)で走っていたのが、徐々に16分を越えるようになり失速。37km付近の上り坂では、第二集団全員(8人)に追い抜かれてしまいました。
サングラスやキャップもつけずに、前半飛ばしすぎの感がありました。
冬場だったらぶっちぎりだったかもしれませんが、予想はしていたのでしょうが夏場の気温を侮ったのかもしれません。
解説をしていたキューちゃんが、以前自分も前半飛ばしすぎて後半失速した経験があり、そういう風にならなければよいがと設楽選手の飛ばしすぎを懸念していましたが、まさに予想があたってしまいました。その結果14位に脱落。
設楽選手を追い抜いた第二集団の選手たちが、このあたりからそれぞれスパートをかけはじめ、まとまっていた集団がバラバラになりはじめました。優勝した中村選手はこの時点でスパートをかけトップに躍り出た後、ずっと1位をキープしました。
彼は暑さに強く、後半のロング走に定評があるそうで、その通りの展開になりました。
特に40kmを越えた残り2.195kmの3人(中村・服部・大迫)の熱戦にはシビれました。
終盤800メートルの坂では、中村選手はさらにギア上げ、その余力に感服。
男子は中村匠吾(富士通)が2時間11分28秒で1位となり、2位の服部勇馬(トヨタ自動車)と共に内定。女子は前田穂南(天満屋)が2時間25分15秒で1位。2位は鈴木亜由子(日本郵政グループ)で内定。
本番の東京オリンピックでは、スタートとゴール地点以外は同じコースを走るので、必ずメタルと取ってほしいと願っています。
余談ですが、半分以上の男子選手がすごい厚底のピンク色シューズを履いていました。
プロになるほど軽く薄いシューズを履くのがセオリでしたが、このナイキシューズの正式名は「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」といいます(今年7月に発売開始)
厚底で軽くクッション性は抜群で、自然と前に進むような感覚になるそうです。
重さ174グラム(25.5cm)はメチャ軽い!
ちなみに、私の屋外練習用シューズが270グラムで屋内用が220グラム。
一度履いてみたいものだと思いましたが税込みで29,700円也!
私が履いているシューズ(アシックス)の2倍の値段。やめておきます(笑)