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「禁じられた遊び」の子役は今・・・

「禁じられた遊び」(フランス映画1952年)をDVDで観ました。 「太陽がいっぱい」のフランスの巨匠ルネ・クレマン監督の作品です。 主題歌は、ギターの練習曲としても有名であります。 昔見たときはそれほども思わなかったのに、こんなにもすばらしい映画だったのかとあらためて感心してしまいました。  二人のいじらしい演技に負うところが大きいように思います。

感動作品に子役はかかせませんが、この映画に出ていたポーレット役の女の子(ブリジッド・フォッセー当時6才)は今どうしているのかなと・・・唐突に思いネットで探してみました。 やはり年を重ねても魅力ある女優さんですね。 現在も健在で67才だそうです。

先日も、NHK-BSで「汚れなき悪戯」(スペイン映画1955年)を番組でやっており、録画して数日あとに鑑賞したのですが、ウルウルでした^^;  昔一度見たことがあるのですが・・・イタリア映画と思っていました。当時(1950年代)は「鉄道員」、「刑事」少しあとに「ブーベの恋人」など、イタリア映やフランス映画が全盛で、映画の主題歌共にヒットしていました。

一週間前にも、「ロミオとジュリエット」(1968年オリビア・ハッセーのやつです)を、久々にみたくなってDVDで観たのですが同じ結果になりました。 カミさんと付き合っていたころ一緒に観た映画です^^

年を重ねると涙腺が弱くなるというが、人生を通していろいろなことを経験した分、フィルタリングされたものが、ワンシーンと無意識に重なり、感情が高ぶるのかもしれませんね。 なんだか訳のわからないことを言っています(笑)

 

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私が編集してYouTubeにアップしているものです。

『アナと雪の女王』「Let It Go」松たか子の歌声に絶賛!

14日に公開されるディズニー映画「アナと雪の女王」で主人公エルサ役の声優を務めた世界25カ国の女優が主題歌「Let It Go」を歌いつなぐ動画がYouTubeで公開されたのですが、日本語版を担当した松たか子さんの歌声が世界で大反響を呼んでいるそうな。 自国より日本版をベストパートに選ぶ人が相次いでいるそうです。 この動画はすでに1300万人の人が視聴~(紹介している動画はアクセス数は少ないですが同じものです)

劇中のエルサの歌唱シーンをつなぎ合わせた動画の中で、彼女が歌うのは1分13秒あたりから6秒のパート。 しかし、どの女優さんも歌唱力があり一人の歌手が言語を変えて歌っているようにしか聞こえません。 そのくらい25人の彼女たちは歌うますぎ!  やはり天は二物を与える事もあるのですな^^

映画字幕の妙

映画を観る時 あなたは字幕派、それとも吹替え派ですか?

私はもちろん字幕派です。 特に洋画ファンにとっては、生セリフでないと映画を堪能できません。 吹替えはイメージにあった声優さんを使うのでしょうが、やはりオリジナルのニュアンスが伝わってこないと思います。 しかし、今の若い人は吹替えを好むようです。 字幕を読むのが面倒くさいと・・・ 活字離れも背景にあるのかもしれません。

草分け的な字幕翻訳者であり、通訳でもある戸田奈津子さんがあるTV対談で言っていたのですが、映画の字幕は、1秒3文字の世界だそうです。 つまり、4秒のセリフであれば12~13文字(4×3)で表現しなければならないという事です。

直訳すると42文字になる字幕(セリフ)を事例として紹介していましたが、字幕を読むのに忙しく とても映像を見るヒマなんてありませんでした。 映画の字幕は、しゃべっている間に読みきれる日本語にするのが一番の基本だそうです。 何文字使ってもよい本の翻訳と全く違うのです。

字幕翻訳者は直訳し原文に近いものを掴み、セリフのエッセンスを失わないよう12文字~13文字で表現するスキルが求められるのです。 英語力もさることながら、語彙豊富な日本語力がないとダメだそうです。  

戸田奈津子さんのことを誤訳が多いとか原作を無視しているとか悪く言う人がいますが、そういう背景を知った上で指摘しているのか疑問です。 本格的な初仕事は43才の時、コッポラ監督のご指名で「地獄の黙示録」だったそうです。 「スターウォーズ」や「タイタニック」など色々彼女の字幕翻訳をを観ていますが全然問題ないです。 映画は、評論をぶつのではなく楽しみながら観たいものです。

「東京家族」、再び~

昨日、地デジ放送(テレ朝系)で、「東京家族」(山田洋二監督)をやっていました。
昨年1月19日に全国ロードショーで公開された時にシネコンで一度見ているので、見るともなく見ていましたが、いつの間にか引き込まれ、結局最後まで見てしまいました(笑)
後半の同じシーンでうかつにも涙してしまいました。 良い映画は何度見ても感動します。

物語は、橋爪功さんと吉行和子さん演ずる老夫婦が20年ぶり田舎から上京~
子供たちと再会するのですが、楽しく滞在してほしいという子供の願いはあるものの、
忙しさを理由に  形通りの何か欠けたもてなしに両親の居場所がなくなる~
生活リズムの違う家族が、再会することで生まれる絆や、家族の有り様をさまざまな切り口で描いています。

父親が一番期待していなかった次男・・・しかし、次男のアパートに泊まり、恋人を紹介されたり、次男の人に対するやさしさを知る母親・・・三者三様の絆が、最後にはひとつになるシーンに思わずぐっときてしまいます。 海の見える尾道ののんびりした田舎風景や昔ながらの近所つきあい、橋爪功さんのひょうひょうとした役どころに癒されるものがあります。

三回は観ている物語のベースになったオリジナルの東京物語」(1953年小津安二郎監督)ですが、昨年 英国映画協会が発刊する 「Sight & Sound」誌で 全世界の映画監督358人が投票して選ぶベスト映画一位に選ばれました。 半世紀以上前の日本の映画が選ばれるとはすごいことです。

 

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「永遠の0(ゼロ)」を観て来ました。

小説で泣かされ、映画でも泣かされました。 この年になると涙腺が弱くなります。
エンドロールでテーマ曲であるサザンの「蛍」が流れ ダメ押し~(笑)

原作は、350万部を越えロングセラー爆走中の百田尚樹さん著作本です。 すでに8月初に読みましたが、映画はほぼ原作通りに構成されていました。 岡田准一の凛とした演技もすばらしかったが、遺作となった夏八木勲さんの迫真の演技に心を打たれます。

監督は、「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督なのでハンカチも当然かもしれません。 戦闘シーンもCGが使われていますが日本映画の技術もずいぶんと進んできたものです。

最後に、すべてが明らかになる驚愕の真実に・・・感動します。 若い人にも見てもらいたい映画ですね。

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