築36年の我がマンションに最新モデルのエレベーターが設置された

築36年の我がマンションに、最新モデルの東芝製エレベーターが、先月27日に1ヵ月の工期を経て設置されました。私も業者との引き渡し検査に、理事長(任期1年:持ち回り)として立会いました。大きく違うのは、旧モデルは油圧式でしたが、今回設置した新しいモデルはロープ式です。

1990年代から2000年代にかけて、日本全国に毎年約3万台のエレベーターが設置され、その多くが油圧式のエレベーターでした。最近では、ロープ式が主流になってきたため、各エレベーターメーカーが、2020年以降 順次油圧式のエレベーター部品の供給を停止する方針を発表しています。エレベーターの耐用年数は、部品の保管期間と相まって、一般的に20年~25年程度とされていますので、この頃建てたマンションのエレベーターは、一斉にリニューアル時期にきています。

マンションのエレベーターの設置基準は、一般的に50戸~70戸に一基が適切とされています。100戸~150戸の大規模マンションであれは、2基のエレベーターが必要となります。

今回のエレベーターのリニューアルにおいて、息子が建業業界にいますので、参考意見をメールでやりとりしながら、総会での検討会ではいろいろ突っ込みも入れましたが、かなり値引きをしたくれたとはいえ予算オーバーもいいところでした。当初相場は1,000万円(一部既設備を利用)と聞いていましたが、後で述べる通りけっこうな見積り金額になりました。小規模マンションでは、お金の工面できびしいところもあると思われます。

我がマンションの旧エレベーター(東芝製)は、メーカーによる定期保守をしながら、大きなトラブルもなく、耐用年数を大幅に超える36年間も利用出来ました。

このまま油圧式エレベーターを継続する選択肢もありますが、部品の保有年数はとっくに過ぎているため冒険はできません。突然の故障で部品がなく対処できない場合、にっちもさっちもいかなくなる可能性があります。その時エレベーターを入れ替えようと思ってもすぐ出来る訳でもなく、場合によっては、数ヵ月間以上 階段を利用するハメになりかねません。エレベーターが正常に運行できているときに、リニューアルを検討する必要がありました。 管理会社の提案を受けてから、最終的に住民の総意が決まるまでに1年以上かかりました。

ロープ式は構造上、最上階に機械室を設けますが、突起物が出るので、高さ制限のある小規模マンション(低層マンション)では適用できません。その為、1990年代の小規模マンションでは、1階に機械室を設ける油圧式を設置した背景があります。

油圧式エレベーターのリニューアルには、今後はロープ式への切り替えになります。技術の進化により、ロープ式の機械室も小さくなり、突起物が出ないので、小規模マンションでも最上階への設置が可能になりました。最近では機械室レスのロープ式もあるそうです。

我がマンション(5階建)は、16戸の世帯構成なので、3回目大規模修繕工事で積立金を使った為、エレベーターリニューアルは想定内にあったものの、残金だけでは賄えない事態もあり得ました。住民に一時金を負担させることなく、積立金を利用してリニューアルすべく、2年前から年一度の総会および数回の臨時総会を経て、昨年10月にリニューアル総費用1,600万円(無利子、短期割賦払い)、工期1ヵ月で妥結しました。現在同じ案件が機材値上がりで、2,000万円になっているそうです。検討しているマンションは、購入タイミングは早いほど良しとせねばなりません。

新モデルのエレベーターは、照明がとても明るく、昇降時の音が殆どせずとても静かです。インフォメーション用(日時表示、旬の話題や天気・メンテ関連?)のテレビがついています。旧モデルはどの階に昇っても、必ず1階に戻っていましたが、新モデルは目的の階で止まったままです。設定で可能なのでしょうが省エネになります。また、緊急連絡用ボタンはエレベーター内に4カ所あり、ボタンを押すとメーカーとアルソック(警備会社)の両方に連絡が入ります。

消費税3%が導入された1989年(平成元年)4月1日、新築の現マンションに入居しました。住宅ローン固定金利4.4%の時代。今年4月で入居満36年になります。入居時 建物にかかる消費税が、適用されるかどうかの微妙な時期でしたが、最終的に消費税はかからずほっとしたのを覚えています。消費税相当額で、新しく購入する家電製品や家具調度品が十分賄えるくらいの額でしたのでとても得した気分でした。

「マンションは管理を買え」といいますが、マンションの管理面(維持・向上)では、販売元大手デベロッパー系の管理会社とマンション管理組合の連携で、快適なマンション生活が送ることが出来ています。大規模修繕工事(10年~12年に1回実施)はすでに3回実施済。「ちゅピCOMひろしまへのケーブルテレビの加入や、フレッツ西日本の光ケーブル「フレッツ 光ネクストスーパーハイスピードタイプ 隼」も利用可能、現行の耐震基準(1981年6月以降)をクリアしています。

生活環境はとてもよく、交通の便もよいです。それでいて日中はとても静かでとても満足しています。新モデルエレベーターで、少し資産価値が上がったかもw

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