放射線治療後1年9カ月(経過観察)PSA値 0.054でした

昨日(12/5)PSA検査のため、広島大学病院(放射線科&泌尿器科)に行ってきました。PSA値は0.054でした。前回値よりさらに下降、順調に推移しております。前立腺がん放射線治療終了後、今回検査で1年9カ月を迎えますが、経過観察として3ヵ月毎にPSA検査をしています。前立腺がんにおいては、放射線治療も全摘手術した人も定期的な経過観察は必須となります。

放射線治療の場合、全摘手術と違って、前立腺が存在しているため、PSA値は下降し続ける訳ではありません。いつかは下げ止まりとなり、そのまま推移したり、又は小さな範囲内で上がったり下がったりするようです。正常な規定値の範囲内で横ばいで推移していれば問題ありません。

放射線治療の場合 、2回の検査で連続してPSA値2.0以上、全摘手術の場合、 PSA値0.2以上で、再発と判断されます。

広島がん高精度放射線治療センター(通称HIPRAC:ハイプラック)にて、2021年2月1日~3月29日まで、IMRT(強度変調放射線治療)による前立腺がんの放射線治療を延べ39回(78Gy:グレイ)を受けました。次回のPSA検査は、来年3月6日と決まりましたが、治療終了からほぼ2年経過に当たります。順調な推移に治療にあたった医師やスタッフに感謝あるのみであります。

 治療後のPSA値推移  

*2021/03/29 放射線治療終了(7ヵ月間のホルモン治療併用)
*2021/06/11 PSA値 0.147(ng/mL)
*2021/09/10 PSA値 0.092
*2021/12/10 PSA値 0.160
*2022/03/04 PSA値 0.147
*2022/06/03 PSA値 0.098
*2022/09/02 PSA値 0.065

*2022/12/05   PSA値 0.054

前立腺がんは、男性のかかるがんとして「国立がん研究センター」統計では、2019年度 部位別罹患率で第一位になっており、2022度罹患予測においても第一位になっています。日本では2人に1人ががんに罹り(2019年データ)、4人~6人に1人ががんで亡くなる(2021年データ)という現実があります。

前立腺がんの場合、近年罹患率上昇の要因として、①長寿による高齢化 ②食事の欧米化 ③PSA検査の推進などがあります。前立腺がんは罹患した当初は自覚症状が全くありません。早期発見すれば100%治癒(完治)するがんです。PSA検査は、精度の高い前立腺がん早期発見ツールなので、60歳以上の人は、ぜひPSA検査をお勧めします。

私の友人で前立腺がんになった人が6人もいます。殆どの人が60代で罹患しています。ちなみに、私は77歳のとき見つかりました。前立腺がんは、前立腺の外線に出来る悪性腫瘍のため、最初は自覚症状がありません。一方、前立腺肥大は内線にできる良性腫瘍ですが、尿道を圧迫するので尿が出にくい頻尿などの自覚症状があります。

前立腺がんは、進行の遅いがんなのでほっておいても大丈夫だと言われていますが、自覚症状がでたときは手遅れとなります。前立腺がんのそばには大事な臓器やリンパ腺があるので、外腺皮膜を破ってがんが拡大したときは、全身に転移するからです。

人生100年時代と言われていますが、健康寿命あっての長寿であります。病気とうまくつきあいながら生活する選択肢もありますが、男性にとって罹患率の高い前立腺がんは、早期発見すれば100%完治します。5年、10年生存率もほぼ100%です。60歳以上の人は、まずはPSA検査です。

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