原爆投下から76年、広島原爆の日、平和記念式典が行われる

原爆投下から76年、被爆地広島の平和記念公園で、午前8時より平和記念式典が行われました。毎年8月6日、原爆投下時刻の8時15分になると広島市内にサイレンが鳴り響き、平和記念式典と同時進行で、広島市民は1分間の黙とうを捧げます。

76年前の今日、原爆ドーム(当時の広島県産業奨励館)から南東約160m、高度約600mの位置で原子爆弾が炸裂、このときの爆風は1㎡あたり35トンの圧力を持ち、風速は秒速440mという凄まじいものだったそうです。原爆投下により約15万人の死者がでました。

当時私は3歳で、爆心地より約4km離れた自宅にいました。今は亡き母の話によると蚊帳の中にいて、家中のガラス戸が割れて、蚊帳につきささったそうです。幸いにも怪我はありませんでしたが、市内の河川は水を求めて亡くなった人々の死体で埋め尽くされ、頭髪は燃えてちりぢり、衣類は焼けて体に張り付き、皮膚は焼けただれ、街中ではさまよう人たちでいっぱいでした。

市内は阿鼻叫喚の地獄絵図~まさに戦場のごとく言葉を失うほど悲惨なものでした。私は幼く全く記憶はないのですが、小学校の夏休みの宿題で原爆に関するテーマが与えられ、母が話してよく聞かせてくれました。

原爆を風化させないためにも、広島原爆資料館にはぜひ行ってほしいものです。IOCのバッハ会長が来日、7/16に広島原爆資料館を訪れました。その際、核兵器による惨状を伝える資料の数々に絶句、涙したそうです。彼を悪く言う人もいますが、涙を流す人に悪人はいません。東京オリンピック開催への賛否両論がありますが、私はけっこう元気を貰っています。

原爆被爆者も全国に13万6千人おり、平均年齢83歳で高齢化が進んでいます。年々、原爆一世の語り部も少なくなっているので、原爆投下の記憶も薄らいで風化されつつあります。核爆弾の怖さやおろかな行為であることを、後世に語り継がれるべく、途切れてはならないと思います。

核兵器を使えば、間違いなく人類破滅の道をたどることになります。アメリカ・ロシア・中国など保有されている核爆弾を全部使ったら、地球は黒い雲に覆われ、氷河期がくるとか・・・まさに映画のような世界が訪れるかもしれないのです。

核爆弾のスイッチは、一人の人間ではなく二人の人間が同時に押さないと発射できないと言われています。つまり、最後は人間の判断によりアナログで行われます。大国の大統領の頭がおかしくなったら大変なことになりますから(笑)

いずれにせよ、核兵器を使うと人類破滅に繋がることは誰も知っています。なのに、使えない核兵器を抑止力にもつなんておかしな話ですね。1万年先、10万年先の地球を見ることができたらなと、映画好きの私は思うことがあります。映画「猿の惑星」もあながち否定できないかもしれませんね。

大国が手を取り合い、戦争のない平和な地球が一番です。ちなみに地元では、原爆のことを「ピカドン」とも言います。「ピカッ」と光って「ドン」と大きな音がしたからです。

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