「Driver Update」がログインするたびに画面に現れる

 

先日福岡に住む友人から、Windows10にログインのたびに、デスクトップにスキャンを促すポップアップが現れ、右上の「✖」で消しても、その後のPC利用中にも現れるので、根本的に消す方法を教えてほしいと相談を受けました。

スマホでやりとりし、スクリーンショットを送って貰ったところ、 Driver Update(ドライバーアップデート)であることが分かりました。しかも、Microsoft Partner(マイクロソフトパートナー)の表記を大きく前にだしMSロゴまで使用、会社名とソフト名を小さく表示(閲覧者には会社名なのかソフト名なのか分かりずらい表記)しています。

いかにもマイクロソフトと関係あるソフトとであるがごとく振舞っていますので、多くの人が信用してしまいます。しかし、今風に言えばマイクロソフトとは1ミリも関係ないソフトであります。
彼らの常套手段です。2018年から広まっています。

 

PCにインストールされた「Driver Update 」は、ウイルスそのものではありませんが、スキャンさせることにより、古くなった複数の *ドライバーを見つけ、あたかもPCが危険な状態に陥っているように思わせて不安を煽り、デバイスドライバーを有料更新(ソフト購入)させるためのアドウェアであります。(*ドライバー:PC内蔵の機器・デバイス、周辺機器などを使用できるようにするソフトウェアのこと OSのWindowsと機器の橋渡しをする役割もあります)

同時に「Slim Cleaner」もインストールされる場合もあり、「あなたのパソコンはウイルスに感染している」とポップアップで警告をし、スキャンさせた結果に対し、駆除するためには当社の勧める有料ソフトでないと解決しないと、同じく購入を勧めるものです。

 

解決策は、プログラム(アドウェア)の削除もしくはアンインストールです。
「Driver Update」は、コントロールパネルより「プログラムと機能」の一覧の中に、インストールプログラムとしてありますので、あとに示す方法でアンインストールすればOKです。

 

こういった手法は中華に多いのですが、「Driver Update」は、米国にあるSlimware Utilities(スリムウェア ユーティリティズ)が開発元です。
「Driver Update」や「Slim Cleaner」は、悪質なアドウェアを使って誘導しており、スパイウェアやアドウェアに属する悪意ある有害な迷惑ソフトには違いありません。

 

プログラム本体は、以下のように公式サイトに商品として紹介していますが、アプリの実力がどれだけのものかは不明です。アドウェアを利用し、不安を煽って購入させること自体が、会社として信用なりません。まともな会社であれば、そんな手段は使わないと思います。

 

 

ところで、どういタイミングでこんなものがインストールされるのでしょうか?

ブラウザで閲覧中、メジャーでないフリーソフトをインストールしたり、怪しいサイトなどに現れたポップアップ内のタブやボタンを何気にクリックしたりすると、ソフトウェアにバンドルされた悪意あるプログラムが、知らない間にPCに潜り込みます。アドウェアやスパイウェアは、ウイルスバスターやノートンなどセキュリティソフトにはひっかかりません。

 

Windowsに提供されたドライバーは、製造メーカーからの提供で、大抵は自動的にアップデートされます。プリンターなど周辺機器は、ユーザー登録しておけばドライバー更新があれば、連絡がありますし、周辺機器メーカーのホームページにゆけば、更新情報は簡単に入手できます。
パソコンを買い替えて、ドライバーが古くプリンターが使えなくなったとか、よほどのことがない限り支障はおきません。その際でもドライバーを更新するようメッセージが出ます。

 

「Driver Update」の削除方法

Windows10で説明します。
コントロールパネルから入る方法もありますが、以下の方法が簡単です。

スタートボタン ⇒ 設定(歯車マーク) ⇒ アプリ ⇒ アプリと機能 ⇒ 一覧から「Driver Update」を選択 ⇒ アンインストール

友人の場合も、「Driver Update」のアンインストールで無事解決しました^^

 

「Slim Cleaner」も「アプリと機能」の一覧にあります。
アンインストールしてもかなりゴミが残り、悪さをする可能性もあるので、アドウェアやスパイウェアに特化して削除する「AdwCleaner」を利用して、完全にクリアすることがベストです。



ちなみに、「r」がついた「Driver Updater」というのもありますが、こちらはインド製の別物です。勝手にスキャンして、解決するためにはと有料ソフトを勧める手法は全く同様です。

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