驚愕のトリック本 泡坂妻夫著ついに復刊!

本音ところ紹介したくないのですが、朝日新聞の「売れている本」で紹介され今大反響の文庫本です。 あとで述べる仕掛けのある文庫本なので正直なところあまり多くの人に知られたくないのですw かって入手しくいまぼろしの本でもあり、今回の復刊で喜んでいる泡坂ファンはたくさんいると思います。 その本は「しあわせの書~迷探偵ヨギガンジーの心霊術」と「生者と死者~酩探偵ヨギガンジーの透視術」の2冊です。 私は12年前に書籍店では手に入らずアマゾンより入手~今回復刊にあたり各々2冊目を購入しました。

著者である泡坂さんはすでに亡くなられていますが、一流マジシャンでもありミステリ作家でもありました。「しあわせの書」は、ストーリーもなかなかおもしろいのですが、読み終わった時この本の驚くべき仕掛けに驚嘆します。 巷にすごい本と聞き入手した読者が読み終わった際、どこがすごい事なのか気がつかない人もけっこういるようです。  最後のくだりをよく読めば判るようになっています。 ネットで「ネタばらし」らしきもの公開している人がいますが、この本の性質上 すごさを体感する特権は購入した読者だけにあります。

マジック好きの私もこの本を使って読心術の余興を披露したのですが仕掛けを見抜いた人はいません。 しかし、ながれでついネタばらしをしたのですが大きな間違いでした。 種をばらすと興味はたちまち半減します。 マジックの種は絶対バラしてはいけないのです。 この本と何の関係があるのかと言われそうですがこの本を読めば理解できます(笑)

「生者と死者」は、数ページ毎の括りで袋とじになっており、そのまま読めば短編小説として楽しめますが、読み終えた後、袋とじをすべて開き 読み進めると短編小説は消滅し、別の長編小説に変わるという作者のアイデアと仕掛けに脱帽です。

awasaka

 

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