スペイン映画「汚れなき悪戯」(1955年)をご存知だろうか。
60年以上前の映画ですが、何度見ても色褪せることなく感動が蘇ります。
まさに不滅の映画作品と言えます。
主題歌「マルセリーノの歌」も、当時日本でも大ヒットしました。
美しくも悲しい宗教映画ですが、作品として純粋に感動してしまいます。
年と共に涙腺が弱くなったということもありますが、それを差し引いても純真無垢なマルセリーノ少年の悪戯?に何度も涙してしまうのです。
Youtubeにも動画クリップがアップされていますが、画質も含めてベストなものがなかったので、自ら編集してアップすることにしました^^ 編集しながらも同じシーンで涙が・・・ ^^;
ブロックされないことを祈るばかりです。
1966年カンヌ映画祭でグランプリを獲得したフランス映画「男と女」が、50年の時を越えてデジタルリマスターで放映されたのと同様、「汚れなき悪戯」のような良質な作品もリバイバル(表現が古いかな^^;)として再放映してもよいのではないかと映画ファンとして思ったりします。
ストーリーは、
聖マルセリーノ祭を迎えたスペインのある小さな村。
村の人たちで賑わう祭りとはかけ離れた貧しい家に一人の修道士が訪れていた。
そこで病床に伏す少女に、祭りの名前にまつわる美しい奇蹟の物語を話して聞かせます。
修道院の前に捨てられた赤子にマルセリーノと名づけ、12人の修道士が父親代わりに育てはじめる。 5年後マルセリーノは天使のように無垢な悪戯っ子になっていました。
ある日、野原で出逢った農家の若妻に母の姿を見た少年は、同じ年頃のマヌエルという男の子がいると知って、彼を空想の友達と考え一人ぼっちの遊びも楽しいものにしました。
しかし、いつしか天国にいる母親のことを思う気持ちが日々強くなってゆきます。
夢の中にも出てきた、修道院の中で絶対行ってはいけないと言われている階段の上の部屋~
とある日、空想の友達マヌエルと共に階段を登って行きます・・・
主役のマリセリーノを演じた少年は、この作品で大抜擢された6歳のパブリート・カルボ でしたが、1955年カンヌ映画祭で特別子役賞を受賞しました。
残念ながら、彼は2000年脳卒中のため52歳でこの世を去りました。