先日、YouTubeにアップロードしている二つの動画に対して、著作権者よりすべての地域(全世界)で、動画ブロックがかけられました。一つは、NHKのBSで放送された「黒いオルフェ」(1959年) 伊・仏・ブラジルの合作映画を、映像のカット編集や主題歌・タイトル挿入などして、5年前にアップした動画です。主題歌「カーニバルの朝」は誰もが知っている名曲であります。
もう一つは、半年前にアップしたヒチコックのスリラー映画「ダイヤルMを廻せ」(1954年)で、後にモナコ王妃になったグレイス・ケリー主演の映画です。いずれも60年以上前の映画なのにと思いますが、アップしてから数年経ったので大丈夫だと思っていても、動画ブロックは突然に行われます。アップロードした時点で、スキャンにひっかかりブロックされるものもあります。
YouTube にアップロードされた動画は、コンテンツ所有者(著作権者)が提出したファイルのデータベースと照合されスキャンされます(アップロード時)一致が検出されると、該当の動画に対して Content ID の申し立てが自動的に生成されます。
著作権者は Content ID を設定することで、自身が権利を所有している著作物に一致するアップロード動画をブロックできます。また、申し立ての対象となったコンテンツを YouTube 上に維持して広告とともに視聴できるようにすることもできます。その場合は、申し立てが行われたコンテンツの著作権者が広告の収益を得ることになります(YouTubeヘルプより引用)
今回の二つの動画も、問題なく公開されていたのですが、突然にブロックされました。ブロックされると非公開状態になります。ブロックされる場合、映像と音楽に分かれます。今回は動画の一部音楽が、Content IDにひっかかったようです。
具体的には、「ダイヤルMを廻せ」は、10分44秒の編集動画ですが、後半3分12秒の挿入したテーマ音楽に対してブロックがかかりました。動画の著作権者は私ではないので、異議申し立てはできませんが、①セグメントをカット、②他の曲に換える、③曲をミュートする のいずれかを選択することで、動画ブロックが解除され、公開可能になります。
後半カットしても、テーマ曲は聞けなくなりますが、残った映像で映画ダイジェスト版として十分楽しめますので、①セグメントをカットで対応しました。
1. ブロックされたブロックされたテーマ音楽「操作を選択」をクリック(ダッシュボード)
4. 復活した動画「ダイヤルMを廻せ」10分44秒 ⇒ 7分32秒
もうひつの「黒いオルフェ」(再生時間10分47秒)は、動画再生の始まってしばらくしたところで、主人公が歌うボーカル(約1分間)にブロックがかかりました。通常は削除するか、ブロックされた部分を外し再編集して再アップするのですが、何しろ5年前にアップした動画で、アクセス数も10万ビュー近くあるので、即削除するのは少し考えています。
映像カットは不自然ですが、ミュートか他の楽曲(Tube提供)の挿入でも、ブロック部分は字幕が入っていますので、説明欄にコメントしておけばイケる可能性もあります。
名画であっても60年以上前の映画で、ここまでのアクセス数を確保するのは難しくなります。以前、3年半で400万アクセス数の動画をブロックされ、やむなく削除したこともありますが、削除や非公開にすると、当然ながらチャンネル総アクセス数も相当分だけ少なくなります。
ブロックには、「一部ブロック」と「全世界ブロック」があります。本人以外見ることができないだけで、「著作権侵害の警告」と違ってペナルティはありません。「著作権侵害の警告」は、対象動画は即削除され、3回洗礼を受けるとアカウントおよびアップした全動画が削除されます。削除されたアカウントを使って、YouTubeのチャンネル開設はできません。