前立腺がん治療日記14 放射線治療後11ヵ月(経過観察)PSA値0.14

広島がん高精度放射線治療センター(通称HIPRAC:ハイプラック)にて、昨年2月1日から3月29日まで、IMRT(強度変調放射線治療)による前立腺がんの放射線治療を延べ39回(78Gy:グレイ)を受けました。治療後は、前立腺がん腫瘍マーカー検査(PSA検査:ng/ml)による経過観察が3ヵ月毎に実施されます。放射線治療の場合 、2回の検査で連続して最低値からPSA値2.0以上、全摘手術の場合、 PSA値0.2以上で、再発と判断されます。なので、治療後の定期的な経過観察はかかせません。

3月4日、放射線治療終了から11ヵ月経過しましたが、 広島大学病院でのPSA値は、0.147でした。治療終了後のPSA値推移は、PSA 0.147 ⇒ 0.092 ⇒ 0160 ⇒ 0.147 なので、このまま低値で推移してゆくことを願っています。今後5年、10年とこの状態が続けば、残り人生との兼ね合いになりますが(笑)、完治したことになります(寛解という表現を使います)。

振り返れば、67歳(2010年)の時、かかりつけの医院で始めたPSA検査で、当初はPSA値3.2でしたが、70歳の時、PSA値4.28となり、異常なし規定値4.0以下を超えたため、2013年7月より、中電病院にてPSA検査による経過観察を開始。そこで7年目にして3回目の針生検で前立腺がん発覚その間、MRI検査5回、針生検も3回(内2回は連携先の広島大学病院にて実施)しました。

前立腺がんと判明した2020年7月より、広島大学病院で治療することになり、今日に至っています。もちろん、PSA値13.0になっても、頻尿や痛みなどがある訳でもなく自覚症状は一切ありませんでしたので、PSA検査をしていなければ、どうなっていたかわかりません。前立腺がんは、進行も遅いので、自覚症状がでたときは手遅れになるケースが多いのはそのためです。

  PSA値および治療の推移(冒頭グラフ推移参照)

*2018/01/10 PSA値 8.1 MRI画像所見「前立腺がんの疑い有」針生検実施 前立腺がん見つからず
*2020/07/17 PSA値13.0 針生検実施 組織片採取の1カ所から前立腺がん見つかる GS7 (4+3)
*2020/08/27 ホルモン治療開始 ゾラテックス3.6mg (4週間持続型製剤) 腹部皮下注射>
*2020/09/28 PSA値 9.050<ゾラテックスLA10.8mg(12~13週間持続型製剤)腹部皮下注射>
*2020/12/18 PSA値 2.360<ゾラテックスLA10.8mg(12~13週間持続型製剤)腹部皮下注射>
*2021/02/01 放射線治療開始
*2020/03/12 PSA値 0.566
*2021/03/29 放射線治療&ホルモン治療終了
*2021/06/11 PSA値 0.147
*2021/09/10 PSA値 0.092
*2021/12/10 PSA値 0.160
*2022/03/04 PSA値 0.147

①高齢化 ②食生活の欧米化 ③PSA検査の普及 などにより、2021年罹患数予測では、男性が罹患するがんとして、胃がん・肺がんを抜いて第一位になると言われています。前立腺がんになった著名人もいます。

西郷輝彦さんが、治療先のオーストラリアから治療状況を、立ち上げたYouTube(西郷輝彦公式チャンネル)で発信、「まだやるべことがたくさんあるんだよ」「願いはただひとつ、何とかもう少しだけ好きな仕事をさせてほしい」と言い残し~2021年5月第4弾の映像を最後に、今年2月帰らぬ人となりました。もっと長生きしてほしかったですね。

他には、三波春夫、小沢昭一、守屋浩、米長邦雄、昭和こいるさんたちが前立腺がんで命を落としています。高倉健さんは、前立腺がんは寛解していたものの、悪性リンパ腫により亡くなりました。そうそう昭和天皇も前立腺がんでした。前立腺がん治療後、健在な著名人は、間寛平、西川きよし、北村総一郎、宮本亜門、角盈男、稲川淳二、森喜朗さんなどです。

前立腺がんは、早期発見であれば100%完治するがんです。放射線治療は照射技術が向上し、前立腺がんに対する効果が高く、手術による治療成績と同等と言われています。

私の健康法は週3回のマラソン(ジョギング)ですが、治療前・治療中・治療後も、途切れることなく続けていました。有酸素運動は前立腺がん治療後のケアにもつながりますので、体力がある限り継続したいと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です