デジタル遺品 スマホのパスワード解除で30万円?

 

近年、パソコンやスマートフォンのデジタル機器が急速に増えたことに伴い、デジタル遺品のトラブルが急速に増えているそうです。特に、最近のデジタル機器はセキュリティを強化しているため、所有者本人が機器にロックをかけたまま亡くなったりすると、遺族はパスワードを解除することができず、データを開くことができません。故人の債務整理や遺産相続手続きにも支障をきたすケースもあり、場合によっては金銭トラブルにも発展しかねません。

ちなみに、「デジタル遺品」とは、故人が生前に利用していたパソコンやスマホなど、デジタル機器の中に残したデータ全般のことです。スマホも64GB~128GBを利用する人が多くなり、個人情報含むデータが膨大に詰まっています。

デジタルデバイド(情報格差)の観点から、スマホやパソコンを使いこなす高齢者は少なく、デジタル遺品トラブルは、現在はそれほど多くないかもしれませんが、第一次ベビーブームの団塊世代(1947年~1949年生まれ)が、今年72歳から75歳を迎え、前期高齢者の領域に突入しています。

この世代は企業のIT導入等で、現役時代は会社内においてパソコンに接する機会が多かった人たちなので、今後 デジタル遺品を残す可能性が大であります。もちろん、高齢者のみならず、自死や事故死、突然死などで若年層にとってもおよぶ問題でもあります。

 

先日、なにげに朝のテレビ番組を見ていると、デジタル遺品のことを取り上げ、スマホのパスワード解除に30万円かかるという話が紹介されていました。本当にそのくらいかかってしまうのかと疑問に感じましたが、パスワード解除料金について、ネット上で調べたら2万円以上とか5万以上と紹介しているだけです。こういう表記は、最低料金がそうであって、強固なセキュリティ解除であれば、上限は30万円かかることもあながち否定できません。

私はパソコン(スマホ)で利用しているアカウント情報(ID&パスワード)は200近くあります。これだけの数になると覚えきれません。アプリで管理することもできますが、パスワード一覧をエクセルで作成し、オフラインの外部ストレージに保管、および プリントアウトして紙でも保管しています。紙のパスワード一覧はエンディングノート(まだ殆ど書いていません^^; )と一緒に保管しています。

稼働しているデスクトップPC3台は、各PCにすべて内臓ディスクを増設していますので、各々4TB相当の複数HDDを内蔵しています。合わせると12TBのHDDとなります。デジタル遺品で残った場合、パスワードがないとPCを開くことができません。遺族にPCに詳しい人がおれば、スマホと違いHDD(ハードディスク)をPCから取り出し、他のPCを使って外付HDDとして読みだすことは可能です。

スマホのパスワードが分からない場合も、ある条件下ではスマホの初期化(工場出荷の状態)で、データの復元が出来ます。つまり、故人がいつも使っていたパソコンに、バックアップデータがあれば、復元可能になります。IPhoneであれば、ITunesを通してクラウドから必要なデータを復元できますし、PCにフルバックアップの場合、パスワード(通常は自動ログイン)が必要ですが同じく元の状態に戻せます。

 

デジタル遺品の中には、サブスクの動画配信・音楽配信や、金融取引(株・FX)有料オンラインストレージやクレジットカード契約もあります。これらは契約者の死亡により、銀行口座凍結等で必然的に契約中止になるかもしれませんが、凍結までは自動引き落としになります。

終活されていると思われる70歳以上の方は、スマホ・パソコンのアカウント情報やサブスク情報など、いざというときは配偶者には分かるようにしておくとか、エンディングノートに記録を同梱しておくとか、デジタル遺品への対処を念頭においておく必要があります。ひと昔前にはこんなことは想像もしませんでした。

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