同時多発の広島土砂災害

広島は、台風直撃もないし、地震もほとんどない。
しかし、急傾斜地を含む土砂災害危険箇所は32000箇所もあり全国一位という。

8月20日未明、 局地的な集中豪雨で安佐南区、安佐北区において複数個所で同時に土砂崩れや土石流が発生、多くの住宅が飲み込まれました。 現段階では39名の方が亡くなり、未だ7名の方が行方不明になっていますが、今後犠牲者が増える可能性もあります。

両区は、広島市が政令指定都市になってから旧市内(平地)と合併した隣接地域(山が多い)で、山を切り崩した住宅造成地が少なくありません。 今回被害のあったエリアは後ろに山を控え、沢(山のV字部分)の延長にある住宅地が被害にあっています。

広島旧市内も、前日夜半から8月20日未明にかけ、はげしい雨と頻繁におこる落雷の音がすごかったです。  パソコンが動作中だったのですが、(UPSは装備していないので)落雷による瞬断で二度も作業中のデータがぶっ飛びました。 

広島市の危機管理責任者が「避難勧告を出すのが遅かった」と、対応が不適切だったとの談話が報道されていましたが、あの豪雨と落雷の真っ只中しかも外も暗い時間帯では、二次災害になる可能性もあったという指摘もあります。

それでも避難勧告を早くだせば被害はもう少し抑えられてかもという声がある一方、一般的に早めの勧告に従う人は1%くらいなのだそうです。 せっぱつまらないと人間は行動を起さないところにむずかしさがあるようです。

一夜明けてテレビの現場中継をみると、大人の身長以上ある石がごろごろしていたり、家屋の中いっぱいに流れ込んでいる土砂や流木に巻き込まれている日用品の数々、自動車も流されてまるでミニチュアのよう~突然襲ってくる自然の脅威に、太刀打ちできない人力の限界に悔しさを覚えますが、結局 一人ひとりが日ごろから危機管理に対するアンテナを研ぎ澄まし、自らが判断し早めに行動をおこすしかなさそうです。

 

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被害の多かった八木三丁目(広島市安佐南区) 中国新聞より

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上空から見た被害前の八木三丁目付近(上部オレンジ色の県営住宅後ろの山から土石流)

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