前立腺がん治療日記05 2回のCT撮影により治療計画が決定しました

今年1月より、広島がん高精度放射線治療センター(通称HIPRAC:ハイプラック)の放射線科担当医D先生にお世話になっています。広島大学の出先機関なので、大学病院の泌尿器科F先生と連携をとって治療が進められます。(写真はHIPRACの診察券です)

前回(1回目CT検査) 排尿後60分では、膀胱の尿量が少なかったため、排尿後90分溜めた状態で、2回目CT検査に臨みました。検査の結果、膀胱の尿量はOKでしたが、直腸内の便が、前回はなかったのに、今回は少し残っていました。

毎日の便通はありますが、自分では出し切った積りでも、日によっては多少残ることはあるかもしれません。しかし、治療にあたっては残便がないようにする必要があるので、排便しやすくするため、酸化マグネシウム500mg錠を処方されました。下剤ではなく便を柔らかくする薬だそうです。毎夕食後1錠を服用することになりました。

前立腺は、膀胱の尿量や直腸の便の排泄状態・ガスの有無で、病変部の位置が変わります。
直腸に便・ガスが溜まっていると、照射野(放射線の当てる範囲)が外れて、高い放射線量が直腸壁に当たり、血便など副作用をおこしやすくなります。

2月1日から放射線治療開始(通算39回)になりますが、毎日の排便と治療開始90分前に排尿し、一定量の尿を溜めた状態で、通院治療を受けることになります。

 

  治療計画から治療開始の経緯と予定  

1月6日 オリエンテーション
担当医D先生(女医)より、治療に関する説明と今後の治療計画や排尿・排便コントロールについての説明。照射部位を安定させるための固定具の作成。

1月15日 治療計画用CT検査(1回目)およびMRI検査
固定具を装着し、検査開始 60分前に尿を溜めて、放射線の当て方をシミュレーションするためのCT・MRI撮影。CT検査結果は尿量が少なかったため、次回は尿を90分溜めて撮影。直腸に便・ガスは残っていなかったため、投薬調整は不要になった。

1月22日 治療計画用CT検査(2回目)
1回目同様、固定具をつけてCT撮影。90分の尿量でOKでしたが、便の方が少し残っていたため、酸化マグネシウム500mg処方。最終的に毎夕食後の投薬調整による排便コントロール決定。

2月1日 治療開始(週5日、計39回)
CTで、前立腺の位置が安定していることを確認して放射線照射(約10分間)
毎朝の排便と膀胱の大きさを一定にするために、治療開始時刻90分前に排尿し、膀胱内に尿をためておく。

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