日別アーカイブ: 2023年9月6日

前立腺がん放射線治療後2年半(経過観察)前回値よりさらに下がりPSA値0.040

9/4、前立腺がん放射線治療後の経過観察のため、広島大学病院(泌尿器科&放射線科)に行ってきました。治療後は定期的にPSA検査を受け担当医より診断を受けます。前立腺がんの放射線治療してから2年半経ちましたが、PSA検査の結果、PSA値0.040でした。わずかではありますが、半年前の前回検査値よりさらに下がりました。

放射線治療後の2年間、3ヵ月毎のPSA検査をしていますが、PSA値は順調に推移しているので、前回検査から、今後は6ヵ月毎のPSA検査ということになりました。それが今回の検査結果であります。

広島大学病院 診療棟正面

広島大学病院 診療棟正面入口(診療を終えた正午頃なので人が少ない)

放射線治療の場合、全摘手術と違って、前立腺が存在しているため、PSA値は下降し続けてゼロになる訳ではありません。いずれ下げ止まりのまま推移したり、又は限られた範囲内で上がったり下がったりするようです。PSA検査値の推移は個人差があります。

放射線治療の場合、2回の検査で連続してPSA値2.0以上、全摘手術の場合、 PSA値0.2以上で 再発と判断されます。

また、治療後、晩期副作用もなく非常に安定しており、今後は自宅に近い開業医(泌尿器科)で診て貰ってもいいと思うのでと紹介状を書いて頂くことになりました。その開業医は、なんと広島大学病院泌尿器科 最初の担当医で、1年半お世話になった先生です。独立開業するお話も最後の診断のとき聞かされました。

大学病院は、紹介状がないと初診時13200円とられます。大した症状でもないのに、開業医では扱えない重篤者を扱う大病院を安易に利用させないようすみ分けをしています。コロナ禍では特に大病院がパンクしては困ります。逆に、治療後のPSA検査も、一定期間の経過観察で問題ないと判断されれば、大病院でなくても開業医で対応できるので、そうした処置をとられたのだと思われます。

 前立腺がん発覚 

*2020年7月 PSA値 13.0
*2020年8月 3回目の針生検で、10カ所の組織片採取の内、1カ所に前立腺がん

広島がん高精度放射線治療センター(通称HIPRAC:ハイプラック)にて、2021年2月1日~3月29日まで、IMRT(強度変調放射線治療)による放射線治療を延べ39回(78Gy:グレイ)を受けました。

併用したホルモン治療は、2020年9月1日~2021年3月末まで7カ月間継続。放射線治療中の2か月間は、ホルモン治療と重なりました。ホルモン治療は、精巣(睾丸)からの男性ホルモン(テストステロン)の分泌を抑制するゾラテックスというお薬を使います。

ゾラテックスは、1回の注射で4週間(28日)効果が持続するタイプと12~13週間効果が持続する二種類あります。前腹部の皮下に注射します。私は、4週間タイプ1回と13週間タイプ2回が使われました(7カ月間)。継続投与によって手術による精巣を摘出したとき同じレベルの低テストステロン状態を維持させます。

 放射線治療後のPSA値推移 

*2021/03/29 放射線治療終了(ホルモン治療も終了)
*2021/06/11 PSA値 0.147(ng/mL)
*2021/09/10 PSA値 0.092
*2021/12/10 PSA値 0.160
*2022/03/04 PSA値 0.147
*2022/06/03 PSA値 0.098
*2022/09/02 PSA値 0.065

*2022/12/05 PSA値 0.054
*2023/03/06   PSA値 0.042

*2023/09/04   PSA値 0.040

強度のランニング(有酸素運動)は、前立腺がん治療中・治療後のケアに好影響を与えているというアメリカでの論文があるそうです。私も、前立腺がん放射線治療中はもちろんのこと治療前後も週3回のマラソン練習(屋外では8km~10kmを60分~70分で走行、夏場は暑いのでスポーツジムのトレッドマシンで10分間ウォークの後、40分間走っています)を欠かさず続けてきました。多少なりともそれが功を奏しているのであればとても幸いなことであります。