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エプソン用互換インクを初めて使ってみたが最悪だった

長いパソコン歴42年の中で、今回はじめて、購入後10年経ったエプソンEP-703A複合機に、先に買っていた互換インクに交換したところ、予想外の最悪結果に終わりました。たまたまなのか、そういう傾向があるのか判りませんが、やはり純正インクでないとダメだと痛感しました。

もともと買い替えようと思っていた複合機ですが、故障している訳でもなく、インクを補充すれば問題なく使えるので、 この際 試しに互換インクなるものを使ってみようと思ったのです。結果的に安物買いの銭失いでした。元の印刷品質に戻すことは不可能となりました。

純正インクと互換インクの併用は、ネット上では問題なしとしていますが、私の場合 エクスクラメーションマーク(感嘆符)のついた残り少ないインクだけを、互換インクに交換したのに、ヘッドクリーンング後、交換時期が来ていない純正インクまでが、なぜか目減りがはげしく、要交換となり、結局 6色すべてを互換インクに交換する羽目になりました。

すべて互換インクに交換後、ヘッドチェック用印刷パターンでは、目詰まりや擦れが目立ち、延べ5回~6回のヘッドクリーニングしただけなのに、やはりインクの目減りが早いのです。純正インクだったら数回のクリーニングしてもインク残量は、満杯表示のままなのに。

複数回のヘッドクリーニングと色あいチェックのためハガキサイズ写真印刷2枚、及び試し印刷のため雑誌表紙のコピー1枚だけでまともに使っていないのに、インク残量表示は以下の通りです。この減り方はちょっとひどいと思います。

実際のインク残量はあるのに表示だけの問題なのか? たまたま私の複合機だけの問題なのか? まったく分かりません。少なくとも純正インク単品を、必要に応じて交換していた直前までは、全く問題なかったので、互換インクのなせるせいだと思わざるを得ません。

印刷色の色あいが純正インクとはあきらかに違います。文字や通常のカラー印刷には使えるかもしれませんが、互換インクの写真印刷ではお話になりません。マゼンダ系のインクに問題ありです。一般的に写真印刷に関しては、キャノンよりエプソンの方が良いのに、これではキャノンの方に軍配があがります。

もっとも、1台だけを使っていると気がつかないレベルです。印刷にそれぞれ特徴があるため、10年前からそれぞれのプリンターまたは複合機各1台(2台使い)としている訳であります。現在は、エプソンEP-703A複合機とキャノンTS-8030複合機を使っています。

2台使いをしていても、1台あたりの年間インク使用量は、フルパック(6色インク)+アルファ(単色インク交換)です。フルパック標準インクで約6000円、単色標準でも約1000円、本体は壊れにくい代りに、インク代がバカになりません。2年間のインク代で本体が買えます。

40年以上パソコン本体と共にプリンターも利用してきましたが、互換インクを使おうと思ったことは一度もなく、信頼性のある純正品インクのみを使ってきました。購入先である地元の家電量販店「エディオン」は、社名変更前の昔から5年間保証制度がありますが、プリンター・複合機は、10台買い替えましたが、今日まで故障はキャノン複合機の1回だけです(パーツの欠陥でした)。

そのエディオンが自社ブランド(OEM)で、純正インクよりほぼ半額である、3年保証付きの互換インクを販売していたので、どんなものか試しに購入した次第。互換インクによるプリンター機能の故障を保証するものですが、10年経った複合機はパーツもないので、もともと修理は期待しておりません。万一故障しても買い替えの積りでした。現在 交換して故障した訳でもないし、さりとてこのまま使いたいとも思わないので、時期を見て買い替えたいと思います(^^

また、エプソン純正インクは、残り少なくなった時(印刷不可になる✖印が表示される前)事前警告としてエクスクラメーションマーク(感嘆符)が表示されますが、エプソン用互換インクでは表示されません。

エプソン製純正インクの残量表示一例

【Windows11】不具合のためアップグレード前のWindows10に戻しました

11/31、Windows Updateに「Windows11へのアップグレードの準備ができましたーしかも無料です!」と通知があり、早速インストールしましたが、レタッチソフト(Adobe Photoshop Elements)の一部機能が使えず、Windows上で復元できる期間内(10日以内)に、アップグレード前のWindows10に戻しました。

レタッチソフトは、GIMPのような秀逸なフリーソフトもあるものの、Adobe Photoshopの愛用は長く、OSが変わる毎に一部機能が使えない傾向がありました。そのため都度買い替えするも、個人で買うには高価なソフトであり、全機能を使いこなしている訳ではないので、途中から廉価版のPhotoshop Elemetsシリーズに替えました。しかし、それでもそれなりに高いソフトなので、一部機能が使えないだけとはいえ、よく利用する機能なので、買い替えするのはバカらしく、Windows10に戻すことにしました。

Windows10は1年に2回の大型更新がありますが、昨年「Windows May 2020 Update(Ver2004)」の時も、全く同様な現象がありました。そのため春のアップデートを辞め、一つ飛ばして次の「Windows October 2020 Update(Ver20H2)」のプログラム更新で改善された経緯があります。不具合があったとき、Paintshop Pro 2020を代替えとして利用したのですが、やはり使い勝手が悪いです。

Windows10は、2025年10月まで利用できますし、不自由がある訳でもなく、半年か1年先でWindows11にグレードアップすれば、改善している可能性もありますし、それに期待して戻すことにした次第です。

但し、Windows11にアップグレードした後、Windows上でWindows10に戻す(ダウングレード)条件は、アップグレード後 10日以内です。10日過ぎるとWindows上での復元は出来なくなります。事前のバックアップをとっていれば復元は出来ます。バックアップファイルがないとリカバリーディスクなどによるクリーンインストールになります。

私は、Windows11のアップグレードする前に、安全を期して直近のCドライブのバックアップをとっていました(トラブルがあった時のために定期的にバックアップを実施しています)。

今回のようにWindows11をインストール後、元に戻したいとき、10日を過ぎていなければ、以下の通りWindow上の回復オプションから復元した方が簡単です。

 

1. スタート釦 ⇒ 設定 ⇒ システム ⇒ 「回復」をクリック。

2. 「復元」をクリック。

3. 以前のバージョンに戻す理由を聞かれるので、該当の項目にチェックを入れると、「次へ」がアクティブになります。現れるメッセージに従って進めて行きます。

4. 復元にあたり、知っておくべき内容の説明があります。確認したら「次へ」をクリック。

5. 最後に、「Windows10に復元する」をクリックすると復元が始まります。所要時間は15分位です。

私の場合、復元の後、一部アプリの再インストールも必要なく全く問題はありませんでした。

「Windows11への準備が出来ました」とWindows Updateに更新案内がきました

待ちに待ったWindows11への更新プログラムの案内がありました。11/31に Windows Updateに「Windows11へのアップグレードの準備ができましたーしかも無料です!」と、更新プログラムの通知があり、インストールが可能になりました。

10/7に「Windows11へのアップグレードが可能である」旨 、Windows Updateに案内がありましたが、このときはアップグレードへの条件が満たされているという通知で、更新プログラムの案内ではありませんでした。あれから3週間後にやっと更新プログラムの配信があったという次第。

今回は、《ダウンロードしてイントール》というボタンもあります(^^♪ ご存知のように、Windows Updeteに更新案内があったときは、タスクトレイに以下のようなアイコンが現れますので、条件を満たしているパソコンであれば近々案内がある筈です。どうしても早くアップグレードをしたい方は、こちら「Microsoft」サイトより可能です。

 

早速、Windows11にアップグレードしてみました。

1. Windows Updateにある《ダウンロードしてインストール》ボタンをクリック。
最初にソフトウェアのライセンス条項の同意を求められますので、《同意をしてインストール》をクリック。

2. ダウンロードとインストールが行われます。

3. 再起動が数回か行われ、Windows11のデスクトップが開きました(総所要時間 約1時間)。

 

画面中央下部にある左端にあるスタートボタンをクリックすると、ピン留め済のアプリのショートカットが現れます。さらにアプリ一覧を見る場合は、右上にある「すべてのアプリ」をクリック。

現れたアプリ一覧(下にスクロールできます)

 

インストール後、主たるソフトとプリンターをチェック。2台のプリンターや日ごろ利用している動画編集ソフトやライティングソフトなどは問題ありませんでした。しかし、Adobe Photoshop Elements(OSが変わるたびに4回買い替え)の一部機能が使えない不具合がありました。

Windows10は、年二回の大型更新がありますが、昨年の春 「Windows May 2020 Update (Ver2004)」に更新の際、Adobeソフトに同様の不具合があり、更新をひとつ飛ばして半年後の「Windows October 2020 Update (Ver20H2)」の更新で改善されていた事があります。

今後、Windows11の機能更新プログラムで改善する可能性もありますが、一旦 Windows10に戻して、様子をみながら、Win11が安定したところでアップグレードしてもいいかなとも思っています。買い替えたくてもAdobeはソフトが高すぎます(Adobe Premiere Elementsも併用)。よく使う機能のため、大型更新時の不具合のときは、代替えとしてかって使ったことのある Paintshop Pro 2020を購入しましたが、やはりAdobeの方が使い勝手がよいです。

Windows上で、元に戻せるリミットは10日間(11/9まで)なので、それまでに考えなければなりません。念のためCドライブのバックアップはとっていますので、リミットすぎても問題はありません。Windows10は、2025年10月まで今後4年間は利用できます。通常の利用範囲では全く問題ありません。

Windows10 Microsoft IMEの変換候補が二つしか表示されない

数日前から突然、Microsoft IMEの変換候補が二つしか表示されなくなりました。変換候補のボックスが表示されず、スペースキー(又は変換キー)を押しても2回しか変換されない現象が発生。

例えば「てんき」とひらがな入力し、スペースキーで「天気」と変換されますが、続けてスペースキーを押すと「転機」と表示されるも、変換候補はこの二つまでで、スペースキーを押せども変換候補はここでストップしたまま。ほかのワードを入力しても同様です。

Microsoft IMEは、ひらがな入力の後、スペースキーを押すと、以下のように変換候補のボックスが表示されます。通常であれば、1回目の変換で該当候補がなければ、2回目はこのボックスの中からが選択します。

 

突然だったので、何が原因なのか見当もつきませんが、Microsoft IMEを旧バージョンに戻すことで、解決しましたので、手順を紹介します。

1. 画面右下にあるタスクバーの「あ」又は「A」を右クリックして、IMEオプションを開き、メニューの中の「設定」をクリックする


(新バージョンIMEオプションメニュー)

 

2. Microsoft IMEの設定画面で「全般」をクリックする

 

3.「全般」画面を最下部までスクロールする

 

4. 《互換性》の「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」をオンにする

 

5.「 IMEバージョンの変更」の確認画面が出るので「OK」をクリックする

6. 問題が解決したことを確認する

旧バージョンのIMEに戻すとIMEオプションメニューも以下の通り変わり、新バージョンにはあった「設定」がなくなります。


(旧バージョンIMEオプションメニュー)

 

新バージョンのIMEに戻したい時は、スタートボタン横の検索ボックスに「IME」と入力、検索結果の「日本語IME設定」をクリックすると、上記手順2項のMicrosoft IMEの設定画面が現れるので「全般」をクリック。最下部の互換性の「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」をオフにする。

実は、オマケがあります。旧バージョンのIMEに戻すことで、本件トラブルは間違いなく解決したのですが・・・二つの変換候補しか表示されないことを再確認するために、再度 新バージョンIMEに戻したところ、不思議なことにIMEの変換操作が正常に戻っていました。再起動も数回しましたが、1日経過した今のところ新バージョンIMEでも全く問題ありません。

【Windows 11】Windows Updateにアップグレード可能の通知がきた

昨日、毎日利用しているWindows10パソコンの「Windows  Update」に、上記の通り、Windows11の更新に対して、最小システム要件を満たしている旨 案内(通知)が来ました。

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このPCでWindows11を実行できます
おめでとうございます。お使いのPCはWindows11の最小システム要件をみたしています。具体的な提供時期は、準備の都合上、変動する可能性があります。

注意:一部のWindows10の機能は、Winddows11では使用できません。アプリや機能によっては、追加の要件がある場合があります。
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赤枠右上の「Windows11の詳細」をクリックすると以下のメッセージも確認できます。Win11に関するFAQのリンクもあります。

 

Windows11へのアップグレードの条件を満たしてるというだけで、Windows11の更新プログラムの案内ではありません。今までのOSアップグレードについては、主にCPUのスペックや搭載メモリなどによる影響が大きく、よほどの低スペックPCでない限り、アップグレード可能でしたが、今回Windows11への更新には、UEFI/セキュアブート対応、TPM2.0が必須になりました。

自分のパソコンが、Windows11にアップグレードできるかどうかは、「PC正常性チェック」を利用したり、必須のUEFI・TPM2.0の確認方法など、当ブログでも紹介しましたが、そんなことをしなくても、「Windows Update」に通知案内が来るようです。

マイクロソフト(MS)では、すべてのWindows10PCユーザーに、アップグレードプログラムを配信するのかなと思っていましたが、Windows11の最小システム条件を満たしたユーザーに対してだけ、配信するのだと分かりました。MSでは、「2022年半ばまでには、対象となるすべてのWindows10 デバイスに、Windows11へのアップグレードの提供を期待します」と言っていますので、すべてのユーザーに届くのは、ずいぶんと時間がかかるようです。

 

一日も早くWindows11にしたい人は、Microsoftサイトより、手動でアップグレードする方法(三つの方法有り)がありますが、現時点ではデバイスやアプリなどの互換性や不具合など生じる可能性は否定できません。マイクロソフトも、Windows10からアップデートする場合、PCのアップグレードの準備が出来たことを知らせる Window Updateへの通知が表示されるまで待つことを推奨しています。

Windows10の最新バージョンは、Windows10 May 2020 Update(21H1)であります。アップグレードには、Win10を最新にしておくことも必要です。Windows11にアップグレード後も、10日以内であればWindows10に戻せます。しかし、万一のトラブルを考えてCドライブを丸ごとバックアップしておけばベストです。Windows10は、2025年10月まで4年近くも利用できます。企業などは利用できないシステムやアプリもあるので、Windows11への導入は一般ユーザーより、時間がかかりそうです。

Window 11のリリースは10月5日、更新可能かチェックできる「PC正常性チェック」

お待ちかねのWindows11のリリース日が、2021年10月5日に決定しました。これから新規にパソコンを購入する方は別として、現在使っているWindows10搭載パソコンのアップデートで、新バージョンであるWindows11にアップグレードする方も多くいると思います。

Windows11へのアップデートの方法は、「スタート」⇒ 「設定」⇒ 「更新とセキュリティ」⇒「 Windwos Updateから実行します。但し、配信は順次行われゆきますが、10月5日に利用ユーザーすべて行き渡る訳ではありません。しばらく案内通知があるまで待つしかありません。

すぐにアップデートをしたいという方は、マイクロソフトサイトより、実行ファイルを入手できますので、手動でインストールすることになります。但し、MSとしてはWindows Updateに通知が届いてからのダウンロードを勧めています。

Windwos10からWindows11へ更新するにあたり、アップデートするパソコンが果たして更新できるのかチェックする必要があります。チェックツール「PC正常性チェック」は、「マイクロソフト(新しいWindow11へのアップグレード)」よりダウンロードすることができます。

下方へスクロールすると、以下の通り「PC正常性チェックアプリのダウンロード」をクリックして実行ファイル(WindowsPCHealthCheckSetup.msi)をダウンロードします。

実行ファイルをインストールすると「WindowsPC正常性チェック」のセットアップ画面が現れますので、各項目にチェックマークを入れ、完了をクリック。

「PC正常性を一目で確認」画面が現れますので、「今すぐチェック」をクリック。

条件が満たされているとこのPCはWinddows11の要件を満たしていますと表示されます。さらに、下部にある二つあるタブのうち「すべての結果を表示」をクリックする。

表示の中に、
「このPCはセキュアブートをサポートしています」
「このPCでは TPM2.0が有効になっています」
とありますが、この二つの条件がWindows10からWindows11へアップグレードできるかどうかのキモになります。

セキュアブートとTPM2.0については、8/22付の当ブログ「Windows11への更新で必須になったTPM2.0とUEFI(BIOS)」でも紹介しています。この二つの条件をクリアしないとWindows11へ更新することはできません。

「セキュアブート」はBIOSの後継であるUEFIが提供する機能であります。コンピューター起動時の安全性を確保するため、デジタル署名で起動するソフトウエアを検証する機能の事を言います。つまり、ソフトのデジタル署名をチェックして、動かして安全であるかどうかを判断し、OKであれば起動させますが、NGの場合はソフトを起動させません。

「TPM2.0」とは、デバイス上で様々なセキュリティ機能を提供するためのモジュールで、暗号キーの作成や使用制限をするために利用されます。セキュリティブートと同様、安全性を確保するための機能です。

Windows11へアップグレードして、不具合があった場合は10日以内であれば、Windows上から元に戻すことができます。Windows11にアップデートできないパソコンの場合や不具合が発生した場合、2025年10月14日までは、Windows10をそのまま利用できます。

尚、「PC正常性チェック」アプリは、使用後、「設定」⇒「アプリ」⇒「アプリと機能」よりアンインストールできます。

デジタル遺品 スマホのパスワード解除で30万円?

 

近年、パソコンやスマートフォンのデジタル機器が急速に増えたことに伴い、デジタル遺品のトラブルが急速に増えているそうです。特に、最近のデジタル機器はセキュリティを強化しているため、所有者本人が機器にロックをかけたまま亡くなったりすると、遺族はパスワードを解除することができず、データを開くことができません。故人の債務整理や遺産相続手続きにも支障をきたすケースもあり、場合によっては金銭トラブルにも発展しかねません。

ちなみに、「デジタル遺品」とは、故人が生前に利用していたパソコンやスマホなど、デジタル機器の中に残したデータ全般のことです。スマホも64GB~128GBを利用する人が多くなり、個人情報含むデータが膨大に詰まっています。

デジタルデバイド(情報格差)の観点から、スマホやパソコンを使いこなす高齢者は少なく、デジタル遺品トラブルは、現在はそれほど多くないかもしれませんが、第一次ベビーブームの団塊世代(1947年~1949年生まれ)が、今年72歳から75歳を迎え、前期高齢者の領域に突入しています。

この世代は企業のIT導入等で、現役時代は会社内においてパソコンに接する機会が多かった人たちなので、今後 デジタル遺品を残す可能性が大であります。もちろん、高齢者のみならず、自死や事故死、突然死などで若年層にとってもおよぶ問題でもあります。

 

先日、なにげに朝のテレビ番組を見ていると、デジタル遺品のことを取り上げ、スマホのパスワード解除に30万円かかるという話が紹介されていました。本当にそのくらいかかってしまうのかと疑問に感じましたが、パスワード解除料金について、ネット上で調べたら2万円以上とか5万以上と紹介しているだけです。こういう表記は、最低料金がそうであって、強固なセキュリティ解除であれば、上限は30万円かかることもあながち否定できません。

私はパソコン(スマホ)で利用しているアカウント情報(ID&パスワード)は200近くあります。これだけの数になると覚えきれません。アプリで管理することもできますが、パスワード一覧をエクセルで作成し、オフラインの外部ストレージに保管、および プリントアウトして紙でも保管しています。紙のパスワード一覧はエンディングノート(まだ殆ど書いていません^^; )と一緒に保管しています。

稼働しているデスクトップPC3台は、各PCにすべて内臓ディスクを増設していますので、各々4TB相当の複数HDDを内蔵しています。合わせると12TBのHDDとなります。デジタル遺品で残った場合、パスワードがないとPCを開くことができません。遺族にPCに詳しい人がおれば、スマホと違いHDD(ハードディスク)をPCから取り出し、他のPCを使って外付HDDとして読みだすことは可能です。

スマホのパスワードが分からない場合も、ある条件下ではスマホの初期化(工場出荷の状態)で、データの復元が出来ます。つまり、故人がいつも使っていたパソコンに、バックアップデータがあれば、復元可能になります。IPhoneであれば、ITunesを通してクラウドから必要なデータを復元できますし、PCにフルバックアップの場合、パスワード(通常は自動ログイン)が必要ですが同じく元の状態に戻せます。

 

デジタル遺品の中には、サブスクの動画配信・音楽配信や、金融取引(株・FX)有料オンラインストレージやクレジットカード契約もあります。これらは契約者の死亡により、銀行口座凍結等で必然的に契約中止になるかもしれませんが、凍結までは自動引き落としになります。

終活されていると思われる70歳以上の方は、スマホ・パソコンのアカウント情報やサブスク情報など、いざというときは配偶者には分かるようにしておくとか、エンディングノートに記録を同梱しておくとか、デジタル遺品への対処を念頭においておく必要があります。ひと昔前にはこんなことは想像もしませんでした。

Windows 11への更新で必須になったTPM2.0とUEFI(BIOS)

 

今年6月 マイクロソフトより次期基本ソフトとして、Windows11発表があったことは皆さんご存知の通り。「Windows10」から6年ぶりにアップグレードされることになりました。当初Win10が、最終OSと言われていましたが、やはりネーミングが変わりましたね。これからWin12、13と推移してゆくような気がします。それはさておいて、

リリースは2021年後半と案内されていた為、最近ではパソコン雑誌はじめネット上にもWindwos11の話題が増えてきたように思います。ユーザーインターフェースが一新され、マルチタスク機能が強化されたWindows11は、いままでとは違った魅力的なOSに見えます。

デスクトップは、「作業用」「ゲーム用」に分けて設定できたり、複数のデスクストップを上下左右の任意の位置にレイアウト可能になります。Windows8から始まったアプリタイルは廃止され、とてもシンプルな画面になりました。左下にあったスタートボタン(スタートメニュー)は、中央に位置するタスクトレイの左端に置かれます。また、ウィジェットも用意され、ニュースや天気予報、エンタメ情報など簡単に見れるようになりました。

さらに大きな変化として、グーグルのアンドロイド向けアプリが、「マイクロストア」で検索し、Windows11上で利用できるようになります。つまり、大きな画面でゲームが楽しめることになる訳であります。

「マイクロソフトチームズ(Microsoft Teams)」もタスクトレイに統合されました。その他いろいろと特筆すべき機能があるようですが、現段階では概要しかわかりません。家電量販店の年末商戦にはWindows11搭載のパソコンが店頭に並ぶことでしょう。

 

「Windows10」パソコンをもっているユーザーには、これから年末にかけてマイクロソフトより順次配信が行われますので、「Windows Update」に更新案内があれば、「Windows11」へのアップグレードが可能になります。但し、システムの最低条件は以下の通りですが、BIOSモードは「UEFI」である事、および「TPM2.0」が必須条件になります。二つの条件のいずれが欠けてもWindows11にアップグレードをすることはできません。

 

マザーボード上にある「BIOS(バイオス)」の後継で、さらに拡張されたファームウェア(プログラム)が「UEFI」です。パソコンの電源を入れたとき、最初に起動しハードウェアを制御するプログラムです。そのあとに続いてOSのWindwosが立ち上がります。

BIOSは、OSのインストールされたディスク容量は2TB以下の制限があったり、キーボードでしか操作が出来ませんでしたが、ストレージ2TBを超える大容量化でBIOSは時代遅れとなり、現在はUEFIのマザーボードが主流になっています。UEFI では、ハードウェア情報や設定項目が分かり易く並び、キーボードだけでなくマウス操作でも、設定画面を構成することができます。

BIOSでは、指定した起動デバイス(CD、DVD、USBメモリなど)で立ち上がったプロセスは無条件で実行されます。プロセスに悪意のあるものが含まれていても対処の方法がなく、これがマルウェアの標的になりかねません。

これに対して、UEFIは、許可がないプロセスからのブートを禁止できるセキュアブート」に対応しています。そのため、Windows11では、CDからの起動は出来なくなりました。

「TPM2.0」(Trusted Platform Module)は、暗号キーの作成や使用制限をするために利用されます。デバイス上で様々なセキュリティ機能を提供するためのモジュールになります。

ネット上に分かり易い解説があったので引用させていただくと、金庫に鍵をかける場合、金庫と鍵を同じ場所に置いておくと開けられてしまう可能性が高いが、鍵を金庫とは別の場所 (つまりTPM)に保管し、鍵を取り出せる人を厳密に管理することで、金庫の中身を保護するということであります。バージョンは1.2と2.0がありますが、後者でないとWin11の要件を満たしません。

 

「TPM2.0」の確認方法  

1.「windows+R」キー(Windowsキーを押しながらRキー)⇒「ファイル名を指定して実行」名前欄に「tpm.msc」と入力&OK

2. 「ローカルコンピューター上のTPM管理」画面
TPM2.0が利用可能であることを確認する。

 

「UEFI&セキュアブート対応」の確認方法  

1.「windows+R」キー ⇒「ファイル名を指定して実行」名前欄に「msinfo32」と入力&OK
2.「システム情報」画面にて確認

 

「AnyDVD HD」10年ぶりに使ってみた、DVDFabよりメリットあるかも(検証)

 

2012年10月著作権法改正までは、TSUTAYAからBDやDVDを借りて、気に入ったものはコピーして見たい時にいつでも見れるよう、マイ ビデオライブラリーとして残していましたが、著作権法改正以降は、個人で楽しむだけの私的利用であっても違法となりました。

10年前のリッピングソフトと言えば、サルのDVDFab(Fengtao Software)とキツネのAnyDVD(Slysoft)とで二分していました。前者は、当時バージョンはDVDFab8でしたが、試用期間過ぎても、ディスクコピーについては無期限で利用可能でした。以降、DVDFab9DVDFab10も同様な対応をしていました。

 

しかし、DVDFab11から、試用期間30日間またはディスクコピー3回で無料利用は終了以降は有料化されることになったのです。それまでは、ディスクコピーの枚数制限はなかったので重宝していましたが、あとに続くDVDFab12も同様に、30日間の試用期間がありますが、仮に1日で3枚ディスクコピーした場合、残り試用期間29日間あっても、ディスクコピーは利用できません(他の20種類ある機能も同じ条件で利用可)。映画愛好者にとっては、全くメリットがなくなった訳であります。

コピーしたディスクは数百枚ありますが、改正前のコピーディスクの私的鑑賞は違法になりません。しかし後で述べる動画配信サービスで、すべて観れるようになったので、ライブラリーの意味がなくなっています^^; まさかこんな時代が来ようとは・・・長生きはするものですね。

現在はもっぱら、動画配信サービスの「Netflix(ネットフリックス)」「Amazon Prime(アマゾンプライム)」で、映画や海外ドラマを楽しんでいます。どちらもダウンロード機能があり、パソコンやスマホ・タブレットなどに落としてオフライン視聴も可能です。ディスクコピーと何が違うのかと思ってしまいますが、便利な世の中になったものです。

 

「AnyDVD」の開発元であるSlySoftは、著作権に絡む法的規制を受けて、2016年2月をもって閉鎖されました。その後 RedFoxが引き継いて、リッピングソフト「AnyDVD HD」は現役で公開されています。こちらは、試用期間21日間で、期間中のディスクコピーの回数制限はありません。ディスクコピーだけを目的とするならば、3回しか使えないDVDFabよりメリットがあります。

そこで、AnyDVDが10年前と同様に問題なくリッピングできるのかブログネタとして検証してみました(^^ 検証したディスクは、冒頭紹介している「スターウォーズ スカイウォークの夜明け」のBlueRay(BDMV)です。2021年1月6日レンタル開始され、私はすでに見ていますが、検証のため再度TSUTAYAから借りました(笑) もう一つは、地デジ番組を録画したBlueRay(BDAV)についてもチェックしてみました。

結論を言えば、どちらも見事にリッピングできました。フォルダ形式とisoの両方のリッピングを試みましたが、いずれも問題なくで抽出できました。あとはライティングソフトでディスクに焼けば出来上がりですが、検証が目的なのでリップしたファイルは削除しました。信ずるか信じないかは自由ですが本当です(笑)

ちなみに、試用期間のリセットは出来ませんので、どうしても利用したい方は、OSの再インストールもしくは違うパソコンを利用するしかありません。クラックの利用はお勧めできません。

また、地デジ番組を録画したBD(HDDからコピーしたBD含む)にはAACSが、DVDにはCPRMというコピープロテクト(コピーガード)がかけられており、本来は映像編集は出来ません。しかし、今回のようなリッピングソフト等を利用すればBD映像は編集可能になります。

地デジ番組をYoutubeで紹介したい場合は、AACS/CPRMを解除しないとアップロードはできません。現在、Youtubeには多くの地デジ番組が紹介されていますが、殆どの人がコピープロテクトを解除してアップロードしているのであります(^^

 

「AnyDVD HD(8.5.6.0)」を検証してみました。

インストール後、AnyDVDを起動すると、右下のタスクトレイにアイコンが現れます。
右クリックで設定を選択し、設定画面が表示されると、デフォルトのリージョンタブを「2 ヨーロッパ、中東、南アフリカ共和国、日本(2)」を選択する。初期設定はこれだけです。

 

対象のディスクを挿入すると自動的にスキャンが開始されますので、タスクトレイ内のアイコンを右クリック。①を選択するとフォルダ形式で抽出、②を選択するとイメージファイル(iso)で抽出されます。該当のBD(41GB)が、いずれの方法も約35分でリッピング完了(Fabとほぼ同じ)

 

ちなみに、AnyDVDの実行ファイル”SetupAnyDVD8560.exe” に、スパイウェアやマルウェアの仕込みがないか「VirusTotal」でチェックしましたが、69のセキュリティベンダー(セキュリティソフト)すべてで問題なしでしたので、安全な実行ファイルと言えます。

 

2012年10月著作権改正により、第三者に著作権のあるコンテンツのコピーやアップロード・ダウンロードは個人で楽しむものであっても違法になります。記事で紹介した内容については、自己責任でお願いします。

保存しているDVD-R寿命 10年~13年経つと読み取り不可が発生!!

 

上記写真は、老後に楽しもうとTSUTAYAより借りたレンタルDVD から、15年かけて気に入ったものだけをコピーした映画DVD-R約500枚と音楽CD-Rが約100枚です。他にBD-R/DVD-R 約600枚が別の保管庫にあります。合わせると全部で1,200枚~私のコレクションといったところです(^^♪

赤枠(写真のケース)に、DVD22枚ありましたが、13年目にして経年変化による色素劣化で、再生不可で廃棄したため、スペースができたものです。他のケースのスペースも同様です(最初は各ケースぎっしり詰まっていました)鑑賞時に時々チェックしていますが、8年~10年以上経ったDVD-Rが多くあるので、これからも再生不可のDVDが発生しそうです。

不織布で保管したものは、布とディスクが常に接触しているので、ソリや布転写が起きやすく再生不可になり易くなります。できればハードケースでの保管がベストです。

 

市販DVD/BDのリッピングは、以前は個人で楽しむものについてはOKでしたが、2012年10月著作権法改正以降、個人で楽しむものであってもDVDやBDのプロテクタ(コピーガード)を解除するリッピングやネット上にある動画のダウンロードも違法となりました。但し、音楽CDはプロテクタがかかっていませんので、現在も個人で楽しむ分についてはコピーOKです。

また、2012年10月以前にリッピング(コピー)したDVD/BDについては、個人で楽しむ分には違法になりません。

遡れば、ビデオテープレコーダーは、ベーター方式とVHS方式に二分されていた当時、βテープを約700本、VHSテープを約500本、同じくレンタルショップで借りたテープのコピーガードを解除し、お気に入りの映画をコレクションしていました。しかし再生機の製造中止と画質の悪さから、一部を残し数年前すべてそれぞれを廃棄しました(廃棄方法は当ブログで紹介)。

正常に動くVHSビデオコーダーを現在2台所有しています。DVD変換に必要なので貴重であります。

 

前置きが長くなりましたが、2000年初めごろから、映画コレクションは、DVD-Rに切り替え、BD-Rにも移行しました。しかし、10年~100年もつと言われたこれら光ディスクの寿命が、書き込み後 8年~13年目でDVDドライブやDVD / BDプレーヤーにかからなくなるものがでてきました。寿命に巾があるのは、歴史が浅く検証できないためです。

利用したメディアメーカーは、太陽誘電、ソニー、三菱電機(現Verbatim)、日立マクセル、TDKなどです。再生不可になるのはTDK製が多いです。ソニー製もたまに不具合があります。製造ロットによるものか、同じTDK製でも購入時期によってはOKのものもあります。

 

再生不可のディスクは、経年による色素劣化と思われますが、傷や色素変化や曇りなどもなく、目視で判別できません。プレーヤーにかけて初めて分かります。再生途中やエンド近くで先に進まなくなるものありますが、最初から読み込みまないものが圧倒的に多いです。最初かかっても後半の不具合は、チャプター送りで分かります。不具合のあるディスクは途中からジャンプしなくなります。

原則はハードケースに入れて保管、専用保管庫や専用ボックスに入れているものは、除湿剤を入れて風通しのよい日の当たらないところに保管しています。TV番組録画DVDなどは、不織布ケースにて保管しているものもありますが、10年経たないうちに再生不可が発生しました。マクセル製はOKなのに、特定ロットとはいえ、TDK製にNGが多いです。

※ 再生不可のTDK製DVD-R19枚(2007年12月、2008年3月焼いたもの)一年前はOKでした。

※ NHK放送の「冬のソナタ」DVD10枚(2004年12月全20話)録画後17年近く経ちますが、TDK製なのにすべて再生OK(製造ロットが違う?) 

※ 太陽誘電製DVD(2008年8月)は、13年経過ですが再生OKです(4枚入りハードケース)

※2007年秋 レンタルショップから借りた朱豪(チュモン)全81話日立マクセル製DVD41枚にリッピング&コピー、不織布ケースを布転写の少ないBD用に交換。現在も問題なく再生します。

 

ネット上の通信速度はめざましいものがあり、高画質な動画もコマ落ちなくスムーズに見れます。今や見たい時にいつでも見れる動画配信サービスを楽しむ時代。映画好きの私も、Netflix(ネットフリックス)アマゾンプライムで映画・ドラマを楽しんでいます。

最近は、TSYTAYAに行くことがなくなりました。ビデオテープはとっくに廃れ、老後楽しむために、DVD・BDを一生懸命コピーしてコレクションしていたのは、何の意味があったのかと思ってしまいます。ネット上で映画鑑賞できる時代がくるなんて・・・長生きはするものですね。