安倍晋三元首相 銃撃による無念の死に思うこと

7月8日安倍晋三さんが、奈良県の演説会場で、40代男性の手製の銃による発砲により命を奪われました。犯人は、20年前海上自衛隊に3年間所属しており、任期満了で退職した経歴あり。襲撃理由は、特定の宗教団体に恨みがあり、近い安倍元首相を狙ったという。本来、宗教団体の幹部を標的としていましたが、近い関係にある安倍さんになったようです。この宗教団体はどこ?という憶測がネット上を賑わしています。


出典元:日経ビジネス

特定の宗教団体については、メディアはいっさい公表していませんが、自民党が創価学会や統一教会と関わりがあることはよく知られています。安倍さんの母方の祖父にあたる岸信介(元首相)さんの時代から、旧統一教会(現在名称が変わっています)のつながりは深く、父晋太郎を含め親子三代で関係は続いていました。安倍晋三さんは、教会の大規模集会にビデオメッセージを送ったりもしていますので、統一教会と推察されています。

一方で、創価学会の名前もあがっています。幹部を狙うことが目的とすれば、標的は公明党の山口代表のほうが確立は高いと思います。いずれにせよ、この暴漢の真意はどこにあるのか詳細が分からない以上、現在のところ想像の域はでませんが、これから警察により解き明かされたゆく事になるでしょう。

首相経験者の犠牲は2.26事件以来(第20代高橋是清)以来だそうです。二次内閣発足後、通算在職日数2822日(7年8カ月)は歴代首相最長。是非はあるものの長期政権であることは政権が安定している事であり、大多数の国民から支持されていたという証でもあります。森友・加計問題の土地払い下げ・文書改ざん問題や「桜を見る会」の収支報告に関する問題については、いろいろ禍根を残しましたが、外交に強く世界にも通用する有能な政治家を失ったのも事実です。

警備体制に関しては、現職首相・大臣と退任した元首相・大臣では違っていて、後者はSPの人数は少なくなるそうです。今回、襲撃事件における安倍晋三元首相の警護は、SP1人と他は奈良県警が警護にあたりました。配置人数については公表されていませんが、要人警護は事前の警備計画を基づいて行われます。通常は、要人を中心に360度周辺に対して注意は払うそうです。キョロキョロしたり、器物をもって近づいたりする挙動不審の人間はいないか常に監視しします。

テレビ報道で、襲撃時のビデオが放映されていますが、最初の一発目の爆発音で安倍さんは振り返っているところが見てとれ、一発目は銃弾が当たっていないと思われます。二発目の映像部分はカットされていますが、目撃者の話では安倍さんは崩れるように倒れたといいます。

犯人は10メートル離れたところにいて、演説に対して時に拍手をしたりしていましたが、安倍さん後部にある道路(6メートル巾)を通行していた車両が、赤信号によりストップしたとき、道路の中央まで出てきて(安倍さんとの距離は約3メートル)、手製銃を取り出し発砲したということです。

もし、安倍さんの後ろを訓練された警備員(警察官・SP)が監視していたとすれば、10メートル奥から道路の中央まで出て来る時や、まして用意してきた手製銃を取り出して構えるまでの間、取り押さえる事は容易に出来たはずです。襲撃時のビデオを見ていると、爆発音を聞いて安倍さんは振り返っています。後ろから発砲するまで周りの誰も気がついていないように見えます。つまり、安倍さんの後ろを監視していた警護警察官は誰もいなかった可能性が高いと思います。

私は映画が好きなので、大統領を警護したり、要人を守るSPが登場する映画など見ますが、映画の中のボディガードは命を張っています。発砲があれば、まず大統領の頭を押さえてしゃがませて、他のSPは大統領の周囲に立ち、盾となってガードします。

映画の世界と現実は違うかもしれませんが、ケビン・コスナーが出演した「ボディガード」は、ホイットニー・ヒューストン演じる歌姫を守るため、命をはって彼女を最後まで守り抜きます。発砲されたときはぶっつかって本人を突き飛ばします。代りに撃たれて怪我を負うのですが、銃社会のアメリカだからこそ要人を守るための行動が明確なのかもしれません。

安倍さんが爆発音を聞いて振り返ったとき、そばにいたSPは安倍さんの頭を押さえてしゃがませるなり、突き飛ばしてもすぐ移動すべきだったのではと思います。振り返って何事もなく前を向いて演説を続けようとしたわずか1、2秒後に安倍さんは銃弾の犠牲になりました。結果論といえばそれまでですが、後ろがおろそかになっていた警察の警備責任は免れないと思います。発砲時の対応次第では安倍さんの命は助かっていたかもしれません。外野席がとやかく言うことではないかもしれませんが、安倍さんの死は誠に残念であります。

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