PSA検査に行ってきました。目下、経過観察中であり、半年毎に検査しています。
PSA検査とは、血液中にある前立腺に特異的なタンパク質の一種「PSA」の値を測定することにより、前立腺ガンの早期発見に寄与している検査であります。
前立腺ガンを確定する訳ではなく、可能性がある人を見つけるための検査です。
げげ! 私のPSA検査結果は、なんと12.52 ng/mlに急上昇!
半年前の検査値10.25 ng/mlから、2.3も上昇。
今までは、半年毎に約1.0ずつ緩やかに増加~1年前には9.4と一旦下がり少し安堵していたのに、その後 再び上昇し、今回は11台を飛ばし、12 ng/ml台に入ってしまいました。
PSA値 4ng/ml以下:陰性、4.1~10ng/ml:前立腺ガンの可能性のある陽性、10.1ng/ml以上:前立腺ガンの可能性の高い陽性 となります。
PSA値は絶対値より、相対的な推移が大事です。
二桁台であっても、推移が上がったり下がったりとか、または横ばいで安定していれば、経過観察の範囲に入ります。
PSA検査値推移
2016年02月 4.94 ng/ml
2016年08月 5.69
2016年12月 6.67
2017年05月 7.62
2017年12月 9.18
2018年08月 10.40
2019年01月 9.45
2019年06月 10.25
2020年01月 12.52 ng/ml
※ ng:10億分の1グラム、ml:1000分の1リットル
今回の検査値と推移から、まだ深刻な状況とは言えず、担当医の先生は次回の検査値をみて判断しようと~経過観察続行ということになりました。ガンが著しく進行しているときはPSA値はいきなり100とか200以上の3桁台になるそうです。
担当医の説明を聞いたところ、経過観察続行としたのは、以下に述べるピンポイントでの針生検が背景にあるようです。一般的に行われるランダムで採取する針生検とは違い、ピンポイントの針生検の場合、間違いなくガンがゼロだったとは言い切れませんが、かなり精度が高いので、ここで異常なかったとということであれば、もう少し様子をみてみようと判断されたようです。
PSA検査は、65歳ごろから受けるよになりましたが、当初は4.0以下でした。
しかし、加齢と共に上昇してゆき、過去4回のMRI検査と2回の針生検を受けております。
2回目のMRI検査のとき、撮影画像に前立腺ガンが懸念される陰影があった為、生まれてはじめて針生検を受けましたが、異常ありませんでした。
1回目の針生検の時は、ランダムに前立腺の10ヶ所から組織の採取を行いましたが、2回目の針生検は、広島大学病院では疑いのあったMRI画像と針生検用プローブのエコー画像との座標を同期させて、問題の陰影部をピンポイントで組織片を2ヶ所採取し、ほかの場所も含めて12ヶ所から組織採取した経緯があります。この時はさすがに覚悟を決めていましたが、おかげさまで異常ありませんでした。
食事の欧米化、加齢、PSA検査の普及などで、前立腺ガンの罹患率が上昇しています。
二人に1人はガンを患うと言われていますが、男性のかかるガンとして、胃ガン、肺ガン、大腸ガンを追い抜いてトップになるのではないかと言われています。
前立腺ガンの進行は比較的遅い為、早期発見すれば、治癒率も高く100%治るガンでもあります。
週刊誌等では、不必要な検査としてやりだまに上がっていますが、進行の遅いガンとはいえ、発症する箇所によっては、手遅れになるケースもありますので、個人的には必要な検査だと思っています。
前立腺ガンは早期発見すれば、治療法の選択肢も多く、100%治るガンでもあります。
60歳以上の方は、PSA検査を受けるようお勧めします。