朝のテレビを見ていたら、蛇口から出る水道水が安全に飲めるのは、世界196カ国中 日本を含め9カ国だそうな。 意外に少ないのにびっくりです。
併せて、水道事業を民営化する事も取り上げていました。
当該国は、日本 アイスランド アイルランド ドイツ ニュージランド ノルウェー オーストリア フランス スイス の9カ国です。
ネット上では15カ国という情報が多いですが、外務省の情報(H28年更新)を都水道局がまとめたデータでは9カ国となっていますので、こちらが直近のデータではないかと思います(2018年5月26日「池上彰のニュースそうだったのか!!」でも9カ国と紹介しています)
日本の水質検査の基準項目は51項目ですが、管理目標設定や要検討項目などを入れると100項目以上になります。 驚くなかれアメリカの水質基準はもっときびしく、州によっては300項目近くもあるそうですが、安全性は高くなってもおいしい水道水とは限りません。
その点、日本の水道水は世界に比べて絶対おいしいと思います。水道水のおいしさは主に塩素(カルキ)やミネラルの含有量で決まるそうです。アジアや欧米諸国のうちで水道水が安全に飲め、しかもおいしく飲める国というのはごくまれであります。
20代の頃、出張で訪れた東京や大阪の喫茶店で出される水は、カルキ臭くてとても飲める代物ではありませんでしたが、あれから50年~都会の水道水も昔と比べおいしくなったものです。
蛇口の水道水が飲めるというのは日本の常識で、飲料水は買うものだというのが世界の常識であり、水道水はシャワーや洗濯に使うもので飲むものではないというのが世界の認識です。
日本では安全な水道水の恩恵に預かる私たちですが、これから少子高齢化・人口減少に伴い、水道水の消費量が少なくなってくると、水道料金の減収による水道事業の赤字収益にますます拍車がかかるということになり、赤字を克服するために民営化の話が出ています。
老朽化する水道施設の更新や自然災害の多発などで多くの資金が必要になってくるのと水道料金の減収とも合わせて、今後 料金引き上げが必須になりますがそれでも追いつかないので、水道事業の運営にも工夫が必要ということなのです。
このたび臨時国会で水道事業に民間企業の参入を可能にする「水道法改正案」が成立する見込みとの事。 これは一旦民営化されたものが再び公営化される世界の潮流に逆行するのだそうです。
つまり、民営化でうまくいった事例がないということであります。
民間に丸投げではなく所有権は地方自治体に残したまま、運営を民間に委託する「コンセッション方式」をとるそうですが、失敗に終わってもつぶれることがないだけで色々問題がありそうです。
国会で審議されている「外国人労働者法案」もスカスカ状態で成立方向に向かっていますが、「水道法改正案」も万全を期して審議不足ならないようにしてもらいたいものですね。
少々まじめな内容になっちゃったかな^^
終わりまで読んで頂きありがとうございます<(_ _)>