日別アーカイブ: 2018年1月20日

青汁の効能ってどんだけ?

 

一昔前に流行した悪役スター八名信夫さんの「まず~い、もう一杯!」という青汁のコマーシャル(CM)を記憶している人もあるかと思います。  「良薬口に苦し」をイメージさせることで青汁市場拡大に大いに貢献したCMでした。

 

ところで、最近テレビなどメディアによる健康食品のコマーシャル(CM)がやたら目につきませんか。

 

高齢化社会やダイエット・美容を背景に健康ビジネスは大変盛り上がっています。
青汁、グルコサミン、ヒアルロン酸、DHA、コラーゲン、コエンザイムQ10、水素水、ウコン、しじみ、黒酢、ローヤルゼリー・・・等々 

 

最近読んだ経済誌に「間違いだらけの健康常識」として健康食品に関する記事が特集されていましたが、サプリメントやトクホも含めて過信は禁物であると警告していました。
あくまで不足分を補うということで完全食品ではないことへの注意喚起でした。
健康食品に関する記事は、昔から折にふれ読んでいますが、内容に大きな違いはありません。

 

時には、長年連れ添った夫婦の山あり谷ありの物語がドラマ仕立てになっていて、つい引き込まれて見ていると、何のことはない青汁のコマーシャルだったりして・・・肩透かしを受けた人もいると思います^^

 

某企業の青汁のCMは、健康アピールも半端でなく「うまい!」「おいしい!」というセリフをやたら連発~ 野菜を取らなくても青汁だけ飲んでいれば野菜不足は解消すると錯覚してしまうような仕上がりになっています。

 

誇大宣伝と指摘されないよう小さなテロップで「個人の感想です 効能・効果を示すものではありません」と必ず画面の端っこに小さく表示しています。

 

頻繁に宣伝されることで、一度は飲んでみようと思った人もいるのではないでしょうか。
原価は安いと思われるのに、意外に高いのにびっくりしますよね~
あれだけ宣伝すれば広告料も含んでいるので当然かもしれません。

 

青汁は水に溶かして飲む粉末になっていますが、昔のインスタントジュース粉末を思いだします^^
製法は多少進化したのかもしれませんが、原料が違うだけで何ら変わらないように思います。

 

健康食品は、体によいものであっても薬ではなく食品であります。
最近の青汁は、特有の青臭さ苦味もなく格段に飲み易くなっています。
原料は、ケール、大麦若葉、明日葉、モロヘイヤ、ゴーヤー、キャベツなどが使われていますが、飲み易くするために甘味料・糖類や各種防腐材、合成ビタミン、着色料など添加されることが多いそうです。

 

つまり、自然な食品と言いながらも、飲み易さ優先で加工度が高くなっていることを意味しています。

 

薬ではないので治験や臨床データがある訳ではありません。
薬の認可を受けるには、効能・効果はもとより、品質・安全性についてきびしいハードルをクリアしなければなりませんが、健康食品やサプリメント(カプセル・錠剤)にはそうした義務づけはなく企業責任で提供されます。

 

従って「効く」という表現は使えません。 使うと薬事法違反に問われます。
健康食品は、薬と比べデータ不十分のものが多く、絶対の根拠がないにもかかわらず、見ている人に効くと思わせるイメージを演出しているところが企業戦略と言えます。

 

「これ一杯で一日分の野菜」といった宣伝も注意が必要だそうです。
全部が体内に吸収されるのならともかく大抵は殆どが体外に排出されます。

 

我が家は、夫婦共々ベジタリアンなので、毎日のように野菜を食べますが、生の野菜を歯で噛んで咀嚼し、唾液と共に食べることこそが、免疫性を高め人体には合っていると思います。

 

健康食品やビタミン類・ミネラルなどのサプリメントは、食事では取れない不足分を補うということを改めて理解すべきです。