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本買取サービス・・・めちゃくちゃ安い!!

読んだ本を、皆さんはどうされていますか?

以前は、読書好きの友人にあげたり、燃えるゴミとして出していましたが、最近は次の購入費の足しにと買取りサービスに出すことがあります。出された経験のある人には分かると思いますが、本買取価格のあまりの安さにびっくりします。

今から16年前(1999年)、初版として発刊された山崎豊子著「沈まぬ太陽」全5巻単行本(ハードカバー)をすぐ読んでしまったので、「BOOKOFF(ブックオフ)」の本買取サービスに出したところ、全5巻がなんと500円! 当時ベストセラーとして注目されていた本であったのに・・・
あまりの安さにびっくり~アホらしくなり出すのやめたのを覚えています。

発売されて数ヶ月しか経っておらず、当時 新刊として書店にも並んでいる現役バリバリの本であり、一巻あたり1,500円前後の本が・・・です。結局、他の小さな買取り店に出しオーナーに交渉したところ、それでも1500円でしたが 今思えばかなり良い方だったかもしれません。

若い店員が、書籍名や作家を確認する訳でもなく、本の装丁とかよごれをチェックするだけで、買取り査定は一分もかかりませんでした。要するに、プレミア性とか発売日・作家名などは関係なく、装丁の状態だけで決めており、効率を図るため、アルバイトや新入社員など誰でも簡単に査定できるようにしているようです。

以来、買取りサービスには出しませんでしたが、たまに高く買取ってくれることのある「フタバ図書」(広島では有名な書店)へ出すようになりました。

購入3ヶ月以内の新しい文庫本で、いつも帯びがついたまま出すのですが、それでも9冊(6,000円相当)まとめて640円!でした。(いずれも新刊として書店で売られているものばかりです)

 

kaitoribook

futaba

文庫本は、一般的に一冊50円~100円くらいです。 古いものは値のつかないものもあります。
100円で買い取ったものは300円くらいで売り、
3ヶ月経って売れ残るようであれば100円になります。

私のように本を読んだら本買取りにすぐ出す人も少なくなくないので、新刊もちょっと待てば古本コーナで入手できる可能性は高いと思います。原価が安いだけに利益率は新刊よりいいかも~いまや「アマゾン」や「TUTAYA」も本買取りサービスに進出しています~おいしいビジネスのようですね。

読書の秋ですねぇ

街路樹や公園の木々も赤や黄色に染まり、朝夕の寒さも身に堪えるようになり秋本番といったところです。秋と言えば、読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・と言われ、秋の装飾語としてもサマになります。 食欲の春とかスポーツの冬とか・・言いませんものね(笑)

秋の夜長~静かな音楽を聴き、お酒でも飲みながら好きな本を読みふけるのもいいものです。
現実は、カミさんのアッシーとして、ほぼ毎日市内や近郊のショッピングセンターに行った際、待ち時間を利用して読む場合が多いです。 睡眠時間5~6時間ですが、すき間時間を利用しないと一日の時間が足りません。 趣味を含めチャレンジネタは多々あり一日があっと言う間に過ぎてしまいます。 

色々なジャンルの本を読みますが、小説に関しては読んで面白いということが必須です。
表紙カバーに記してある「作家経歴」「あらすじ」、さらに本の「目次」と最終ページにあるあとがき」を読めば作家の得意ジャンルやおよそのストーリーの内容がつかめます。

最近は、池井戸潤・葉室麟・東野圭吾の文庫本を読んでいます。 いずれも直木賞作家です。
葉室麟氏は、中国新聞の連載された時代小説「紫匂う」を読んだのがきっかけでファンになりました。
背景描写など映像が浮かぶほど・・・文章がとてもきれいで、同じく好きな作家藤沢周平の再来と言われています。 直木賞受賞作「蜩ノ記(ひぐらしのき)」は、映画化されましたが一読の価値はあります。

池井戸潤氏は、TBS系TVでも放映された「半沢直樹(俺たち花のバルブ組)」の原作者です。 ドラマになる前に原作は読んでいましたが、元銀行員だけあって金融や経済小説はリアルでとてもおもしろいです。

半沢直樹の第三作目にあたる「ロスジェネの逆襲」が最近文庫化されましたが、期待に違わず一気に読みました。現在「下町のロケット」をTV放映していますが、これも直木賞受賞作品で読み出すと止まりませんでした。

東野圭吾氏は、「容疑者Xの献身」の原作者でガリレオシリーズで歌手福山雅治主演で映画化もされました。 この人の頭の引き出しはどうなっているのかと思うほどアイディアが斬新で、どの原作もかぶることなく新鮮でみな面白いです。「真夏の方程式」も原作を読み映画も観ましたが、最後のどんでん返しにはびっくりです。

読んだ後は、フタバ図書で買い取ってもらいますが、700円前後で買った文庫本は100円~150円にしかなりません^^;  今読んでいるのは池井戸潤著「鉄の骨」です。 談合が絡む中堅ゼネコンのお話です。

※ 直近一ヶ月で読んだ文庫本
dokusho201510

※ 今、読んでいる文庫本
dokusho201510_1

驚愕のトリック本 泡坂妻夫著ついに復刊!

本音ところ紹介したくないのですが、朝日新聞の「売れている本」で紹介され今大反響の文庫本です。 あとで述べる仕掛けのある文庫本なので正直なところあまり多くの人に知られたくないのですw かって入手しくいまぼろしの本でもあり、今回の復刊で喜んでいる泡坂ファンはたくさんいると思います。 その本は「しあわせの書~迷探偵ヨギガンジーの心霊術」と「生者と死者~酩探偵ヨギガンジーの透視術」の2冊です。 私は12年前に書籍店では手に入らずアマゾンより入手~今回復刊にあたり各々2冊目を購入しました。

著者である泡坂さんはすでに亡くなられていますが、一流マジシャンでもありミステリ作家でもありました。「しあわせの書」は、ストーリーもなかなかおもしろいのですが、読み終わった時この本の驚くべき仕掛けに驚嘆します。 巷にすごい本と聞き入手した読者が読み終わった際、どこがすごい事なのか気がつかない人もけっこういるようです。  最後のくだりをよく読めば判るようになっています。 ネットで「ネタばらし」らしきもの公開している人がいますが、この本の性質上 すごさを体感する特権は購入した読者だけにあります。

マジック好きの私もこの本を使って読心術の余興を披露したのですが仕掛けを見抜いた人はいません。 しかし、ながれでついネタばらしをしたのですが大きな間違いでした。 種をばらすと興味はたちまち半減します。 マジックの種は絶対バラしてはいけないのです。 この本と何の関係があるのかと言われそうですがこの本を読めば理解できます(笑)

「生者と死者」は、数ページ毎の括りで袋とじになっており、そのまま読めば短編小説として楽しめますが、読み終えた後、袋とじをすべて開き 読み進めると短編小説は消滅し、別の長編小説に変わるという作者のアイデアと仕掛けに脱帽です。

awasaka