過去3年間に一定の違反歴(信号無視ほか11種類)のある75歳以上のドライバーに、運転免許更新時に義務付けられている「運転技能検査」(実技試験)が、来年度より厳格化されることになりました。
「運転技能検査」は、2022年5月から導入されましたが、厳格化の背景には、合格した高齢ドライバーの事故率が、違反歴のない一般的な高齢者講習受講者の2.8倍もあるためです。運転技能検査の合格率が93%であることや、合格しても事故が防ぎきれていない現状があります。そのため、実車試験の精度や抑止効果を見直すべきだという指摘が出ていました。
また、安全確認や運転操作を厳しくした実証実験では、合格率が通常より約80%(約12ポイント低下)になるなど、実際の運転技術や危険認知に不安のある層を十分にスクリーニングしきれていないことが判明し、この検証結果が見直し・厳格化へのきっかけとなりました。
合格率80%はまだ高いのではという意見もあるようですが、厳しくしすぎて日常足替わりに利用している高齢ドライバーの合格率が下がりすぎて、落とすための試験になっても問題であり、これら総合的に検討されて見直しされたものと思われます。
運転技能検査の追加項目(課題)は、以下の図にあるように、アクセルとブレーキー操作と共に、ハンドルを切りながら後進する①「方向転換」が追加されました。②「一時停止」において、交差点内に飛び出した場合、《減点20点》から《減点40点》に引き上げられ、遵守しないと一発不合格になります。一時停止時などで③「安全確認」しない場合、《減点なし》から《減点10点》になりました。
従来「運転技能検査」は以下の5項目でしたが、先に紹介した「方向転換」や「安全確認」などが来年から追加されます。100点満点の減点方式で、第一種免許は70点以上(第二種免許は80点以上)。不合格になっても、免許有効期間内であれば何度でも再受検できます。但し、手数料3,550円が都度必要です。当然ながら、「運転技能検査」に合格しないと免許の更新はできません。内容により、10点~40点の減点があります。
1.指示速度走行
走行は早すぎても遅すぎてもNGです。大抵の場合、30キロ走行です。
2.一時停止
停止線手前で停止。(交差点内での停止は、改定により-40点に引き上げ)
3.右左折走行
右左折走行時、中央線を越えてはいけない。(右側車線に入ると逆走となり-40点)
4.信号通過
赤信号時、交差点手前(停止線)で止まる。(信号無視は-40点)
5.段差の乗り上げ
段差部分に前タイヤを当て、アクセルを踏んで段差を乗り上げすぐブレーキ、前タイヤが段差から1m以内にあること。
ゴールド免許になって以来、20年ぶりに交通違反(昨年12月)をして、今年7月 初めて「運転技能検査」を受けました。満点合格でした。但し、運転免許証は更新後 ゴールドからブルーに変わります。ゴールド免許割引がなくなりますので、任意保険料も高くなります。運転免許更新手続きも、講習会を受講しないといけないので、今まで30分だったものが、2時間以上になります。交通違反の代償は私にとって小さくありませんが、これも授業料だと思っています。これで87歳まで運転できることになりますので、これを教訓とし安全運転を心掛けたいと思っています。
運転免許更新において、70歳以上のドライバーは、「高齢者講習」の受講、75歳以上は、「認知機能検査」+「高齢者講習」が必要です。一定の交通違反をした75歳以上の高齢ドライバーは、さらに「運転技能検査」が追加されます。
厳密には、75歳以上のドライバーが、交通違反を起こした場合、「運転技能検査」だけでなく「臨時認知機能検査」の二つを受けなければなりません。行われる場所が違うので、それぞれ別の日に行われます。私の場合、先に「臨時認知機能検査」(運転免許更新時に行わるものと同じもの)が、今年3月 運転免許センターで行われました。
運転免許更新の6カ月前に「認知機能検査」+「高齢者講習」案内がありますが、私は今年7月に受けました。この時に「運転技能検査」が行われました。そのため「高齢者講習」で行われる実車試験は省略されました。 75歳以上の高齢ドライバーは、交通違反すると、「認知機能検査」は延べ2回受けることになります。


