ママゴンさんに先を越された「三丁目の夕日」を見てきました。
昭和33年、東京下町の夕日3丁目の物語です。 はじめから終わりまでレトロな雰囲気を漂わし、懐かしくも下町に生きる人々の心温まる133分のドラマです。この映画をみて心のふれあいのあったあの良き時代を思い出す人は多いと思います。
後半はジーンと熱くなって涙するシーンの多いこと〜。館内からも鼻をすする音があちらこちらから聞こえました。 ストーリは日常的なごくありふれたことなのに何故か感動の涙で心が洗われます。 エンドロールでD-51の「ALWAYS」が流れいい余韻を残しますが、昔なつかしい歌がいたるところに挿入され映像とマッチし懐古の連続でした。
1973年から週刊ビッグコミックに30年以上も連載が続いており、コミック本も1400万部売れた国民的人気コミックの映画化です。VFX(コンピュータグラフィックを用いた視覚効果)界では第一人者と言われる山崎貴監督の第3作になる作品ですが以前製作された「リターナ」(金城武主演)とは180度違った作風に驚きでした。監督もこの時代に生まれていない世代なのにこういう作品を作るのですから大したものです。
主演の吉岡秀隆はこういう映画に欠かせないキャラです。有名なのは子役から出ていた「北の国から」ですが、やはりコミック本のTVドラマ化「Dr.コトー」ではずいぶん泣かされました。うちの奥さんは「鬼の目に涙」なんての賜っておりますが、みっともないくらい涙腺が弱くなりました。でも感動の涙は快いものです。
当時の街並みもリアルに再現していました。例えば、上野駅はミニチュアで人や車はCG(コンピュータグラフィック)を使っています。鉄橋を走るSLの場面がありますが、鉄橋はロケによる実写でSLはミニチュア、煙はCGという風に合成されています。メイキングが判って見たとしても本物にしか見えません。