日別アーカイブ: 2019年5月27日

Webでチェックした商品のバナー広告が追っかけてくる!

 

Webで調べ物をした商品のバナー広告が、どのサイトを閲覧していても追っかけるようにして表示される事はありませんか?

先日、パソコンを買い換えたのですが、購入を決めるにあたりBTO製品メーカー(ドスパラ・パソコン工房・マウスコンピューターなど)のウェブをチェックした際、直近のチェックした商品のバナー広告がどこのサイトにいっても追っかけてきました。
あとで述べる仕組みは知っていたので驚きはしませんでしたが、中にはウザイと思う人もいるかもしれません。

 

画像サンプルは、パソコンを購入したドスパラ通販のものです。
シミュレーションとして再現したものですが、ポータルサイトはじめリンクをクリックしても、他のサイトに訪れても、ドスパラの広告がストーカの如く訪れた先にぞろぞろと至るところに表示されてしまいます。

 

 

このように、どこまでも追っかけてくる広告のことを「リターゲティング広告」と言います。
つまり、広告主のWebサイトを訪問したユーザーを狙って(ターゲット)、他サイトの広告枠上でも同じ広告主の広告を表示させる手法のことです。

Yahooでは「サイトリターゲティング」、Googleでは「リマーケティング」と呼ばれています。
閲覧した個人だけをターゲットにするので、商品やサービスの成約につながりやすく、直接ホームページを訪問したとき以外の機会に、広告を目にさせることによって成約率が高まる事を狙っているのであります。

 

ただし、何度も広告を表示させると、逆にユーザーが敬遠されてしまっては意味がありません。
そこで、「フリークエンシーコントロール」または「リーセンシーコントロール」と呼ばれる広告機能を使い、同一のユーザーに任意の期間に見える回数をコントロールするワザも使っているようですが、それにしてはかなり頻繁に表示されるように思います。

 

「リターゲティング広告」の仕組みはどうなっているのでしょうか!

 

ユーザーがあるショッピングセンターのホームページに訪れたとします。
ショッピングセンターのサーバーから、訪れた人の情報(ユーザーを識別するID、パスワード、メールアドレス、最後にそのサイトを訪れた日時、訪れた回数など)が、ブラウザを通じてユーザーのパソコンに小さなファイルとして保存されます(Cookie:クッキーと呼ばれています)

二度目に訪問した際、ログインなど同じ入力を省略される場合があるのは、クッキーを利用してユーザーを特定しているからです。

リターゲティング広告もクッキーを利用しています。その個人情報から性別や年代、興味や関心あるものを推定し、効率的に的を絞ってタイミングよく広告を表示させているのです。

 

なので、ブラウザ(IE、Google Chrome、Safariなど)によって削除方法は違いますが、クッキーを削除すれば「リターゲティング広告」は出なくなります。

ポータルサイトのポップ広告のように不特定多数に対してではなく、興味を持った商品や会社のホームページに訪れた個人、つまり興味や関心を持った人を対象にターゲットを絞り、ピンポイントで広告を表示させるところに意味がある訳であります。昔からクッキーは色々なシチュエーションで利用されますが、インターネット広告も時代と共に進化していることに改めて驚かされます。