新聞やTVの報道でご存知と思いますが8日新規公開株(IPO)として新興市場マザーズに上場した総合人材サービス業「ジェイコム」の株式についてみずほ証券が誤発注!
顧客より「61万円で1株」の売り注文を「1円で61万株」とコンピュータ端末に入力。時価61万円の株が1円で売りに出されれば投資家なら誰でも買いますからね。
発行済み株式1万4500株で1株61万円の公募価格で3000株売りにだされたものですが、誤発注は発行済み株式の42倍に当たるわけですから大変なことである訳です。基本的に発行済み以上の株は売りには出せませんから、事実上 空売りの形になりました。今回多くの個人投資家が買い、大口の機関投資家では米系証券と野村証券でした。
取引には混乱防止の為に、値幅制限の下限(ストップ安)があり最終的には59万2千円で取引が成立しました。
みずほの担当者が気がついてすぐ買戻しをかけましたが、間に合わず高値の株を買い戻すことになりみずほ証券はこの時点で270億円の損失になりました。
同社の昨年の利益は280億円でしたので、一年かけて稼いだ会社の利益をわずか16分でパーにした訳です。
又みずほ証券の大量の買戻しにより株価は上昇、値幅制限の上限77万2千円(ストップ高)になりました。ストップ安で買ってストップ高で売った投資家は大変な利益を上げたことになります。
コンピュータといえども扱うのは人間、入力の部分は手作業ですから間違いは発生します。警告メッセージも出たというのに。。。。毎日トレーダは億近い金を扱うといいます。金銭感覚が麻痺していたのですかねぇ〜 このトレーダの処分はどうなるのでしょうか。