私は見たい番組がある時は、録画してあとで見ることが多い。
それほど期待もせず、1ヶ月前(9/16)に録ったNHKのドキュメンタリ番組
「あの夏〜60年目の恋文」を昨日夜にやっと観たのです。 ところがどっこい、胸にキューンとくるようなとても素敵な内容で、いつしか時間を忘れ物語に引き込まれてしまいました。
戦争中の昭和19年の夏、教育実習で先生としてきた10才年上の女先生に淡い恋心をもった思いをずっと持ち続けていた70才男性が、時を経て偶然録画したテレビ番組(アーカイブス)の中にその先生を見つけ、押さえきえない気持ちで手紙を出しそこからはじまった往復書簡。 19才先生と
9才児童との淡い恋物語に時空をこえタイムスリップするのです。
先生はすでに80才〜突然に手紙を受け取った時、差出人に見覚えはなく、当初驚き戸惑いがあったものの文通を交わす中、彼女の教生日記も出てきて、いつしか懐かしい学校生活が蘇り二人は再会するのであります。
男性はあくまで生徒として、少年時代の熱き心を持ちながら礼儀正しく接する態度がとてもすがすがしく、先生は杖はついているものの秘めてはやる気持ちはまるで乙女のような振る舞いすら感じた。手紙はどこまでも詩のように美しく品格があり心を打たれました。
ナレータは実のお孫さんがしたのですが「この二人を見ていると、年をとるのって素敵だな」と言わしめるくらい、お二人はかっこいいのです。 月日が経ってもときめく心を持ち続けきたお二人〜とてもさわやかで拍手喝采といったところです。
後でわかった事ですが、今年8月にBSハイビジョンで放送され反響が大きく翌9月にNHK総合で再放送されたものです。 その後も話題になりアンコールの要望が強く、偶然にも本日23日BSハイビジョンで再び放送されたようです。 どうせやるなら総合で放送すればいいのに〜ネ。
このような先生のクラスであればいじめなんて無縁だろうなとついつい現実と比較してしまう〜。
調べたら『あの夏、少年はいた』 川口 汐子・岩佐寿弥共著でその往復書簡が本にもなっています。