昨日は、母の14回忌であった。
桜散るこの時期になると亡くなった母の事を想う〜。13年前も桜が咲く天気のいい日だった。 母の旅立ちを見送るように桜が舞っていた。
年をいくつ重ねても母を越えることは出来ない。私も若気の至りで、ずいぶん親不孝した。 母は戦争や従事した軍人をえらく嫌っていた。日本が戦争に敗れ、親父は会計将校だったが戦犯には問われなかったものの夫婦共々苦労したようだ。
戦争体験をした家庭ではどこもドラマがあるが、気丈な母ではあったがいつも心配ばかり〜、私と違って親思いの孝行息子だった兄は34才でこの世を去った。その事に自責の念を持っていた母、また自身は節約しても私達や他人にも施す母の気持ちの大きさにいつも脱帽。
年老いてからは少し余生をゆっくり暮らせてやりたかったが実現しないまま倒れてしまった。私には3つ違いの妹がいるが、母がまだ元気な頃は精神的に支えになった事、脳出血で倒れ寝たきりになってからも嫁ぎ先から毎日片道一時間かけて病院に通い献身的な看病をしてくれた事には頭が下がる思いだ。 こういう時、男は不器用で役に立たない。今思えば父親より母との想い出ばかり〜。母親の愛情は偉大である。